アントレプレナーシップ論

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 アントレプレナーシップ論
科目番号 0028 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 専門共通選択科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない
担当教員 村上 祐貴,地域創生教育研究推進室 室長,山﨑 俊輔

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(E) と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。
①特定の専門科目だけでなく境界分野科目についても理解する。50%(e1)、②与えられた課題に対して、解決するために必要な手法を身につける。50%(e2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会課題を適切にとらえ、合理的な解決策を立案できる。社会課題を適切にとらえ、解決策を立案できる。社会課題を適切にとらえ、解決策を概ね立案できる。左記に達していない
評価項目2競合先を把握して、自身のアイディアとの多面的な競合分析を十分に行うことができる。競合先を把握して、自身のアイディアとの多面的な競合分析を行うことができる。競合先を把握して、自身のアイディアとの多面的な競合分析を概ね行うことができる.左記に達していない。
評価項目3チームのアイディアを言語化し、事業計画書として十分にまとめることができる.チームのアイディアを言語化し、事業計画書としてまとめることができる.チームのアイディアを言語化し、事業計画書として概ねまとめることができる.左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アントレプレナー育成プログラムは、「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を涵養し、起業の観点から夢や理想を語り合い、その実現に向けて挑戦する機会を設けることを目的としている。アントレプレナーシップが涵養されることで、社会における技術者の役割、位置付けを意識しながら、キャリアデザインの観点から更なる自己啓発が期待される。本科目は、アントレプレナー育成プログラムの必修科目である。本科目では多様化しグローバル化する社会に対応した「複眼的で柔軟な発想」を持ち、ビジネスアイディアの創出からビジネスプラン作成までを体系的に学習する。
授業の進め方・方法:
3~5人程度のグループワークで進める
2023年度は以下の曜日で実施する(予定)。
ガイダンス(日程調整中)、4月22日(土)1~8限、5月20日(土)1~8限、6月17日(土)1~8限、7月15日(土)3~8限
注意点:
ノートパソコンやタブレット端末を所有している場合は持参することが望ましい。
長岡リーンローンチパッドプログラムや長岡×楽天サマープログラム等の外部コンテストに参加することが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 デザイン思考 デザイン思考のフレームについて理解する
2週 ビジネスシーズの発掘(1) 社会課題等からビジネスアイデアになりそうな種を作る、共有する
3週 ビジネスシーズの発掘(2) 社会課題等からビジネスアイデアになりそうな種を作る、共有する
4週 ビジネスアイディアの創出(1) 顧客(ターゲット)の課題の言語化とビジネスアイデアを創出する
5週 ビジネスアイディアの創出(2) ターゲットの課題の言語化とビジネスアイデアを創出する
6週 ターゲット(顧客)の理解(1) 設定したターゲットの理解を深める
7週 ターゲット(顧客)の理解(2) 設定したターゲットの理解を深める
8週 市場調査(1) 市場規模、成長性について検討する
2ndQ
9週 市場調査(2) 市場規模、成長性について検討する
10週 競争優位性(1) 既存サービスとの比較分析、差別化について検討する
11週 競争優位性(2) 既存サービスとの比較分析、差別化について検討する
12週 ビジネスプランの作成(1) ビジネスプランを構築する
13週 ビジネスプランの作成(2) ビジネスプランを構築する
14週 ビジネスプランを評価する(1) ビジネスプランを相互評価する
15週 ビジネスプランを評価する(2) ビジネスプランを相互評価する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力70300000100