材料機能特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 材料機能特論
科目番号 0037 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 エコデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布
担当教員 福田 知博

到達目標

材料が有する様々な機能性,およびその機能発現の原理の関係について、科学的に理解できる。
最先端の材料研究の事例を通して新規材料の必要性とその製造方法を一定程度理解し、評価できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1材料が有する様々な機能性について正しく理解し、詳細に説明できる。材料が有する様々な機能性について理解し、説明できる。材料が有する様々な機能性について理解できない。
評価項目2材料機能発現の原理について科学的に正しく理解し、詳細に説明できる。材料機能発現の原理について科学的に理解し、説明できる。材料機能発現の原理について科学的に理解できない。
評価項目3最先端の材料研究の事例を通して新規材料の必要性とその製造方法を一定程度理解し、評価できる。最先端の材料研究の事例を通して新規材料の必要性とその製造方法を一定程度理解できる。例を通して新規材料の必要性とその製造方法を一定程度理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は種々の材料が有している「機能」について総合的に学ぶ。高機能材料は高い付加価値を持ち、日本のような資源小国においては、成長戦略において必要不可欠な製品である。こうした機能性材料がどのような設計で作られているか、またどのような原理で機能が発現されているか、を本授業では学んでいく。また、研究活動で得られた材料が、どのような意図をもって設計されているかを改めて見直し、授業で学んた知識を今後の特別研究へ応用できるように活きた知識として身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
本科目は知識の暗記や詰め込みを行うことを目的としていません。 今まで学んできた授業内容が、機能材料開発とどのように相関しているか、また社会影響を与えているかを意識し、授業に臨んでください。
注意点:
授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合があります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 身の回りの機能材料 ”機能材料”の指し示す意味について理解できる
2週 材料の機能と成り立ち(1) 材料を構成する因子について理解できる
3週 材料の機能と成り立ち(2) 材料が有する機能性について理解できる
4週 光・電気・電子機能材料(1) 光に応答する機能材料について理解できる
5週 光・電気・電子機能材料(2) 電気に応答する機能材料について理解できる
6週 力学・物理機能材料(1) 力学特性を持つ機能材料について理解できる
7週 力学・物理機能材料(2) 力学機能材料の成り立ちを科学的に理解できる
8週 分離機能材料(1) 分離特性を持つ機能材料について理解できる
4thQ
9週 分離機能材料(2) 分離機能材料の成り立ちを科学的に理解できる
10週 界面・表面機能材料(1) 界面・表面特性を持つ機能材料について理解できる
11週 界面・表面機能材料(2) 界面・表面機能材料の成り立ちを科学的に理解できる
12週 生体機能材料(1) 生体特性を持つ機能材料について理解できる
13週 生体機能材料(2) 生体機能材料の成り立ちを科学的に理解できる
14週 材料としての生体 生体の材料としてのメリット・デメリットについて理解できる
15週 総合演習
16週 先端材料研究、授業アンケート 最先端の材料研究について理解できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。4
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。4
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。4
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。4
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。4
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。4
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 4
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。4
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。4
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。4
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。4
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。4
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。4
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。4
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。4
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。4
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。4
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。4
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。4
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。4

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000