概要:
前期は分析化学における、金属の定性分析、化合物の定量分析を行う
後期は有機化学分野の有機合成実験、分析機器による化合物同定、高分子合成を行う
授業の進め方・方法:
あらかじめ実験操作を読み、行う実験の内容、意味を理解し、用いる試薬の物性、取り扱いの注意点を調べ、反応操作における注意点、起こる現象を予測し実験に臨むこと。
実験では授業の最初に当日の注意点、ポイントなどを解説し実験を行う。
注意点:
化学、分析化学、有機化学、無機化学
学習指針
授業では未学習の内容も含まれるため、自ら学ぶ意欲も必要である。
事前学習:次回の実験操作を読み、実験のシミュレーションを行うとともに、実験内容を予習する。
事後展開学習:実験の結果を元に考察するとともに、それと関連する内容を教科書等で調べる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後2,後8 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8,後14 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 前1,前7,前16,後1,後8 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前1,後15 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前1 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前1,前15,後14 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前1,前16,後16 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 有機化学実験 | 加熱還流による反応ができる。 | 4 | 後5 |
蒸留による精製ができる。 | 4 | 後3 |
吸引ろ過ができる。 | 4 | 後5,後6,後9,後10,後12,後13 |
再結晶による精製ができる。 | 4 | 後6 |
分液漏斗による抽出ができる。 | 4 | 後3 |
薄層クロマトグラフィによる反応の追跡ができる。 | 4 | 後7 |
融点または沸点から生成物の確認と純度の検討ができる。 | 4 | 後6 |
収率の計算ができる。 | 4 | 後3,後5,後6,後9,後10,後12,後13 |
分析化学実験 | 酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。 | 4 | 前12,前13,前14 |
キレート滴定を理解し、錯体の濃度の計算ができる。 | 4 | 前9,前10,前11 |
陽イオンおよび陰イオンのいずれかについて、分離のための定性分析ができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。 | 4 | 後11 |
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。 | 4 | 前8,後4,後11 |