到達目標
1. 社会の中における人間の在り方について理解することできる
2. 自主的に学び考える力を身につけることができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 社会の中における人間の在り方について十分に理解することができる | 社会の中における人間の在り方について理解することができる | 社会の中における人間の在り方について理解することが不十分 |
評価項目2 | 自主的に学び考えることが十分にできる | 自主的に学び考えることができる | 自主的に学び考えることが不十分 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 人文理数総合科(人文系)の教育目標 ④
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学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ④
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教育方法等
概要:
近代科学の方法論の基盤には人間論と密接につながる宇宙論が見出され、それは西洋のヒューマニズムによって伝えられてきた。そこでこのような知識とはどのようにして得られるのかという問題について西洋哲学の流れに即して統一的に理解する。
授業の進め方・方法:
知識や論理のもとになる思考そのものは、人間が信じていることがらにまでさかのぼる。そこで、哲学における「人間とは何か?」という基本的な問いを積み重ねながら、宇宙や自然の中に位置づけられる人間論や人生観について古典古代・中世・近代を通じてなされてきた哲学者たちによる真理への問いを概観する。
注意点:
総時間数45時間(自学自習15時間)
自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間、試験のための学習時間を総合したものとする。
評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
授業を受けるにあたって、まず15回皆勤するように健康管理などによく気をつけるようにしてください。次に予習と復習を教科書通読によって必ず実行してください。授業は毎回プリントにそくして講義形式で行いますが、つねに「なぜなのか?」という疑問をみずからで打ち出せるように、主体的に学びの姿勢を保ち続けてください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション (1)ヨーロッパ哲学の2大源流として の前期ソクラテスの哲学者たち (2)合理主義と神秘主義の長所と短所
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自然哲学の歴史と数論の哲学的な関係を考察することができる
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2週 |
プラトンの哲学 (1)イデア論 (2)対話篇『テイマイオス』の宇宙生 成論と人間
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2元論における人間の魂の位置づけを明らかにすることができる
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3週 |
アリストテレスの形而上学 |
(1)自然における生成の説明を明らかにすることができる (2)哲学的な4原因論を宇宙生成論によって考察することができる
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4週 |
プロティノスの神秘主義 |
(1)善のイデアとしての一者から流出する自然界の位置と人間の魂の関係を明らかにすることができる (2)グノーシス主義・エピクロス派・ストア派との関係を考察することができる
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5週 |
アウグスティヌスの三位一体論 |
(1)人間の魂の三位一体構造と神学との結び付きをキリスト教の救済論によって理解することができる (2)自然の光としての理性を超自然の光である恩寵によって明らかにすることができる
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6週 |
スコラ哲学 |
(1)トマス・アクイナスの形而上学(自然神学)における人間と神の問題を理解することができる (2)普遍論争を通じたスコラ哲学の近代科学への準備を考察することができる
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7週 |
人間中心説による近代のはじまり 次週中間試験を実施する |
(1)クザーヌスによる神の展開としての人間論を理解することができる (2)コペルニクス、ケプラー、ガリレオの宇宙論の神学的、科学的な二重構造の意味を考察することができる
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8週 |
答案返却指導 |
中間試験問題の解答と解説
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4thQ |
9週 |
近世社会における人間理性のとらえかた |
(1)ベーコンの学問論を理解することができる (2)ホッブスの国家論の意味を考察することができる
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10週 |
デカルトにおける明晰な精神 |
(1)自然の意味を理解することができる (2)精神としての人間の意味を考察することができる
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11週 |
イギリス経験論における真理 |
(1)ロックの人間論と市民社会を理解できる (2)ヒュームにおける人間論と懐疑主義を考察することができる
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12週 |
カントとドイツ観念論の哲学 |
(1)批判哲学における認識論を理解ができる (2)フィヒテとシェリングにおける自我論のちがいを考察することができる
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13週 |
ヘーゲルと近世の終わり |
(1)歴史哲学を理解することができる (2)世界精神の意味を考察することができる
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14週 |
マルクス主義の哲学 20世紀の哲学 |
(1)人間解放論としてのマルクス主義を理解することができる (2)実存主義における人間論の意味を考察することができる
(1)生の哲学における人間論を理解することができる (2)現象学における存在論と方法論の意味を考察することができる
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
解答と解説等 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 90 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |