日本語コミュニケーション

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 日本語コミュニケーション
科目番号 J5-9140 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:3
教科書/教材 特に教科書は用いず、自作プリントほかを使用する。
担当教員 小西 正人

到達目標

1.スピーチやプレゼンテーションを通じ、自分が伝えたいことをしっかりと相手に伝えることができる。
2.適切な話題や題材についての構想に従って材料を整理し、意見、主張などを筋道立てて表現することができる。
3.自分や他人の発表をみて反省点を見つけ、次の発表に生かすことができる。
4.敬語について、その基本的な性質と機能を理解し、場面に応じた使い方ができる。
5. 日本語検定2級程度の語彙(慣用句・熟語等を含む)を理解し、使用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
スピーチを通じ、自分が伝えたいことを相手に伝えることができる聞き手に注意し、適切な声量と姿勢で、聞き手に興味をもたせ、用意した内容を伝えられる。準備した内容について、最後まで発表を行い、自分が伝えたいことを話すことができる。途中で話が詰まったり、声が聞こえなかったり、脈絡のないことを話したりして何も伝えられない。
構想に従って材料を整理し、意見、主張などを筋道立てて表現することができる周到な準備と構想の下で、聞き手を楽しませるスピーチを組み立てられる。ある程度の準備と構想の下で、スピーチを組み立てられる。準備不足で聞き手を楽しませられない。
自分や他人の発表をみて反省点を見つけ、次の発表に生かすことができる自分や他人の発表を正しく・細かく分析し、次回の発表に生かすことができる。自分や他人の発表を反省し、次回の発表に生かすことができる。自分や他人の発表を反省し、次回の発表に生かすことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 実践性
学習目標 Ⅲ 国際性
本科の点検項目 A-ⅰ 社会,経済,法学,哲学,歴史,文化,言語など社会科学および人文科学に関する基本的な事項について説明できる。
本科の点検項目 C-ⅰ 自分の考えをまとめてプレゼンテーションできる
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる

教育方法等

概要:
日本語で適切かつ効果的に表現する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力を伸ばし言語感覚を磨き、進んで表現することによって社会生活を充実させる態度を育てる。
授業の進め方・方法:
時間配分としては、4時間のうち3時間は、プレゼンテーション力を高めるための授業を行う。具体的にはテーマに沿ったスピーチやプレゼンテーション発表について、「課題・注意点確認 →準備 →発表 →反省」というプロセスを繰り返すことによって「発表力」を身につける。また、1時間は敬語および語彙に関する事柄について、日本語検定の問題などをもとに講義する。
注意点:
スピーチについては、必ず事前に充分な準備を積んで臨むこと。また、日常の言語活動においても、様々な角度から言葉に対する関心を持つようにすることが望ましい。 国語辞典等の準備については、適宜指示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.ガイダンス&スピーチの要点 授業の進め方、履修上の注意などを理解する。
2週 2.スピーチコミュニケーションⅠ (1) テーマスピーチ準備 よいスピーチに不可欠な要素=聞き手の視点について理解することができる。
3週 (2) テーマスピーチ実技 スピーチに必要な「準備」「工夫」の重要性を理解し、実践することができる。
4週 (3) テーマスピーチ反省 自分や他人のスピーチをみて反省点を見つけ、次のスピーチに生かすことができる。
5週 3.敬語法 (1) 敬語について考える  尊敬語について、その基本的な性質と機能を理解することができる。
6週 (2) 敬語の基本的な性質と機能  敬語について、場面に応じた使い方ができる。
7週 4.基礎プレゼンテーション (1) テーマプレゼンテーション準備 プレゼンテーションやスピーチを通じて、自分が伝えたいことを、しっかりと相手に伝えることができる。
8週 (2) テーマプレゼンテーション実技 プレゼンテーションやスピーチを通じて、自分が伝えたいことを、しっかりと相手に伝えることができる。
2ndQ
9週 (3) テーマプレゼンテーション反省 テーマプレゼンテーションについて的確に評価し、次のスピーチの反省を行うことができる。
10週 5.語彙(1)(慣用句・四字熟語等を含む) 日本語レベル2級程度の語彙を正確に使用することができる。
11週 5.語彙(2)(慣用句・四字熟語等を含む) 日本語レベル2級程度の語彙を正確に使用することができる。
12週 6.スピーチコミュニケーションⅡ (1) テーマスピーチ準備 自らの主張について、賛成/反対の立場を明らかにしたうえで根拠を述べるという「主張型スピーチ」ができる。
13週 (2) テーマスピーチ実技 自らの主張について、賛成/反対の立場を明らかにしたうえで根拠を述べるという「主張型スピーチ」ができる。
14週 (3) テーマスピーチ反省 テーマスピーチについて的確に評価し、次のスピーチの反省を行うことができる。
15週 7.語彙(3)(慣用句・四字熟語等を含む) 日本語レベル2級程度の語彙を正確に使用することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3前5,前6,前10,前11,前15
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3前3,前13
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3前4,前13
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3前8,前14
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3前9,前14

評価割合

試験実技小課題・小テストレポート合計
総合評価割合40302010100
基礎的能力40302010100
専門的能力00000
分野横断的能力00000