構造数値解析学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 構造数値解析学
科目番号 C0701 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 原田 健二

到達目標

数値計算手法の基礎を理解し,弾性体の力学的挙動解析のための技術の基礎を習得すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
部材の剛性マトリックス部材の剛性マトリックスの基礎を理解し,一般式を誘導できる部材の剛性マトリックスの基礎を理解できる部材の剛性マトリックスを理解できない
有限要素法の基礎有限要素法の基礎式を理解し,解のメッシュ依存性を理解できる有限要素法の基礎式を理解できる有限要素法の基礎式を理解できない

学科の到達目標項目との関係

専攻科課程 B-2 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまでに学習した構造力学の内容を踏まえて、数値解析手法について学習する。また有限要素法を適用した構造計算について学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業時間に対して倍の時間の予習・復習を行うこと。
・授業中に演習問題を課すので、解答できるようになるまで何度でも復習すること。
注意点:
授業では,ExcelのVBAを用いて有限要素解析を行うが,課題の計算に使用する言語は自由とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 要素の剛性マトリックス 要素の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
2週 要素の剛性マトリックス 要素の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
3週 全体の剛性マトリックス 構造全体の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
4週 全体の剛性マトリックス 構造全体の剛性マトリックスの一般式を誘導できる
5週 有限要素法の基礎(MCC) 有限要素法の基礎式を理解できる
6週 有限要素法の基礎(MCC) 有限要素法の基礎式を理解できる
7週 有限要素法の基礎(MCC) 有限要素法の基礎式を理解できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 有限要素法による解法(MCC) 有限要素法による構造計算ができる
10週 有限要素法による解法(MCC) 有限要素法による構造計算ができる
11週 有限要素法による解法(MCC) 有限要素法による構造計算ができる
12週 有限要素法による数値実験(MCC) 有限要素法を用いた数値実験ができる
13週 有限要素法による数値実験(MCC) 有限要素法を用いた数値実験ができる
14週 有限要素法による数値実験(MCC) 有限要素法を用いた数値実験ができる
15週 後期定期試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。5
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。5
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。5
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
応力法と変位法による不静定構造物の解法を説明できる。5後5,後6,後7,後9,後10,後11
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。5
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。2
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合000001000100
基礎的能力0000040040
専門的能力0000060060
分野横断的能力00000000