工学倫理

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 工学倫理
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「なぜなぜ分析 実践編」、プリント
担当教員 西島 健一

到達目標

1. 工学倫理の論点と基礎知識の理解
  ・技術士倫理規定と公益確保の考え方
  ・安全と安心、リスク管理の考え方など
2.倫理規定と法規、製造物責任・内部告発の意義と理解
3.知的財産権の重要性と特許戦略の理解
4.チームで仕事(TW)をするための能力
  ・身近な事故事例の検証における役割と実行能力

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1  工学倫理の論点と基礎知識の理解  ・技術士倫理規定と公益確保の考え方  ・安全と安心、リスク管理の考え方など工学倫理の論点と基礎知識の基本的な用語を正しく理解し、詳しく説明できる。工学倫理の論点と基礎知識の基本的な用語を説明できる。工学倫理の論点と基礎知識の基本的な用語を説明できない。
評価項目2 倫理規定と法規、製造物責任・内部告発の意義と理解 倫理規定と法規、製造物責任・内部告発などの意義について基本的な内容を正しく理解し、応用問題を解決することができる。倫理規定と法規、製造物責任・内部告発などの意義について基本的な内容を理解し、基本的な問題を解決することができる。倫理規定と法規、製造物責任・内部告発の意義について基本的な用語を説明できない。
評価項目3 知的財産権の重要性と特許戦略の理解 知的財産権の重要性と特許戦略などの意義について基本的な内容を正しく理解し、応用問題を解決することができる。知的財産権の重要性と特許戦略について基本的な用語を説明できる。知的財産権の重要性と特許戦略について基本的な用語を説明できない。
評価項目4 チームで仕事(TW)をするための能力  ・身近な事故事例の検証における役割と実行能力チームで仕事(TW)をするための能力について基本的な内容を正しく理解し、応用問題を解決することができる。チームで仕事(TW)をするための能力について基本的な用語を説明できる。チームで仕事(TW)をするための能力について基本的な用語を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる
JABEE 1(2)(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標(授業のねらい)
1) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養、および、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解を深める。
2) 産業技術の歴史的発展の経過や災害事例(失敗事例)とそれらに対応してきた先人の知恵を学ぶことにより、工学倫理の思考と実践力を培い、技術士補としての自覚を促す。
3)「お客さまに喜ばれる」いいものを創りだし社会に貢献することが、プロのエンジニアの役割と考え、身近に遭遇する工学倫理的問題をチームで考えて仕事をすすめる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
講義および課題に対するチーム作業をおこなう。また、課題に対し、発表形式を取り入れる。
注意点:
注意点・工学倫理の考え方を身につけるため,過去の事故事例の検証から学ぶ。
   ・技術士1次試験の適性科目(工学倫理)の過去問から学ぶ。
   ・PBL学習として身近な事例を取り上げ“チームで仕事をするための能力“を養う。
   ・PBL学習の発表会で、ディスカッションのレベルアップ化を図る。
備 考 1)技術室(PBL学習担当)の協力でPBL学習によるチームでの学びを適用する。
    2)TW発表はパワーポイントで行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 工学倫理の概要について把握する
2週 事例の紹介   過去の事例を通じて、工学倫理について考える  
3週 なぜなぜ分析 分析の手順について学ぶ
4週 なぜなぜ分析、チーム分け 分析を例に従って練習する
5週 各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
6週 各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
7週 各チームごとに調査 チームでテーマに対し、取り組む
8週 中間発表 ディスカッション、他チームの採点をする
2ndQ
9週 中間発表 ディスカッション、他チームの採点をする
10週 各チームごとに追加調査・まとめ 中間結果を受けての改善と最終版を仕上げる
11週 各チームごとに追加調査・まとめ 中間結果を受けての改善と最終版を仕上げる
12週 最終発表 ディスカッション、他チームの採点をする
13週 最終発表 ディスカッション、他チームの採点をする
レポート提出
14週 試験前整理                    講義内容を整理し、試験に備える
15週 試験 理解度を測るために,試験を実施する
16週 返却と解説 試験の解説を通じて復習する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験グループワーク(発表)レポート態度合計
総合評価割合5030200100
基礎的能力00000
専門的能力00000
分野横断的能力5030200100