到達目標
(1)技術が社会や河川や海岸、周辺流域に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、かつ良好な河川環境を創造するために何が必要かを考え、説明することができる。
(2)地形学、測量学、水文学、水理学、計画学等の関連科目の基礎知識を修得するとともに、それらを活用して河川・海岸の治水や利水計画について説明することができる。
(3)参考資料の収集や演習問題を通して資料の収集法や工学的な問題発見の方法を学び、その解決法を見出すことができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 技術が社会や河川や海岸、周辺流域に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、かつ良好な河川環境を創造するために何が必要かを考え、丁寧に説明することができる。 | 技術が社会や河川や海岸、周辺流域に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、かつ良好な河川環境を創造するために何が必要かを考え、説明することができる。 | 技術が社会や河川や海岸、周辺流域に及ぼす影響・責任を理解するとともに、人々の幸福で快適な生活を保障し、かつ良好な河川環境を創造するために何が必要かを考え、説明することができない。 |
評価項目2 | 地形学、測量学、水文学、水理学、計画学等の関連科目の基礎知識を修得するとともに、それらを活用して河川・海岸の治水や利水計画の立案に応用することができる。 | 地形学、測量学、水文学、水理学、計画学等の関連科目の基礎知識を修得するとともに、それらを活用して河川・海岸の治水や利水計画について説明することができる。 | 地形学、測量学、水文学、水理学、計画学等の関連科目の基礎知識を修得するとともに、それらを活用して河川・海岸の治水や利水計画について説明することができない。 |
評価項目3 | 参考資料の収集や演習問題を通して資料の収集法や工学的な問題発見の方法を学び、その解決法を見出すことが十分にできる | 参考資料の収集や演習問題を通して資料の収集法や工学的な問題発見の方法を学び、その解決法を見出すことができる。 | 参考資料の収集や演習問題を通して資料の収集法や工学的な問題発見の方法を学び、その解決法を見出すことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
地形的・気象学的に洪水災害が頻発する条件にある我が国では、遠く古来より人命や財産、農作物などを水害から守るために堤防や護岸工事など様々な治水事業を行ない、河川と向き合ってきた。また,日本では海から多くの恩恵を受けている一方で,沿岸部では津波や高潮による被害が過去に何度も発生している.本講義では、我々の生活に身近な河川および海岸について学習し,知識や基礎理論を習得を目指す.
授業の進め方・方法:
主としてスライド等の補助教材を用いて、出来るだけ平易に解説する。
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。
注意点:
配布資料をよく読み、要点及び疑問点があれば質問すること。日頃から河川や海岸を取巻く諸問題に関心を持って様々な情報を収集するよう心掛けること。
評価の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
河川の地形学
|
河川とその流域の地形学的特長を説明できる
|
2週 |
水文学1:水の循環
|
水の循環について説明できる
|
3週 |
水文学2:流出現象
|
河川の流出現象の原理を理解し,説明できる
|
4週 |
水文学3:流出解析
|
流出解析の概念を理解し,説明できる
|
5週 |
河川計画
|
河川計画について説明できる
|
6週 |
河川構造物
|
河川構造物の種類と機能について説明できる
|
7週 |
復習および演習
|
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
海岸工学の概論
|
波の諸元を理解し,波の分類について説明できる
|
10週 |
波の基本的性質
|
波高・波長・伝播速度・波のエネルギーなど水の波の基本特性について説明できる。
|
11週 |
波の変形
|
波の変形について説明できる
|
12週 |
波の統計的性質 |
波の統計的性質を理解し,有義波高を計算できる
|
13週 |
漂砂と海浜変形
|
海岸侵食の問題点を理解し,対策法を説明できる
|
14週 |
復習および演習
|
|
15週 |
復習および演習 |
|
16週 |
期末試験
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 水理 | 河川の分類と流域について、説明できる。 | 4 | 前1,前7,前8 |
河川の管理と整備について、説明できる。 | 4 | 前1,前7,前8,前12 |
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前7,前8 |
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前7,前8 |
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。 | 4 | 前5,前7,前8 |
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。 | 4 | 前5,前7,前8 |
日本の水資源の現況について、説明できる。 | 4 | 前5,前7,前8 |
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。 | 4 | 前6,前7,前8 |
津波と高潮の特徴を説明できる。 | 4 | 前9,前14,前15 |
波の基本的性質を説明できる。 | 4 | 前10,前14,前15 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | 前7,前8,前10,前14,前15 |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | 前7,前8,前10,前14,前15 |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 前7,前8,前10,前14,前15 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | 前7,前9,前10,前12,前14,前15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 演習課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |