概要:
化学Ⅰ・Ⅱは、化学的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,化学的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を育成することを目指す講義である。
授業の進め方・方法:
授業は、各自が十分な予習・復習を行っていることを前提に進める。主にパワーポイントを用いて講義形式で行う。
教科書、ノート、ワーク、電卓、配布プリントを入れるフォルダ(A4)を必ず用意すること。演習課題等はプリントのほか、Black BoardあるいはTeamsを利用して配布する。
注意点:
学業成績が60点に満たない学生のうち、受講態度および課題提出状況が良好な者に対しては再試験を行う場合がある。この場合、再試験の結果をもって試験成績の再評価を行う。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
中和と塩 |
酸塩基の組み合わせによる中和滴定曲線の違いについて理解できる。塩の種類による中和点の変化について説明できる
|
2週 |
酸化と還元の定義・酸化数の変化と酸化剤・還元剤の反応 |
電子の授受に基づいて酸化と還元の定義を説明できる。酸化数について説明できる。
|
3週 |
酸化還元反応式 |
酸化還元反応式を作ることができる。酸化還元滴定に関する量論計算ができる
|
4週 |
金属のイオン化傾向
|
金属のイオン化傾向について説明でき、金属の水や酸との反応についてイオン化傾向に基づいて説明できる。
|
5週 |
電池の原理・反応 |
電池の原理・反応について説明できる。 主な電池について説明できる。
|
6週 |
電気分解とファラデーの法則・達成度評価試験
|
電気分解について説明でき、ファラデーの法則を使った計算ができる。ボルタ電池・ダニエル電池と起電力に関する実験を行い、レポートを作成できる。達成度評価試験に合格できる
|
7週 |
状態変化とエネルギー・気体の圧力 |
状態変化におけるエネルギー収支について理解できる。気液平衡について理解し、説明できる。
|
8週 |
達成度評価試験 |
第7週までの内容について達成度評価試験に合格できる
|
2ndQ |
9週 |
気体の体積変化 |
ボイル-シャルルの法則に基づいて気体の圧力・体積と温度の関係について説明でき、適切き計算できる。
|
10週 |
気体の状態方程式・理想気体と実在気体 |
気体定数、気体の状態方程式を理解し、単一および混合気体について方程式を用いた計算ができる。理想気体と実在気体の違いについて理解し説明できる
|
11週 |
溶解度の計算・希薄溶液の性質 |
溶解の原理を理解し、物質の溶解度について計算できる。飽和溶液の冷却時の析出量について計算できる。希薄溶液の性質について説明できる。
|
12週 |
コロイド溶液の性質・ |
ラウールの法則、沸点上昇、凝固点降下について説明でき、計算ができる
|
13週 |
溶液の浸透圧 |
浸透圧について説明でき、計算ができる
|
14週 |
化学反応の速さ |
化学反応の速さと濃度・温度の関係について説明できる
|
15週 |
化学反応速度論 |
化学反応速度と触媒の関係についてエネルギー図を用いて説明できる。データから化学反応速度式を決定することができる。
|
16週 |
定期試験 |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 3 | |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 3 | |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | |
水の状態変化が説明できる。 | 3 | |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | 前7,前9,前10 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | 前7,前9,前10 |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 3 | |
同位体について説明できる。 | 3 | |
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。 | 3 | |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 3 | |
価電子の働きについて説明できる。 | 3 | |
原子のイオン化について説明できる。 | 3 | |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 3 | |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 3 | |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 3 | |
イオン結合について説明できる。 | 3 | |
イオン結合性物質の性質を説明できる。 | 3 | |
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。 | 3 | |
共有結合について説明できる。 | 3 | |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | |
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。 | 3 | |
金属の性質を説明できる。 | 3 | |
原子の相対質量が説明できる。 | 3 | |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 3 | |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 3 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 3 | 前11,前12 |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 3 | 前11,前12 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 3 | 前11,前12 |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | 前1 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 前4 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 前4 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前5 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前5 |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前5 |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前5 |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | 前6 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | 前6 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | 前6 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 前6,前15 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 前6,前15 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 前6,前15 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 前6,前15 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 前6,前15 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 前6,前15 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 前6,前15 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 前6,前15 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | 前6,前15 |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 前6,前15 |