物質工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 物質工学実験Ⅰ
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必合格
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 図解とフローチャートによる定量分析(技報堂) 、その他適宜配布する。
担当教員 田中 孝国,早乙女 友規

到達目標

1. 化学基礎実験の基本操作を習得し,実施できること.
2. 実験データを実験ノートに記録することを習得し,実施できること.
3. 期限までにレポートを作成することを習得し,実施できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学基礎実験の基本操作を習得し,確実に実施できること.化学基礎実験の基本操作を習得し,実施できること.化学基礎実験の基本操作を習得し,実施できない
評価項目2実験データを実験ノートに記録することを習得し,確実に実施できること.実験データを実験ノートに記録することを習得し,実施できること.実験データを実験ノートに記録することを習得し,実施できない
評価項目3期限までにレポートを作成することを習得し,確実に実施できること.期限までにレポートを作成することを習得し,実施できること.期限までにレポートを作成することを習得し,実施できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1. 化学基礎実験の基本操作を習得し,実施できること.
2. 実験データを実験ノートに記録することを習得し,実施できること.
3. 期限までにレポートを出す習慣を身につけ,実施できること.
4.レポートの書き方を習得し,実施できること.
授業の進め方・方法:
講義、実験、レポート作成、課題、小テスト、発表などから構成される.
小テストや課題、報告書などを評価し、最終評点で60%以上の成績で達成とする。
注意点:
1. レポートの提出期限は ,基本的に実験終了日の翌週の朝9:00までとする.
2. 遅れたレポートに関しては減点の対象とし,提出日より1週間以上遅れたものに関しては,評価の対象としない .
3. レポートは適切な教科書等を参考にして作成すること。WEB からの単純な引用は認めない。
4. すべてのレポートを提出すること。未提出のレポートがある場合は単位取得が困難になる。
5. 質問等はメールやTeamsのチャットでも受け付ける。個別相談もクラス全体に公開し、回答する。
6. 実験中、危険な行動や周囲へ迷惑な行動をとった場合、退室させる。
7. グラフを描く場合、必ず1mm方眼紙を使用すること。1mm方眼紙以外の場合は受理しない。
適宜授業内容に応じた参考書の紹介、資料の配布、演習、小テストなどを行う.
参考書として、チャート式 新化学 化学基礎・化学を推奨する。
R6.06.04 修正

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:担当 田中・分析化学実験(酸塩基滴定):実験担当 早乙女 実験を行うにあたっての準備、予習、レポートの書き方などに関する講義を理解する
実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
2週 分析化学実験(キレート滴定):担当 早乙女 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
3週 分析化学実験(酸化還元滴定):担当 早乙女 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
4週 分析化学実験(発表実験):担当 早乙女 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
5週 分析化学実験発表会 前半:担当 早乙女 実験に関する講義および試験を実施する。
6週 分析化学実験発表会 後半:担当 早乙女 実験に関する講義および試験を実施する。
7週 有機化学実験に関する講義および小テスト 担当 早乙女 実験に関する講義および試験を実施する。
8週 有機化学基礎実験 アセチレン、酢酸エチル、石鹸の合成(この中から2つ実施) 担当 早乙女 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
4thQ
9週 電気化学の実験(簡単な燃料電池の作製) 1週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
10週 電気化学の実験(簡単な燃料電池の作製) 2週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
11週 電気化学の実験(濃淡電池の起電力) 1週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
12週 電気化学の実験(濃淡電池の起電力) 2週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
13週 電気化学の実験(水溶液の分解電圧)  1週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
14週 電気化学の実験(水溶液の分解電圧)  2週目 担当:田中 実験結果に対して,様式を満足した報告書を提出する
15週 安全工学に関する講義および小テスト 担当:田中 安全工学に関する講義および試験を実施する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3後1
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3後1
測定と測定値の取り扱いができる。3後5
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3後5
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3後1
ガラス器具の取り扱いができる。3後2,後3,後4
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3後2,後3,後4
試薬の調製ができる。3後2,後3,後4
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学溶媒抽出を利用した分析法について説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野(実験・実習能力)分析化学実験中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。3後2,後3,後4
酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。3後2,後3,後4
キレート滴定を理解し、錯体の濃度の計算ができる。3後2,後3,後4
陽イオンおよび陰イオンのいずれかについて、分離のための定性分析ができる。3後2,後3,後4
物理化学実験基本的な金属単極電位(半電池)を組み合わせ、代表的なダニエル電池の起電力を測定できる。また、水の電気分解を測定し、理論分解電圧と水素・酸素過電圧についても説明できる。3

評価割合

課題、小テスト、発表など実験実施報告書合計
総合評価割合201070100
基礎的能力010010
専門的能力2007090