到達目標
1. 鉛筆(H・HB・2B)をカッターナイフで削る事ができる。風景写生でデッサンスケールを使い、遠近法の知識と鉛筆の線表現で作画ができる。
2. ケント紙による立方体作りで、のり、テープなど使用しない設計から平面と立体の関係を理解して立方体が作れる。立方体と手をデッサン(観察)することで明るさや色の違いが描写できる。
3. 色彩の基礎を学び、色を科学的に理解する。アートガラスの白黒作品と色彩配色、創作の面白さを体験して作品化する。
4. 模型を作製し、その動きを確認する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 対象物の形を正確、精密に描く事ができる。明暗や陰影、色彩、質感の表現ができる。 | 対象物を観察して形や陰影など描く事ができる。意欲的な作品を作製できる。 | 対象物の形が描けない。物を観察して表現しようとする意欲が感じられない。 |
評価項目2 | 遠近法や画面分割などを使い画面を構成できる。テーマに沿った物を選び配置できる。 | 画面全体を使いテーマに沿った構成ができている。 | 課題やテーマに関係のない物や画面全体を考えない構成となっている。 |
評価項目3 | 立体を平面図から想像できる。立体を展開図や三面図に表現できる。紙で綺麗に幾何立体を作成できる。 | 平面図、展開図から立体を把握して作ることができる。 | 平面図、展開図から立体を作れない。 |
評価項目4 | 色彩の基礎である光・色の三原色を正しく表現できる。色の三属性を正確に言える。混色を正確にできる。テーマ通り配色できる。 | 色彩の基礎の三原色、三属性については正しく理解でき、ある程度応用できる。 | 色彩の基礎の三原色、三属性について理解できない。 |
評価項目5 | 模型を作製し、想定どおりに動かすことができる。 | 模型を作製し、動かすことができる。 | 模型を作製することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (1)
説明
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教育方法等
概要:
高校生レベルの美術の知識と創作表現を知る。鉛筆でのスケッチと紙による立体表現、アートガラス教材を使い表現方法を模索する。また、模型の作製などもとおして、美術への関心と創作者(ものつくり)としての教養を身につける。
授業の進め方・方法:
実習を主として手作業により多様な美術表現を学ぶ。授業は講義も含めて学生の個性と創作意欲を高めていきたい。
注意点:
関連科目:基礎製図
学習指針:美術への興味と美意識の向上に努める。年齢相応の丁寧な作業と美的調和を目指す。学生自身の自主的で柔軟な表現での作品を作る。
自己学習:授業内での作品完成を目指すが、時間不足や欠席のための自宅学習での完成を求める。
事前学習:シラバスを参考にして、関連する美術作品への関心を深めておくこと。
事後展開学習:授業で扱った美術表現、その作製方法などをよく復習すること。日ごろから美術作品に触れるよう努めること。
なお、作品の作製状況により授業計画を変更することがあります。
学修単位の履修上の注意
授業での指示に従い、作品のアイディア、あるいは作業工程などを各自でよく考えること。その結果を課題達成の評価として評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業内容の説明・美術と画材について |
美術とは何かの講義と鑑賞、自己紹介。授業の概要説明を行う。
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2週 |
描写表現(鉛筆とカッターを使用) |
鉛筆が削れるようになる。描画のための鉛筆の持ち方ができる。絵画に向かう姿勢と感情表現を知る。
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3週 |
描画表現(立方体の描写) |
画用紙に最大限入る大きさの正立方体の展開図を描き、立体工作する。
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4週 |
描画表現(立方体の描写) |
作った立方体を対象物として机の上に置き、形を正確にとらえ陰影や質感を鉛筆を使用して描写する。
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5週 |
描画表現(立方体の描写) |
作った立方体を対象物として机の上に置き、形を正確にとらえ陰影や質感を鉛筆を使用して描写する。
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6週 |
描画表現(立方体の描写) |
作った立方体を対象物として机の上に置き、形を正確にとらえ陰影や質感を鉛筆を使用して描写する。
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7週 |
グループワーク(模型の作成) |
グループに分かれ、ダンボール紙を素材とし、巨大な模型を作成する。
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8週 |
グループワーク(模型の作成)
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グループに分かれ、ダンボール紙を素材とし、巨大な模型を作成する。
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4thQ |
9週 |
グループワーク(模型の作成) |
グループに分かれ、ダンボール紙を素材とし、巨大な模型を作成する。
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10週 |
グループワーク(模型の作成) |
模型を実際に動かし、想定した動きをするか確認する。
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11週 |
アートガラス1(はがきサイズで額付き)
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多種多様な表現の作品見本の鑑賞や色彩の講義からアートガラスの下絵を制作できる。
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12週 |
アートガラス2(下絵をトレース)
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下絵を版画と同様に左右を反転してガラスの裏面に転写や描画ができる。
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13週 |
アートガラス3(裏面から黒の塗装をけずり描画) |
アートガラスをニードルや彫刻刃、カッターナイフなどを使い下絵を白黒作品として完成できる。
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14週 |
アートガラス4(配色着色作業) |
白黒アートガラスの完成後に色紙,絵具,色鉛筆などで背面から着色して額装完成できる。鑑賞して個々の作品を批評できる。
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15週 |
作品提出と作品講評 |
年間の作品について講評を行い作者は自身の作品について思いを発言できる。
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16週 |
鑑賞とまとめ
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美術作品,学生作品などの鑑賞ができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。 | 4 | 後15 |
評価割合
| 課題達成の評価 | 授業への取り組みと小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |