電子基礎工学

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子基礎工学
科目番号 19専16011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考書: 電子デバイス物性 日本理工出版会
担当教員 大山 博史

到達目標

(1)粒子性、波動性を理解する
(2) 量子力学とエネルギー順位の関係について理解する
(3)エネルギーバンドを理解し応用できる。
(4)簡単な半導体回路を理解し利用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1粒子性、波動性を理解し、シュレーディンガー方程式を理解する粒子性、波動性を理解する粒子性と波動性の2面生を理解できない
評価項目2井戸型ポテンシャルや水素原子のエネルギー順位が理解できる量子力学とエネルギー順位の関係について理解するエネルギー順位の存在が理解できない
評価項目3エネルギーバンドと半導体素子の関係が理解し利用できる。エネルギーバンドを理解し応用できる。エネルギーバンドが理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
舶用機関学の分野に精通し、研究状況や技術動向を把握するために、欠くことのできない半導体デバイスの基礎原理について学習する。
授業の進め方・方法:
講義形式で実施する
注意点:
(1)約10回の小テストを行うので、必ず自宅で復習をすること
(2)半導体デバイスは船舶のみならずあらゆる場所で利用されており、日頃から目を向けること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 波動性、粒子性 波動の基礎知識 光の干渉 回折を理解する
2週 波動性、粒子性 光電効果 と 光量子を理解する
3週 波動性、粒子性 粒子の波動性 波動のエネルギー運動量を理解する
4週 原子の構造 原子と周期律表の関係を理解する
5週 原子の構造 原子スペクトル ラザフォードの実験について学習する
6週 量子化 ボーアの原子モデルについて理解する
7週 量子化 エネルギー順位について理解する
8週 シュレーディンガー方程式 シュレーディンガー方程式について学習する
2ndQ
9週 シュレーディンガー方程式 井戸型ポテンシャルによるエネルギー順位の存在及びステップ障壁とトンネル効果について理解する
10週 シュレーディンガー方程式 水素原子とシュレーディンガー方程式の関係を理解する
11週 シュレーディンガー方程式 角運動量量子数と磁気量子数の関係を理解する
12週 電子スピンと統計 電子スピンとパウリの排他原理の関係を理解する
13週 半導体 エネルギーバンドとPN 半導体及び結晶構造について理解する。
14週 半導体 半導体回路とPN半導体の関係を理解し回路に応用できる。
15週 学年末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3前2,前3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。2前2,前3,前5,前7,前9,前12
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3前2,前3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3前1,前8
角運動量を求めることができる。3前10,前11
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3前1
横波と縦波の違いについて説明できる。1前1
波の重ね合わせの原理について説明できる。1前1
波の独立性について説明できる。2前1
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。1前1
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。2前1
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。2前1,前8
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。1前1,前8
自然光と偏光の違いについて説明できる。2前1
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3前4,前5,前6,前10,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価小テストレポートポートフォリオ合計
総合評価割合7000300100
基礎的能力400020060
専門的能力300010040
分野横断的能力000000