応用数学ⅡA

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用数学ⅡA
科目番号 0220 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫・斎藤斉ほか4名著,新訂 線形代数,大日本図書
担当教員 佐藤 雅尚

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す.
①ベクトル,行列に関する基本的な計算が出来る.連立1次方程式の解,行列式の値を求められる. 30% (c1)
②線形変換とその表現行列の意味を理解し,線形変換による像を求められる. 25% (c1)
③線形変換における固有値・固有ベクトルの意味を理解し,それらを求められる. 25% (c1)
④行列が対角化可能かどうか判定出来,可能なときは対角化が出来る.2次形式の標準形を求められる. 20% (c1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトル,行列に関する基本的な計算が正確に出来る.連立1次方程式の解,行列式の正確な値を求められる.ベクトル,行列に関する基本的な計算が出来る.連立1次方程式の解,行列式の値を求められる.左記に達していない.
評価項目2線形変換とその表現行列の意味を理解し,線形変換による像を正確に求められる. 線形変換とその表現行列の意味を理解し,線形変換による像を求められる. 左記に達していない.
評価項目3線形変換における固有値・固有ベクトルの意味を理解し,それらを正確に求められる.線形変換における固有値・固有ベクトルの意味を理解し,それらを求められる.左記に達していない.
評価項目4行列が対角化可能かどうか判定出来,可能なときは正確に対角化が出来る.2次形式の標準形を正確に求められる.行列が対角化可能かどうか判定出来,可能なときは対角化が出来る.2次形式の標準形を求められる.左記に達していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では,理工学や経済学などへ応用されている数学的方法の土台である線形代数について学ぶ.本科2年において学んだベクトル,行列,行列式の知識を用いながら,線形変換とその表現行列,固有値・固有ベクトルなどの考え方を学び,基本的な計算技術の修得を目指す.また,その応用として,行列の対角化,2次形式の標準形についても学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義中心とする.
注意点:
本科2年において学習したベクトル,行列,行列式の知識が基礎となるので,十分に復習しておくこと.毎回きちんと予習・復習をし,授業内容の十分な理解とその定着に努めること.また計算法を身につけるために,問題演習にしっかり取り組むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 平面ベクトルと空間ベクトル 平面ベクトルと空間ベクトルが計算できる.
2週 行列と逆行列 行列と逆行列が計算できる.
3週 連立1次方程式と行列 連立1次方程式と行列が計算できる.
4週 行列式とその応用 行列式とその応用が計算できる.
5週 固有値と固有ベクトル(2次の場合) 固有値と固有ベクトル(2次の場合)が計算できる.
6週 固有値と固有ベクトル(3次の場合) 固有値と固有ベクトル(3次の場合)が計算できる.
7週 行列の対角化 行列の対角化が計算できる.
8週 対称行列の対角化 対称行列の対角化が計算できる.
2ndQ
9週 対角化の応用(正方行列のべき乗の計算) 対角化の応用(正方行列のべき乗の計算)が計算できる.
10週 線形変換の定義,表現行列 線形変換の定義,表現行列が計算できる.
11週 線形変換の性質,合成変換と逆変換 線形変換の性質,合成変換と逆変換が計算できる.
12週 回転を表す線形変換,直交変換 回転を表す線形変換,直交変換が計算できる.
13週 対角化の応用(2次形式の標準形) 対角化の応用(2次形式の標準形)が計算できる.
14週 演習 これまでに学習した内容の計算ができる.
15週 期末試験 学んだ知識の確認ができる.
16週 試験の返却と解説,発展授業 学んだ知識の再確認と修正ができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000