到達目標
1.多様な地域を読み解くために必要な地域についての定義を理解し、類型の指標を捉えることができる。
2.地域の成立から発展について産業との関わりや人々の営みを理解し、地域文化の意義について考察できる。
3.近代化以降の国土開発を理解し、現代日本が抱える諸問題を考察できる。
4.持続的環境利用に必要な地域との関わり方について問題意識を持ち、技術者・研究者が果たす役割を考察できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 多様な地域を読み解くために必要な地域についての定義を理解し、類型の指標を捉えることができる。 | 地域を構成する指標について理解し、分類できる。 | 地域を構成する指標について理解し分類ができない。 |
評価項目2 | 地域の成立から発展について産業との関わりや人々の営みを理解し、地域文化の意義について考察できる。 | 地域の成立から発展について産業との関わりや人々の営みから地域文化の意義について理解できる。 | 地域の成立から発展について産業との関わりや人々の営みから地域文化の意義について理解できない。 |
評価項目3 | 近代化以降の国土開発を理解し、現代日本が抱える諸問題を考察できる。 | 近代化以降の国土開発と現代日本が抱える諸問題を理解できる。 | 近代化以降の国土開発と現代日本が抱える諸問題を理解できない。 |
評価項目4 | 持続的環境利用に必要な地域との関わり方について問題意識を持ち、技術者・研究者が果たす役割を考察できる。 | 持続的環境利用に必要な地域との関わり方について問題意識を持ち、技術者・研究者が果たす役割を理解できる。 | 持続的環境利用に必要な問題意識を持ち、技術者・研究者が果たす役割を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程(本科1〜5年)学習教育目標 (2)
説明
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教育方法等
概要:
グローバル化が進展する現代において、世界に関する知識とグローバル化にともなうローカルな地域変容の理解は重要である。
本講義では、講義を概ね身近な地域(ローカリゼーション)から世界(グロバリゼーション)へとつながる、➀「地域構造と地域社会の変容」・②「産業と文化・歴史」➂「持続可能な環境利用」の3つのパートに分けて解説していく。
授業の進め方・方法:
“地域”とは、人間社会がつくりだした一定の空間を指す用語である。地域の指す範囲は大陸・州・国などスケールは様々だが、それぞれの地域の特色は、そこでみられる自然環境(地形・気候など)と社会環境(歴史・民族・宗教など)の両面からアプローチしなければ見えてこない。また、1つの地域だけの閉鎖的な見方でも、地域の特色を理解することはできない。本講義では、身近な地域(ローカリゼーション)から世界(グロバリゼーション)へとつながる、現代世界の地域像、そして地域変化とその意味を学ぶことを目指す。
授業では、パーワーポイントや動画等も利用し、視覚的な理解を深める。
注意点:
関連科目:地理・歴史・公共・政治経済
学習指針:身近な地域の理解と愛着を深め、地域が抱える課題を理解し、技術者として課題解決のために問題提起できることを目指す。
自己学習:到達目標を達成するために、授業の予習・復習だけでなく、日頃から新聞やニュースを見るなどして様々な地域について理解を深めるように心掛けること。
学修単位の履修上の注意
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス ・認知地域
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講義の目的・概要を理解し、説明できる。 自身が持つ身近な地域についての地理空間的イメージを理解することができる。
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2週 |
地域論とは何か ―等質地域と結節地域― |
地域論について、様々な定義や概念など学問分野での違いを理解することができる。
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3週 |
照葉樹林文化とブナ林文化
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環境と文化と伝播、地域の見方の変化を理解できる。
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4週 |
方言周圏論とアホバカ分布考 ―技術と産業の起源と伝播― |
文化・技術の伝播による地域の成立について理解できる。
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5週 |
宗教と地域(等質地域) ―日本人の基層文化― |
社会集団として人々をつなぎ地域を構成する宗教について理解できる。
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6週 |
忌避の地域学 |
時代によって人々の忌避感覚は変化し、それに伴い地域の構造も変わることを理解できる。
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7週 |
地域構造と土地利用の変化 ―大和郡山市から見る構造変化― |
大和郡山市の土地利用の変化から歴史的景観変化を捉えることができる。
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8週 |
中間試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
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4thQ |
9週 |
村落の地域構造 ―近世・近代・現代― |
村落の立地や共同体の仕組みなどを理解できる。
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10週 |
都市の発展 ―都市計画の変化と都市景観― |
都市計画法に基づく街づくりによってつくられた都市の姿を理解できる。
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11週 |
人口問題と住宅開発
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戦後の人口増加に伴う住宅地開発と課題を考えることができる。
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12週 |
都市工業 ―工業立地と産業集積― |
工業立地論や地場産業の産地形成などを理解できる。
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13週 |
温暖化と水害 ―持続的環境利用を考える1― |
近畿圏の都市型水害対策と地域環境を守るためにできることを理解できる。
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14週 |
環境の改変と公共交通 ―持続的環境利用を考える2― |
公共交通において、地域環境を守るためにできることを理解できる。
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15週 |
学年末試験 |
授業内容を理解し、試験問題に対して正しく解答できる。
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16週 |
試験返却・解答 |
試験問題を見直し、理解が不十分な点を解消できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験(中間・学年末) | 授業への取り組み(提出課題の完成度) | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 40 | 100 |