到達目標
1.製作図面を理解し,フライス盤の操作方法を理解し,フライス工具による側面切削ができる。
2.旋盤の操作方法を理解し,ねじ切り加工を行うことができる。
3.溶接機の操作方法を理解し,自動ガス切断,開先の溶接,溶接継手の強度試験ができる。
4.マシニングセンタの操作方法を理解し,工具径補正からプログラミングが出来る。
5.製作図面を理解し,フライス盤の操作方法を理解し,フライス工具による穴あけ,面取り加工ができる。
6.弓のこ,ヤスリ,ケガキを利用して,仕上げ加工ができる。
7.溶接機の操作方法を理解し,TIG溶接,MAG溶接ができる。
8.マシニングセンタの操作方法を理解し,CAD/CAMで,作図及びプログラム出力ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 製作図面を深く理解し,図面通りの公差でフライス工具による側面切削ができる. | 製作図面を理解し,フライス工具による側面切削ができる. | フライス工具による側面切削ができない. |
評価項目2 | はめあい,寸法公差を強く意識し,図面通りにねじ切り加工を行うことができる. | ねじ切り加工を行うことができる. | ねじ切り加工ができない. |
評価項目3 | 装置の操作方法を完全に理解し,自動ガス切断,開先の溶接,溶接継手の強度試験を安全に実施できる. | 自動ガス切断,開先の溶接,溶接継手の強度試験を実施できる. | 自動ガス切断,開先の溶接,溶接継手の強度試験が実施できない. |
評価項目4 | 工具径補正を使用し、加工順序を考慮した正確なプログラミングが出来る. | 工具径補正を使用し、プログラミングが出来る. | プログラミングができない. |
評価項目5 | 製作図面を完全に理解し,図面通りの公差でフライス工具による穴あけ,面取り加工ができる。 | 製作図面を理解し,フライス工具による穴あけ,面取り加工ができる。 | フライス工具による穴あけ,面取り加工ができない。 |
評価項目6 | 製作図面通りの公差で,けがき・穴あけ作業等の仕上げ加工ができる。 | けがき・穴あけ作業等の仕上げ加工ができる. | けがき・穴あけ作業等の仕上げ加工ができない. |
評価項目7 | 溶接方法の原理を完全に理解し,TIG溶接,MAG溶接ができる. | TIG溶接,MAG溶接ができる. | TIG溶接,MAG溶接ができない. |
評価項目8 | CAD/CAMを完全に理解し,作図及びプログラム出力ができる. | CAD/CAMで,作図及びプログラム出力ができる. | CAD/CAMで,作図及びプログラム出力ができない. |
学科の到達目標項目との関係
(C)専門知識の充実 C-2
説明
閉じる
(D)コミュニケーション能力 D-1
説明
閉じる
教育方法等
概要:
機械工学における「ものづくり」の基本となる工作法についての,実技および工学的観察能力の養成を目的とする。さらに,工作機械等を扱う上で必要な安全衛生の観念や,「ものづくり」に関連する,広い知識の修得を目指す.各実習テーマ終了後には,作業内容,実習を通じて得られたスキルおよび考察等をまとめた報告書を作成し提出することで,機械技術者に必要な知識を修得する.
授業の進め方・方法:
班毎に実習形式で行う.各テーマの終了後にはレポートの提出が必須である.
前期は4つのレポート,後期は5つのレポートを提出すること.
レポートの作図および体裁にて基礎的能力を評価する.
レポートの考察にて専門的能力を評価する.
注意点:
それぞれの作業に興味を持ち,工学的な疑問を常に持つこと.実習時には専用のノートを持参し,指示された事項・作業内容,作業中に感じた疑問,実習を通じて初めて分かったこと,自ら気付くことができた事項等を詳細に記録し,レポート作成時や今後の学習活動に役立てること.さらに,レポートの作成には,図書館の文献等を積極的に活用すること.
合格点は50点である.実習の理解度・態度40%,レポートの内容60%の割合で評価する.未提出レポートがある場合,単位取得が非常に困難になるので注意すること.
前期評価=(レポート×0.6+実習の理解度・態度×0.4)
後期評価=(レポート×0.6+実習の理解度・態度×0.4)
学年総合評価=(前期評価+後期評価)/2
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
旋盤(1) |
4つ爪チャックを使用した端面切削,外周面切削ができる。
|
2週 |
旋盤(2) |
中ぐり,めねじの加工ができる。
|
3週 |
旋盤(3) |
おねじの加工ができる。
|
4週 |
レポート(1) |
旋盤作業に関する実習報告書(レポート)の作成,提出ができ,必要に応じて修正を行うことができる.
|
5週 |
溶接(1) |
自動ガス切断機を使用したガス切断ができる.
|
6週 |
溶接(2) |
V型開先の突合わせ溶接ができる.
|
7週 |
溶接(3) |
溶接継手の試験方法を理解できる.
|
8週 |
レポート(2) |
溶接作業に関する実習報告書(レポート)の作成,提出ができ,必要に応じて修正を行うことができる.
|
2ndQ |
9週 |
マシニングセンタ(1) |
工具径補正を理解し,プログラムを作成できる.
|
10週 |
マシニングセンタ(2) |
加工内容を把握し,加工順序を決定することができる.
|
11週 |
マシニングセンタ(3) |
加工に必要な準備(段取り)を行い,加工ができる.
|
12週 |
レポート(3) |
マシニングセンタ作業に関する実習報告書(レポート)の作成,提出ができ,必要に応じて修正を行うことができる.
|
13週 |
フライス(1) |
エンドミルにより,公差を考慮した側面切削ができる.
|
14週 |
フライス(2) |
正面フライスにより,公差を考慮した平面切削ができる.
|
15週 |
フライス(3) |
エンドミルにより,段差加工ができる.
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
手仕上げ(1) |
図面通りにけがき作業ができる.
|
2週 |
手仕上げ(2) |
加工した製品の寸法に合わせて,穴あけ加工ができる.
|
3週 |
フライス(1) |
フライス盤による芯出し加工ができる.
|
4週 |
フライス(2) |
フライス盤による穴あけ,面取り加工ができる.
|
5週 |
マシニングセンタ(1) |
CAD/CAMを理解し,作図及びプログラム出力ができる.
|
6週 |
マシニングセンタ(2) |
加工に必要な準備(段取り)を行い,加工ができる.
|
7週 |
溶接(1) |
TIG溶接機を使用して,TIG溶接ができる.
|
8週 |
溶接(2) |
MAG溶接機を使用して,MAG溶接ができる.
|
4thQ |
9週 |
万力加工(1) |
万力部品のけがき,穴あけ加工ができる.
|
10週 |
レポート(1) |
万力部品の製作に関する実習報告書(レポート)の作成,提出ができ,必要に応じて修正を行うことができる.
|
11週 |
万力組立て(1) |
加工した万力部品を使用し,万力を組立てることができる.
|
12週 |
万力組立て(2) |
加工した万力部品を使用し,万力を組立てることができる.
|
13週 |
万力組立て(3) |
加工した万力部品を使用し,万力を組立てることができる.
|
14週 |
万力組立て(4) |
加工した万力部品を使用し,万力を組立てることができる.
|
15週 |
レポート(2) |
万力組立て作業に関する実習報告書(レポート)の作成,提出ができ,必要に応じて修正を行うことができる.
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 実習の理解度・態度 | レポート内容 | ポートフォリオ | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 40 | 0 | 60 |
専門的能力 | 20 | 20 | 0 | 40 |