科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地学
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高等学校 地学基礎 西村 祐二郎他 第一学習社,,配布プリント
担当教員 堤 隆

到達目標

地学は身近な自然現象(地震・火山活動・気象・海洋等)や地球の生い立ち、生命の歴史や進化、天文・宇宙等の多様な基礎知識を学習し探求する総合学である。地学現象の一端に触れ、科学的な思考力や自然観を身につけ、建設工学に必要とされる防災,環境保全等に対する対処能力の育成を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
宇宙における地球現在の地球環境が作られたあらましを正確に(8割以上)説明できる。現在の地球環境が作られたあらましをほぼ正確に(6割以上)説明できる。現在の地球環境が作られたあらましを説明できない。
火山活動大地の変動や火山活動による地形の変化のありさまについて正確に(8割以上)説明できる。大地の変動や火山活動による地形の変化のありさまについてほぼ正確に(6割以上)説明できる。大地の変動や火山活動による地形の変化のありさまについて説明できない。
地震地震で発生する地震波の分析や、地球の内部のマグマと火成岩の関係、組織等について正確に(8割以上)説明できる。地震で発生する地震波の分析や、地球の内部のマグマと火成岩の関係、組織等についてほぼ正確に(6割以上)説明できる。地震で発生する地震波の分析や、地球の内部のマグマと火成岩の関係、組織等について説明できない。
地層や岩石と地質構造日本列島の地殻の変動の様子について正確に(8割以上)説明できる。日本列島の地殻の変動の様子についてほぼ正確に(6割以上)説明できる。日本列島の地殻の変動の様子について説明できない。
地盤調査法建設分野における地質の調査と評価手法を正確に(8割以上)理解し説明できる。建設分野における地質の調査と評価手法をほぼ正確に(6割以上)理解し説明できる。建設分野における地質の調査と評価手法を説明できない。
事業計画と地盤調査実例を通して建設と地質との関わりについて正確に(8割以上)理解し説明できる。実例を通して建設と地質との関わりについてほぼ正確に(8割以上)理解し説明できる。実例を通して建設と地質との関わりについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地学は身近な自然現象(地震・火山活動・気象・海洋等)や地球の生い立ち、生命の歴史や進化、天文・宇宙等の多様な基礎知識を学習し探求する総合学である。地学現象の一端に触れ、科学的な思考力や自然観を身につけ、建設工学に必要とされる防災,環境保全等に対する対処能力の育成を目標とする。
授業の進め方・方法:
自然災害に対処する場の多い本学科と地学は学問的に密接な関係にある。地球の歴史や環境、自然界の様々な現象の基礎知識を身につけた上で建設工学おける事例を学ぶことは本学科学生に非常に有意義である。中間試験および期末試験を実施したうえで,地盤災害に関するトピックの発表を課す。
注意点:
教科書の1/3程度の内容しか学習できないが、ポイントをしっかり確認すること。さらに建設工学における事例は次年度に開講される土質力学や水理学に密接に関連するので理解を確実にしておくこと。小単元ごとに課題を与え提出させるのできちんと解き、学習内容を再チェックすること。キーワードなどを良く理解し、定期考査に臨むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 宇宙における地球 宇宙の始まり,広がりと銀河系の構造について理解できる。
2週 太陽と地球 太陽の構造,組成,太陽の誕生と将来,我々の生活に影響を及ぼす現象,地球楕円体,ジオイド,地磁気の三要素について理解できる。
3週 地球の内部構造 地球の内部構造の分類と特徴,建設技術者が取り扱う範囲について理解できる。
4週 プレート プレートの分類と境界の種類について理解できる。
5週 火山 噴火の形態とそれによって生じるマグマの分類について理解できる。
6週 火成岩 火成岩が生じる過程と分類について理解できる。
7週 地震 原因と規模を示す用語と国内で発生した事例,地震波の伝わり方,震源の決定方法,プレートと地震の関係について理解できる。
8週 地層や岩石と地質構造 地層の出来方,風化、河川の働き,堆積構造について理解できる
2ndQ
9週 堆積岩 堆積岩ができるしくみ(続成作用),堆積岩の分類について理解できる。
10週 地殻の変動 断層,褶曲,整合,不整合と地質情報収集のの重要性について説明できる。
11週 変成岩 変成作用と岩石の循環について説明できる。
12週 地盤調査法 地質情報の収集法(ボーリングや物理探査),それを表す図表(柱状図)の読み方について理解できる。
13週 建設事業と地盤調査 道路の建設事業を例に必要とされる地盤調査が理解できる。
14週 地盤災害中のトピックに関する発表 13週までに学んできた内容から課題を一つ選び,5ないし6名からなるグループで調べ学習を行い発表できる。
15週 答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する
(非評価項目)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤地盤調査の分類と内容について、説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力5020000070
専門的能力2010000030
分野横断的能力0000000