振動工学特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 振動工学特論
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 演習機械振動学(佐藤,岡部,岩田・サイエンス社) 機械のモーダル・アナリシス(大久保・中央大学出版部) モード解析(長松・倍風館) 機械振動学(佐藤,岡部,岩田・工業調査会)など
担当教員 百生 登

到達目標

①振動の力学が理解できた
②マトリクス振動解析の手法が理解できた
③連続体の振動が理解でき,振動パターンをモードで表わすことが理解できた
④モード解析の測定法が理解できた.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
振動の力学が理解できた一自由度系および二自由度系の振動の問題を計算できる.一自由度系および二自由度系の振動の問題をほぼ計算できる.一自由度系および二自由度系の振動の問題を計算できない.
マトリクス振動解析の手法が理解できた多自由度系の運動方程式を導出し,マトリクス振動解析の手法が適用できる.マトリクス振動解析の手法を説明できるマトリクス振動解析の手法を説明できない
連続体の振動が理解でき,振動パターンをモードで表わすことが理解できた連続体の運動方程式を導出でき,振動パターンをモードで表すことができる.連続体の運動方程式をの解をモードで表すことができる.連続体の運動方程式をの解をモードで表すことができない
モード解析の測定法が理解できた実験的モード解析の手法が説明できる.振動計測について説明ができる.実験的モード解析の概要が説明できる.振動計測について説明ができる.実験的モード解析の概要が説明できない.振動計測について説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械力学,振動工学で学んできた内容を発展させ,より自由度の大きな振動系の問題を扱う.また,より大規模複雑で事前にモデル化が困難な対象に対して行われる実験的モード解析の概要を解説する.
授業の進め方・方法:
講義および演習う.
注意点:
振動と音は難しく,なかなか理解が困難であるといわれる.振動や音は動的変形を扱う学問である.したがって,静的変形を扱う学問に比べると時間の次元が多いだけ現象は多様で複雑になるのはやむをえない.しかし,実現象を扱うには必要不可欠である.ダイナミックスを理解するためには基本的概念の理解が大切である.概念の理解には,単に式を覚えたりすることだけではなく,現象を考えてください.この教科の内容が理解できない場合,簡単なことでもいいですから,疑問を感じたら質問してください.
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
一自由度系の振動の復習
振動工学を学ぶ意義を理解する
基礎となる一自由度系の振動を復習する
2週 二自由度系の振動の復習 基礎となる二自由度系の振動を復習する
3週 マトリックス振動解析1 多自由度振動系の運動方程式を導出する
4週 マトリックス振動解析2 固有振動数と固有振動モードについて理解する
5週 マトリックス振動解析3 固有振動モードの直交性と固有モード座標について理解する
6週 マトリックス振動解析4 強制振動,モード解析について理解する
7週 演習 マトリックス振動解析の演習を行う
8週 連続体の振動1 弦の振動について理解する
2ndQ
9週 連続体の振動2 棒の縦振動について理解する
10週 連続体の振動3 はりの横振動について理解する
11週 連続体の振動4 膜および板の振動について理解する
12週 演習 連続体の振動解析の演習を行う
13週 実験的モード解析1 概要と振動計測について理解する
14週 実験的モード解析2 モード解析の手法について事例を参考に理解する
15週 期末試験 講義および演習内容について試験する
16週 期末試験の解答
アンケート
期末試験を確認する
アンケートを実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000