問題解決技法

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 問題解決技法
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習(クラス形式) 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教員作成資料
担当教員 浅野 洋介,谷井 宏成,大枝 真一,伊藤 裕一,内田 洋彰,泉 源,関口 明生,上村 繁樹,栗本 育三郎,佐久間 東陽

到達目標

・グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できる。
・ポスター等を使った効果的なプレゼンテーションができる。
・テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。チームの一員としての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策を提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できる。グループエンカウンター、KJ法を理解しある程度実施できる。グループエンカウンター、KJ法を理解し実施できない。
評価項目2効果的なプレゼンテーションができる。効果的なプレゼンテーションがある程度できる。効果的なプレゼンテーションができない。
評価項目3テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。 チームのリーダとしての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策を提案できる。 テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得する。 チームの一員としての責任を自覚し、相互に協力しながら、問題解決にあたり、解決策をある程度提案できる。 テーマ選定から問題解決技法の一連の流れを修得できない。 チームの一員としての責任を自覚せず、相互に協力せず、問題解決にあたらず、解決策を提案できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
具体的な地域の問題課題を専攻の枠を超えて、チームを作り企業の方々とのディスカッションにより、問題の本質を探り、具体的な解決策を提案する。この科目は企業でシステムの設計開発を担当していた教員が、その経験を活かし、システム開発の設計と実装と評価について、演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
ガイダンス、グループエンカウンター演習を実施し、自分と他者の特徴を掴み、KJ法などの問題解決分析手法、アイデア創出の手法を学んだ上で、問題解決のための具体的な演習を行う。最後に報告書をまとめ、発表する。
注意点:
・構成的グループエンカウンター法、KJ法等のシステム思考法を学び、チームとしての問題解決演習を実施するため、特に異分野間を意識した、チーム構成能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、ドキュメント作成能力が必要となる。
・演習では、様々な場面で出てくる諸問題を準学士課程で培った技術や知識を駆使して、積極的に解決するように心がけその時々の対処法を記録・整理することが重要である。
・プロジェクト実習では、具体的な課題(条件)に対して、テーマ設定、計画の立案、その条件を克服する解決策の発見、実施、その考察と発表のための整理が重要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、「パーソナルカード作成」と「グループエンカウンター」
2週 「KJ法入門」と「ブレーンストーミング」 「KJ法入門」と「ブレーンストーミング」が理解できる。
3週 ショックレー創造的思考パターンの「分析と試案作成」 ショックレー創造的思考パターンの「分析と試案作成」が理解できる。
4週 問題解決課題提示「企業テーマ」 問題解決課題提示「企業テーマ」が理解できる。
5週 アイデアの仮想工房「企業テーマの解決案」 アイデアの仮想工房「企業テーマの解決案」が提案できる。
6週 アイデアの発表会:「企業テーマの解決案の発表」 基本的な解決策が提案できる。
7週 プロジェクト実習(1) 各班ごと プロジェクトの計画ができる。
8週 「プロジェクトアドベンチャー」:身体活動を通したコミュニケーション、
信頼と協力,条件克服による問題解決
チームワークを強化できる。
2ndQ
9週 プロジェクト実習(2) 各班ごと 計画に従い実施できる。
10週 プロジェクト実習(3) 各班ごと 計画に従い実施できる。
11週 プロジェクト実習(4) 各班ごと 計画に従い実施できる。
12週 ロジェクト実習(5) 各班ごと 計画に従い実施できる。
13週 プロジェクト実習(6) 各班ごと
まとめと発表準備
まとめができる。パワーポイント等がまとめられる。
14週 プロジェクト実習発表会(1) 効果的な発表、適切な質疑応答ができる。
15週 プロジェクト実習発表会(2), アンケートほか 効果的な発表、適切な質疑応答ができる。
16週 表彰式、講評 今後に向けての反省ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4前16
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4前13
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

報告書発表合計
総合評価割合3070100
専門的知識153550
問題解決能力153550