設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 設計製図Ⅱ
科目番号 0182 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械製図 実務出版株式会社 文部科学省検定済教科書 工業302
担当教員 池野 一成

到達目標

海技従事者国家試験製図問題の対策を第一目標として,機械製図の基礎を体得する.特に三角法の基本,基本的な機械要素の製図法,規格の概要などを身に付けることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 機械要素スケッチ図を描き、その製作図を 限られた時間内に正確に作図でき る.工業高校の製図検定試験問題の製 作図が作図できる.基本的な歯車、ボルトの製図法を 理解していない.
評価項目2 公差適当な公差(幾何公差・寸法公差 .表面性状)を選択し製作図に記 入できる.幾何公差記号を理解し、製作図に 記入できる.寸法公差記号を理解していない.
評価項目3 組立図組立図数個の部品からなる機械の組み立 て図を作図できる.組立図から部品図にばらして作図 できる.部品図と組立図の関係を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
機械製図の基礎を講義,実技で学び,海技従事者国家試験の製図問題が解ける力を身につけることを目標とする.
授業の進め方・方法:
単独教員による講義及び演習を実施する.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業 に臨むこと.
( 授業外学習・事前)授業内容を予習しておく.
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く.
注意点:
1.最終評価は課題評価を100%として計算する.最終評価は前期と後期の評価の平均とする.
2.本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は願い出により追加の課題を与え、その結果から単位の修得が認められた者には,その評価を60点とする。
3.事前学習が確認されない場合は追認試験を受けることができない.
4.出席時間数の不足など,未履修の場合は追認試験を受けることができない.
船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
機関に関する科目(その三)へ  製図

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械要素の表示法講義(寸法公差,表面性状) 課題の図面を理解できる
2週 機械要素の製図実技 投影図(1)を正しく製図できる
3週 機械要素の製図実技
投影図(2)を正しく製図できる
4週 機械要素の製図実技
投影図(3)を正しく製図できる
5週 機械要素の製図実技 軸支えを正しく製図できる
6週 機械要素の表示法講義(ねじの基本,軸及びキー)
課題の図面を理解できる
7週 機械要素の製図実技 軸受(1)を正しく製図できる
8週 機械要素の製図実技 軸受(2)を正しく製図できる
2ndQ
9週 機械要素の製図実技 回転摺動金具を正しく製図できる
10週 機械要素の製図実技 Vブロックを正しく製図できる
11週 機械要素の表示法,精度の表示法講義(幾何公差) 課題の図面,精度の概要を理解できる
12週 機械要素の製図実技 ジャーナル軸受を正しく製図できる
13週 機械要素の製図実技 クランクピンボルトを正しく製図できる
14週 機械要素の製図実技 六角ボルトを正しく製図できる
15週 機械製図検定実技 機械製図検定過去問題を正しく製図できる
16週 成績評価 成績評価・確認を実施する.
後期
3rdQ
1週 機械要素の表示法講義(歯車製図) 課題の図面を理解できる
2週 機械要素の製図実技 平歯車(1)を正しく製図できる
3週 機械要素の製図実技 平歯車(2)を正しく製図できる
4週 機械要素の製図実技 平歯車(3)を正しく製図できる
5週 機械要素の製図実技 ラック&ピニオンを正しく製図できる
6週 機械要素の表示法講義(フランジ形軸継手) 課題の図面を理解できる
7週 機械要素の製図実技 軸継手(1)を正しく製図できる
8週 機械要素の製図実技 軸継手(2)を正しく製図できる
4thQ
9週 機械要素の製図実技 軸継手(3)を正しく製図できる
10週 機械要素の製図実技 T形フランジを正しく製図できる
11週 機械要素の表示法講義(溶接部記号表示,ばね) 課題の図面を理解できる
12週 機械要素の製図実技 溶接(1)を正しく製図できる
13週 機械要素の製図実技 溶接(2)を正しく製図できる
14週 機械要素の製図実技 バネを正しく製図できる
15週 機械製図検定実技 機械製図検定過去問題を正しく製図できる
16週 成績評価 成績評価・確認を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)機械製図図面の役割と種類を認識している。4前1
製図用具を正しく扱うことができる。4前2
製図に用いる文字を丁寧にかく事ができる。4前2
線の種類と用途を説明できる。4前1
品物の投影図を正確にかく事ができる。4前2
製作図のかき方を認識し、口頭で説明できる。4前1
図形を正しくかくことができる。4前2
図形に寸法を記入することができる。4前2
公差と表面性状の意味を把握し、図示することができる。4前11
部品のスケッチ図をかくことができる。4前6
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの図面を作成できる。4後6
歯車減速装置、ウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。4後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフィリオ課題合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000