概要:
物理化学は物質の構造・機能(物性)・反応を物理学の手法を用いて解明する化学の一分野であり,その中で生体内で起こる現象を物理化学の問題として取り扱う部門が生物物理化学である.
生体内で起こる化学反応について,この科目の前半では主にエネルギーに着目して,この科目の後半では主に反応速度に着目して,学習する.
また,食品加工に関する実習も行う.
授業の進め方・方法:
平素の授業では講義を行い,その中で演習課題や小テストも課す.また,実習を行う週も設ける.
注意点:
これまでに学習した基礎科目(数学・物理・化学)の知識が生命やそれに関連する身近な現象の理解にどうのように役立っているのかを意識しながら学習すること.
なお,人数や時間の関係から,実習は授業の日時を振り替えて行うことがある.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
物質・生体とエネルギー |
物質の状態とエネルギーの関係や,生体内で行われる代謝による物質からのエネルギーの出し入れについて習得する.
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3週 |
物質・生体とエネルギー |
物質の状態とエネルギーの関係や,生体内で行われる代謝による物質からのエネルギーの出し入れについて習得する.
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4週 |
糖の分解 |
生体内で糖質からエネルギーを取り出す過程について習得する.
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5週 |
糖の分解 |
生体内で糖質からエネルギーを取り出す過程について習得する.
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6週 |
光合成 |
植物が光のエネルギーを使って糖質を合成する過程について習得する.
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7週 |
光合成 |
植物が光のエネルギーを使って糖質を合成する過程について習得する.
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8週 |
中間試験
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4thQ |
9週 |
実習 |
食品加工の方法を習得する.
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10週 |
実習 |
食品加工の方法を習得する.
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11週 |
化学反応の速度 |
化学反応速度論の基本事項について,次回以降に必要となることを習得する.
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12週 |
酵素 |
酵素に関する基本事項を習得する.
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13週 |
ミカエリス・メンテン理論(総論) |
酵素が関与する反応の速度論として,ミカエリス・メンテン理論について習得する.
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14週 |
ミカエリス・メンテン理論(各論) |
ミカエリス・メンテン理論の適用例について習得する.
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15週 |
ミカエリス・メンテン理論(各論) |
ミカエリス・メンテン理論の適用例について習得する.
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16週 |
期末試験
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 3 | |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
化学(一般) | 化学(一般) | 物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |