機械製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械製図Ⅱ
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 創造システム工学科(機械系) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「機械製図」 林洋二ほか共著 実教出版
担当教員 渡部 英昭

到達目標

1.図形表記,寸法,はめあい,幾何公差,表面性状等をJIS規格に則って表すことができる.
2.機械部品を目的の形状にするための加工法,部品の機能を考えた寸法精度や表面性状を説明,決定することができる.
3.図面に示されている機械装置を構成する部品を読み取り,その部品図をJIS規格に則って表現できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1図示に必要なJIS規格を充分に修得し,独力で自由に表現できる.図示に必要なJIS規格を理解し,常用される事項を表現できる.図示に必要なJIS規格が理解できない.
評価項目2部品の機能を理解した上で適切な加工法,寸法精度,表面性状等を独力で決定できる.部品製作に必要な加工法,寸法,表面性状等を教員の指導により決定できる.部品製作に必要な加工法,寸法,表面性状等を決定できない.
評価項目3図面に記入されている情報のみならず,周辺部品との関係から重要な事項を読み取り,表現することができる.図面に記入されている情報を正確に読み取り,それを基に表現することができる.図面に記入されている情報が読み取れず,それを表現できない.

学科の到達目標項目との関係

(C)専門知識の充実 C-2 説明 閉じる
(D)コミュニケーション能力 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は,企業でレーザービームプリンターの新製品開発・設計および新技術の応用研究を担当していた教員が,その実務経験を活かし,ものづくりの現場で必要不可欠な機械製図の基本的知識・作図・読図能力向上に向け,講義形式と実習形式で授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
講義形式及び実習形式で行う.図面および課題の提出を求める.
注意点:
合格点は50点である.前・後期とも,提出図面50%,課題50%の割合で評価する.特に,未提出の図面や課題があれば単位取得が困難になるので注意すること.
学年総合評価={(前期提出図面×0.5+前期課題×0.5)+(後期提出図面×0.5+後期課題×0.5)}÷2
(授業を受ける前) 図面作製のための計画を十分に練ること.
(授業を受けた後) 図面の記述内容を理解・説明できるように必ず復習すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
1.基礎知識の確認
授業の進め方について説明する.
基礎知識の確認を行う.
2週 1-1 図面読取(読図)の演習 2年時に作図した図面の読取を演習する.
3週 1-1 図面読取(読図)の演習 2年時に作図した図面の読取を演習する.
4週 1-1 図面読取(読図)の演習 2年時に作図した図面の読取を演習する.
5週 1-1 図面読取(読図)の演習 2年時に作図した図面の読取を演習する.
6週 2.機械要素の製図(軸)
2-1 軸・キー・ピンの用途・規格および作図例の読図.
2-2 軸図面の描き方
軸・キー・ピンの用途や規格についての説明でき,作図例の読図ができる.
軸図面を作製するための段取りについて理解できる.
7週 2-3 機械要素の製図(軸) 軸図面を作製できる.
8週 2-3 機械要素の製図(軸) 軸図面を作製できる.
2ndQ
9週 2-3 機械要素の製図(軸) 軸図面を作製できる.
10週 3.機械要素の製図(歯車)
3-1 歯車の用途・種類等および作図例の読図
3-2 歯車図面の描き方
歯車の用途・種類等について説明でき,作図例の読図ができる.
歯車図面を作製するための段取りについて理解できる.
11週 3-2 歯車図面の描き方 歯車図面を作製するための段取りについて理解できる.
12週 3-3 機械要素の製図(歯車) 平歯車の図面を作製できる.
13週 3-3 機械要素の製図(歯車) 平歯車の図面を作製できる.
14週 3-3 機械要素の製図(歯車) 平歯車の図面を作製できる.
15週 3-3 機械要素の製図(歯車) 平歯車の図面を作製できる.
16週
後期
3rdQ
1週 4.機械要素の製図(軸受)
4-1 軸受規格及び規格の見方
4-2 軸受図面の作図法
軸受の機能・目的について説明できる.
軸受規格及び規格の見方について説明できる.
作図例の読図および具体的な軸受の作図法について理解できる.
2週 4-3 「ラジアル滑り軸受部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき部品を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
3週 4-3 「ラジアル滑り軸受部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき部品を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
4週 4-3 「ラジアル滑り軸受部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき部品を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
5週 4-3 「ラジアル滑り軸受部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき部品を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
6週 4-3 「ラジアル滑り軸受部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき部品を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
7週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
8週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
4thQ
9週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
10週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
11週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
12週 5.「ラジアル滑り軸受本体部品図」の製図 元となる機械図面から製作すべき本体部分を抜き出し,JISに則った部品図を作製できる.
13週 5.スケッチの基礎知識 スケッチの方法・図面の作り方の概要について理解できる.
14週 5.スケッチの基礎知識 スケッチの方法・図面の作り方の概要について理解できる.
15週 5.スケッチの基礎知識
授業のまとめと授業アンケート
スケッチの方法・図面の作り方の概要について理解できる.
本授業のまとめ,授業アンケート.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3
製図用具を正しく使うことができる。3
線の種類と用途を説明できる。3
物体の投影図を正確にかくことができる。3
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3
部品のスケッチ図を書くことができる。3
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3

評価割合

課題図面課題ポートフォリオ合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力3040000070
専門的能力2010000030
分野横断的能力0000000