ものづくり基礎工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 ものづくり基礎工学
科目番号 111 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 5
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通期 週時間数 前期:5 後期:5
教科書/教材 製本テキスト、プリント等
担当教員 城石 英伸,高橋 三男,庄司 良,石井 宏幸,金澤 亮一,(伊藤 篤子)

到達目標

基礎的な実験器具の使い方や,ろ過、蒸留、再結晶、抽出などの操作法をマスターする。液体窒素を使って物質の状態変化を理解する。また金属が関係する化学変化を観察する.コンピュータを使って分子モデリングや食物連鎖のシミュレーションの方法を習得する。またCOD測定により、水質調査の方法を習得する。更に、光学顕微鏡を使って生物の観察方法を習得する。中和滴定により酸の濃度を求めたり、滴定曲線を作成できるようになる.銀鏡反応、燃料電池などの酸化還元反応を習得する。また滴定により溶液中のビタミンCの定量方法を習得する。
 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基本的な器具の操作方法基本的な器具の操作方法をマスターし,適切に使用できる.基本的な器具の操作方法を理解し,使用できる.基本的な器具の操作方法を理解できず,使用できない.
各種滴定各種滴定が理解でき,応用できる.各種滴定が理解でき,活用できる.各種滴定が理解できず,活用できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
(1)産業界で活躍できる技術者となるため、幅広い分野(機械工学、電気工学、電子工学、情報工学、物質工学)に渡
る基礎実験を体験学習し、ものづくりマインドを養う。
(2)実験体験を通じ、物理現象や技術に対する関心を一層深め、2年次以降の専門科目とのつながりを理解する。
(3)実験を通して、技術者として必要な実験に取組む姿勢、安全への対応、その他のマナーを身につける。
授業の進め方・方法:
実験講義をはじめに行い,C3については,第2演習室で行う.
注意点:
「ものづくり基礎工学」ガイダンス資料を事前に十分熟読しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 安全に関する事項を学習する
2週 C1物質の分離と精製
 基礎的な実験器具の使い方を学ぶ。ろ過、蒸留、再結晶、抽出などの実験を行う。
基礎的な実験器具の使い方を学ぶ。ろ過、蒸留、再結晶、抽出などの実験を行う。
3週 C2物質の変化と反応
 液体窒素を使って物質の状態変化を体験する。また金属が関係する化学変化を観察する
液体窒素を使って物質の状態変化を理解する。また金属が関係する化学変化を観察する
4週 C3コンピュータ化学/COD測定/生物の観察
 コンピュータを使って分子モデリングや食物連鎖のシミュレーションを行う。またCOD測定により、水質調査の方法を学習する
コンピュータを使って分子モデリングや食物連鎖のシミュレーションを行えるようにする。またCOD測定により、水質調査の方法ををマスターする。更に、光学顕微鏡を使って生物の観察方法を習得する。
5週 C4酸塩基と中和反応
 pHに関する簡単な実験を行う。中和滴定により酸の濃度を求めたり、滴定曲線を作成する。
pHに関する簡単な実験を行う。中和滴定により酸の濃度を求めたり、滴定曲線を作成する。
6週 C5酸化還元反応
 銀鏡反応、燃料電池などの酸化還元反応を体験する。また滴定により溶液中のビタミンCの定量を行う。
銀鏡反応、燃料電池などの酸化還元反応を体験する。また滴定により溶液中のビタミンCの定量を行う。
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前4
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3前3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000