到達目標
熱統計力学の状態の数え方,平衡状態の概念,比熱を理解できる.
シュレーディンガー方程式に至るまでの量子力学の発展の経緯を説明できる.
波動関数の意味を理解し,1次元ポテンシャルによる散乱を説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 熱統計力学の状態の数え方,平衡状態,比熱について説明できる. | 熱統計力学の状態の数え方,平衡状態,比熱について理解できる. | 熱統計力学の状態の数え方,平衡状態,比熱について理解できない. |
評価項目2 | シュレーディンガー方程式に至るまでの経緯について説明できる. | シュレーディンガー方程式に至るまでの経緯について理解できる. | シュレーディンガー方程式に至るまでの経緯について理解できない. |
評価項目3 | 波動関数の意味を理解し,1次元ポテンシャルによる散乱を説明できる. | 波動関数の意味を理解し,1次元ポテンシャルによる散乱を理解できる. | 波動関数の意味を理解できず,1次元ポテンシャルによる散乱を理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
熱統計力学を比熱まで理解し,その後,初等量子論について講義をする.
概念の習得も大事だが,計算もしっかりと行う.
メーカーの研究所で量子デバイスの研究開発の経験を持つ教員が,現代物理学の基礎的知識を講義する.
授業の進め方・方法:
熱統計力学は,物性を理解するためには欠かせない分野です.特有な考え方をしますが,応用範囲は広く,化学 ,生物,経済の分野まで及んでいます.専門外の学生にも受講してもらい,ぜひ理解して欲しいと思います.
後半では量子力学につながる内容を行います.
注意点:
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
状態の数え方1 |
確率と平均値,状態の数え方について理解する.
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2週 |
状態の数え方2 |
状態密度について理解する.
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3週 |
平衡状態1 |
エントロピーと熱平衡状態について理解する.
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4週 |
平衡状態2 |
拡散平衡とヘルムホルツの自由エネルギーについて理解する.
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5週 |
熱的接触 |
ボルツマン因子と分配関数について理解する.
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6週 |
比熱 |
デューロン・プティの法則,アインシュタインの比熱の式を理解する.
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7週 |
(中間試験) |
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8週 |
量子力学の必要性 |
量子力学が必要な理由を歴史的な背景を含めて理解する.
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2ndQ |
9週 |
波と粒子 |
プランクの量子仮説,アインシュタインの光量子仮説,および光の二重性について理解する.
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10週 |
ボーアの原子模型 |
ボーアの水素原子模型について理解する.
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11週 |
物質波 |
波動について復習し,物質波の概念を理解する.
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12週 |
シュレーディンガー方程式 |
波動方程式からシュレーディンガー方程式を導く方法を理解する.
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13週 |
波動関数 |
波動関数の物理的な意味を理解する.
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14週 |
1次元ポテンシャル散乱 |
階段ポテンシャルに粒子が衝突したときについて理解する.トンネル効果について理解する.
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15週 |
(期末試験) |
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16週 |
総復習 |
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評価割合
| 試験 | 宿題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |