応用物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 応用物理Ⅱ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 初歩から学ぶ基礎物理学 電磁気・原子 柴田洋一他 大日本図書、初歩から学ぶ基礎物理学 力学Ⅱ 柴田洋一他 大日本図書
担当教員 増山 知也

到達目標

1.微分積分を用いて力学の基礎的な問題を解くことが出来る。
2.原子核構造と放射能に関する基礎知識を身に付け、簡単な計算が出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1微分積分を用いて力学の基礎的な問題を正確に解くことが出来る。微分積分を用いて力学の基礎的な問題を解くことが出来る。微分積分を用いて力学の基礎的な問題を解くことが出来ない。
評価項目2原子核構造と放射能に関する基礎的な問題を正確に解くことが出来る。原子核構造と放射能に関する基礎的な問題を解くことが出来る。原子核構造と放射能に関する基礎的な問題を解くことが出来ない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
微分積分を用いた力学と原子核構造・放射能に関する基礎知識について学ぶ
授業の進め方・方法:
1.授業方法は講義と演習を組み合わせて行う。
2.理解度を確認のため、演習問題を課題として出し、レポートの提出を求める。
注意点:
自宅での自学自習を必ず行うこと。帰宅後、授業ノートと教科書を読み内容を理解した上で、授業で扱った演習問題、プリント等配布物、問題集の問題を解くこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 位置・速度・加速度と物理量の微分・積分 位置・速度・加速度について微分積分を用いた計算ができる
2週 位置・速度・加速度と物理量の微分・積分 位置・速度・加速度について微分積分を用いた計算ができる
3週 ニュートンの運動の3法則
ニュートンの運動の3法則
4週 運動方程式を用いた運動の解析
一定の外力が働く場合,摩擦力が働く場合
一定の外力が働く場合,摩擦力が働く場合の運動方程式を解くことができる
5週 運動方程式を用いた運動の解析
弾性力が働く場合
弾性力が働く場合の運動方程式を解くことができる
6週 運動方程式を用いた運動の解析
複数の物体が関与する場合
複数の物体が関与する場合の運動方程式を解くことができる
7週 中間試験 これまでの範囲を理解できる
8週 答案返却と説明,回転に関する運動方程式 ベクトルの内積・外積の基本計算を理解できる
2ndQ
9週 角運動量 角運動量について理解できる
10週 力のモーメント
力のモーメントの計算ができる
11週 慣性モーメント 質点の慣性モーメントを計算できる
12週 座標系と慣性力 並進運動について,座標系と慣性力の関係を理解できる
13週 仕事 外力のなす仕事を求めることができる
14週 力学的エネルギー保存則 力学的エネルギー保存則を理解できる
15週 位置エネルギー 位置エネルギーを計算することができる
16週 定期試験 これまでの範囲を理解する
後期
3rdQ
1週 テスト解説,2体系の重心 2体系の重心位置を求めることができる
2週 剛体の重心 剛体の重心位置を求めることができる
3週 剛体の運動方程式 剛体の運動方程式を解くことができる
4週 剛体の運動方程式 剛体の運動方程式を解くことができる
5週 剛体の慣性モーメント 剛体の慣性モーメントを求めることができる
6週 剛体の回転に関する運動方程式 剛体の回転に関する運動方程式を解くことができる
7週 中間試験 これまでの範囲を理解する
8週 答案返却,原子の構造 原子の質量の表し方が説明できる
4thQ
9週 電子の発見 電子の発見に至った実験を説明できる
10週 原子核の発見と原子核の構造 原子核の構造が解明された経緯を説明できる
11週 原子核の発見と原子核の構造 原子核の構造が解明された経緯を説明できる
12週 放射性崩壊 放射線の種類と性質を説明できる
13週 放射性崩壊の法則と半減期 半減期を説明でき、C14による年代測定ができる
14週 質量欠損と結合エネルギー 質量欠損と結合エネルギーの計算が出来る
15週 核分裂と核融合 核分裂と核融合のエネルギー利用を説明できる
16週 定期試験 これまでの範囲を理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3前2
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3前2
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3前2
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3前2
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3前2
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。3前2
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3前3
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3前3
物体に作用する力を図示することができる。3前1
力の合成と分解をすることができる。3前1
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3前6
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3前5
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3前4
慣性の法則について説明できる。3前12
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3前3
運動方程式を用いた計算ができる。3前6
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3前6
運動の法則について説明できる。3前3
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3前4
最大摩擦力に関する計算ができる。3前4
動摩擦力に関する計算ができる。3前4
仕事と仕事率に関する計算ができる。3前13
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3前14
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前15
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前15
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前15
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3前2
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3前2
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前9
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3前5
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3前5
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3前9
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.3前15
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前15
力のモーメントを求めることができる。3前10
角運動量を求めることができる。3前9
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3前9
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後3
重心に関する計算ができる。3後2
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後5
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3後6
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野物理化学放射線の種類と性質を説明できる。4後11
放射性元素の半減期と安定性を説明できる。4後12
年代測定の例として、C14による時代考証ができる。4後13
核分裂と核融合のエネルギー利用を説明できる。4後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000