測量学Ⅰ

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 測量学Ⅰ
科目番号 6131 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 測量入門(大杉和由, 福島博行ほか:実教出版)
担当教員 生田 麻実

到達目標

1) 平坦地や傾斜地での距離測量を説明でき、測量結果から計算ができる。
2) 単測法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。
3) 昇降式、器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。
4) 測定結果から、面積や体積の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1十分に、距離測量を説明でき、測量結果から計算ができる。距離測量を説明でき、測量結果から計算ができる。距離測量の説明ができず、かつ測量結果から計算ができない。
評価項目2十分に、単測法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。単測法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。単測法、方向法を説明できず、かつ測量結果から計算ができない。
評価項目3十分に、昇降式、器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。昇降式、器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。昇降式、器高式による直接水準測量を説明できず、かつ測量結果から計算ができない。
評価項目4十分に、測定結果を用いた面積や体積の計算ができる。測定結果を用いた面積や体積の計算ができる。測定結果を用いた面積や体積の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
基礎的な測量を中心に、測量の考え方、測量の方法、測量の理論背景と数学的知識との関連、誤差と精度について学習する。
授業の進め方・方法:
教科書に基づいた講義を行う。適宜、理解確認のため練習問題を行う。
筆記試験(60%)、課題(30%)・授業への取組み姿勢(10%)を総合して評価し、60%以上達成したものを合格とする。
注意点:
関数電卓を持参すること。
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習および課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する科目である。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 測量学を学ぶにあたって 測量学を学ぶ意義や土木分野における必要性について説明できる。
2週 距離測量(エスロン・鋼尺・歩測) エスロン・鋼尺・歩測を用いた距離測量について説明・計算することができる。
3週  〃 (光波測距儀・誤差) 光波・電波を用いた距離測量および巻尺等による誤差について説明できる。
4週 角測量(トランシット・トータルステーションの構造・読定) トランシット・トータルステーションの構造・読定について説明できる。
5週  〃 (単測法) 角測量における単測法について説明・計算することができる。
6週  〃 (方向法) 角測量における方向法・鉛直角の測定について説明・計算することができる。
7週  〃 (方向法・鉛直角の測定) 角測量における方向法・鉛直角の測定について説明・計算することができる。
8週  〃 (角の測設・誤差) 角測量によって生じる誤差の取り扱いについて説明できる。
2ndQ
9週 水準測量(基準面・分類・器械器具) 水準測量における基準面・分類・使用器械や器具について説明できる。
10週  〃  (検査・調整・昇降式) 水準測量における昇降式について説明・計算することができる。
11週  〃  (器高式・間接測量) 水準測量における器高式・間接測量について説明・計算することができる。
12週  〃  (交互・縦横断測量・精密測量・誤差) 水準測量における交互・縦横断測量・精密測量・生じる誤差について説明できる。
13週 面積計算(座標・三角区分法) 面積計算における座標・三角区分法について説明・計算することができる。
14週   〃 (支距法、プラニメーター法) 面積計算における支距法、プラニメーター法について説明・計算することができる。
15週 土積計算(断面・点高・等高線法) 土積計算における断面・点高・等高線法について説明・計算することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。4前2,前3,前16
光波・電波による距離測量を説明できる。4前2,前3,前16
角測量の方法、測定に伴う誤差の取扱いを説明でき、測量結果から計算ができる。4前4,前5,前6,前7,前8,前16
昇降式や器高式による直接水準測量の方法と生じる誤差の取扱いを説明でき、測量結果から計算ができる。4前9,前10,前11,前16
測定結果から面積や体積の計算ができる。4前12,前13,前14,前15,前16
分野横断的能力汎用的技能情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。2前3,前4,前8,前12,前16
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。2前3,前4,前8,前12,前16
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。2前3,前4,前8,前12,前16
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。2前3,前4,前8,前12,前16
情報や主張を批判的に検証できる。2前3,前4,前8,前12,前16
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。2前3,前4,前8,前12,前16
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。2前3,前4,前8,前12,前16
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。2前3,前4,前8,前12,前16
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。2前3,前4,前8,前12,前16
基盤的資質・能力自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。2前1,前4,前8,前12,前16
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。2前1,前4,前8,前12,前16
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。2前1,前4,前8,前12,前16
倫理観倫理観自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。2前1,前4,前8,前12,前16
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。2前1,前4,前8,前12,前16
キャリアデザインキャリアデザイン自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。2前1,前4,前8,前12,前16
将来のキャリアについて計画を立てることができる。2前1,前4,前8,前12,前16
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。2前1,前4,前8,前12,前16
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。2前1,前4,前8,前12,前16
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。2前1,前4,前8,前12,前16
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。2前1,前4,前8,前12,前16
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。2前1,前4,前8,前12,前16

評価割合

試験課題相互評価取り組み姿勢ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力1010050025
専門的能力4010000050
分野横断的能力1010050025