到達目標
前期中間試験:1)単糖、2)グルコースの構造と性質、3)単糖の反応性、4)多糖類の種類と性質を説明できる
前期末試験:1)アミノ酸の種類と性質、2)タンパク質構造と性質、3)脂質の性質、4)ビタミンの種類と機能、5)微生物の特徴や性質を説明できる
後期中間試験:1)核酸の性質と構造、2)酵素の特性と反応挙動、3)阻害、4)エネルギー代謝全体を説明できる
学年末試験:1)解糖系反応、2)発酵、3)TCAサイクル及び電子伝達系における反応経路、4)ATP生成の計算、5)脂質代謝を説明できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 糖の構造や性質についてしっかり理解し、説明できる。 | 糖の基本的な構造や性質について理解し、説明できる。 | 糖の構造や性質について説明できない。 |
評価項目2 | アミノ酸、タンパク質、脂質、ビタミンの構造や性質などについてしっかり理解し、説明できる。 | アミノ酸、タンパク質、脂質、ビタミンの基本的な構造や性質などについて理解し、説明できる。 | アミノ酸、タンパク質、脂質、ビタミンの構造や性質などについて説明できない。 |
評価項目3 | 核酸の構造や性質、酵素の特性、エネルギー代謝の全体像をしっかり把握し、説明できる。 | 核酸の構造や性質、酵素の特性、エネルギー代謝の全体像を把握し、説明できる。 | 核酸の構造や性質、酵素の特性、エネルギー代謝の全体像を説明できない。 |
評価項目4 | 糖代謝経路や脂質代謝経路についてしっかり理解し、説明できる。 | 糖代謝経路や脂質代謝経路について基本的なことを理解し、説明できる。 | 糖代謝経路や脂質代謝経路について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
説明
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教育方法等
概要:
生物化学はバイオテクノロジーの基礎科目として重要であり、生命現象を化学的な観点から理解する。生命現象の流れをとらえることができるように講義を進め、また、近年のトピックスについても随時触れる。
授業の進め方・方法:
本講義は、生命現象を化学的観点から理解することを目的としており、1、2年次において学習した化学の基礎ならびに生物化学Iの内容を十分に理解しておくことが必要である。
注意点:
関連科目
生体物質、代謝については4年次の生物化学IIIで引き続き講義を行い、微生物関係の内容は4年次の応用微生物学、遺伝子関連の内容については5年次の分子生物学で取り上げる予定である。参考文献は適宜紹介する。
学習指針
目標を達成するためには、授業以外にも予習復習を怠らないこと。また、日々進化する分野なので、最近のニュースなどにも関心を向けておくこと。
事前学習
あらかじめ講義内容に該当する部分の教科書を読み、理解できるところ、理解できないところを明らかにしておくこと。
事後展開学習
講義ノートを見直し、追記、まとめをやっておくこと。
学修単位の履修上の注意
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
生物化学とは |
生物化学とは何かを説明できる。
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2週 |
単糖 |
単糖の種類と名称について説明できる。
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3週 |
グルコースの性質 |
グルコースの性質について説明できる。
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4週 |
単糖の酸化還元 |
単糖の酸化還元反応について説明できる。
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5週 |
二糖類 |
主な二糖類の種類とその性質について説明できる。
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6週 |
多糖類 |
多糖類の種類とその性質について説明できる。
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7週 |
アミノ酸 |
アミノ酸の一般的な構造とその種類、性質について説明できる。
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8週 |
前期中間試験 |
試験問題を正しく解答することができる。
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2ndQ |
9週 |
ペプチド |
ペプチドの性質について説明できる。
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10週 |
タンパク質 |
タンパク質の種類とその性質について説明できる。
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11週 |
タンパク質の構造と機能 |
タンパク質の立体構造とその機能について説明できる。
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12週 |
脂質と脂肪酸 |
脂質の種類と脂肪酸について説明できる。
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13週 |
脂質の構造及びリン脂質 |
脂質の構造とリン脂質について説明できる。
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14週 |
ビタミン |
ビタミンの種類とその性質について説明できる。
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15週 |
前期末試験 |
試験問題を正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却 |
理解が不十分な点を解消する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
核酸 |
核酸の種類について説明できる。
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2週 |
核酸の立体構造 |
核酸の立体構造について説明できる。
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3週 |
酵素の性質 |
酵素の生体触媒としての性質について説明できる。
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4週 |
酵素反応 |
酵素反応速度論の基礎について理解する。
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5週 |
酵素の阻害 |
酵素の阻害形式について説明できる。
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6週 |
代謝とエネルギー |
エネルギー代謝について説明できる。
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7週 |
解糖系I |
解糖系の反応経路について説明できる。
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8週 |
後期中間試験 |
試験問題を正しく解答することができる。
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4thQ |
9週 |
解糖系II |
解糖系の反応経路について説明できる。
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10週 |
発酵 |
発酵の仕組みについて説明できる。
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11週 |
TCAサイクル |
TCAサイクルの反応経路について説明できる。
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12週 |
電子伝達系と酸化的リン酸化 |
電子伝達系の反応経路と酸化的リン酸化について説明できる。
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13週 |
ATP生成のエネルギー論 |
グルコースからのATP生成のエネルギー論について説明できる。
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14週 |
脂質代謝 |
脂質の分解経路について説明できる。
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15週 |
学年末試験 |
試験問題を正しく解答することができる。
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16週 |
試験返却 |
理解が不十分な点を解消する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | 前7,前11,後1 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 4 | 前1,前11 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | 前2,前6 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4 |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | 前5 |
多糖の例を説明できる。 | 4 | 前6 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 前12,前13 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 前13 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 前13 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 前10,前11 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 4 | 前7 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 前7,前9 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 前11 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | 後1 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 4 | 後2 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 4 | 後2 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 後3 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 後3 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 前14 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 後7,後9,後13 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 後11 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 後12 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 後10 |
評価割合
| 試験 | 小テスト・課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |