応用構造工学

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用構造工学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 石井 建樹

到達目標

応力,ひずみ,構成則について理解でき,有限要素法の基本的な考え方を理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
応力,ひずみ応力,ひずみをテンソルとして理解できる.応力,ひずみを理解できる.応力,ひずみを理解できない.
構成則構成則の役割を正しく理解できる構成則の概念を理解できる.構成則の概念を理解できない.
有限要素法要素,物理法則などの有限要素法における概念を正しく理解できる要素,物理法則などの役割を理解し,有限要素法のイメージができる.有限要素法をイメージできない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる
専攻科課程 B-1 説明 閉じる
専攻科課程 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
固体力学を例として,物理法則や有限要素などの考え方を学び,有限要素法の全体像とその算出結果について学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業90分に対して,倍以上の予習及び復習を行うこと.
・これまで学習した力学に関する知識を整理しながらまとめ直しておくことが望ましい.
・補助教科書として,以下の書籍を挙げておくので,適宜,理解の助けとすること.
 (1)泉聡志・酒井信介著『実践有限要素法シミュレーション』森北出版、2008年
 (2)A First Course in Finite Elements, J. Fish and T. Belytschko(訳本:有限要素法,山田 貴博監訳,永井学士,松井和己訳)他
注意点:
これまで学習した力学の知識を用いるので,必要に応じて復習することが肝要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 産業界における有限要素法の活用事例などを学ぶ.
2週 応力,ひずみ,構成則 線形弾性体を例に,応力,ひずみ,構成則について学ぶ.
3週 応力,ひずみ,構成則 線形弾性体を例に,応力,ひずみ,構成則について学ぶ.
4週 応力,ひずみ,構成則 線形弾性体を例に,応力,ひずみ,構成則について学ぶ.
5週 応力,ひずみ,構成則 線形弾性体を例に,応力,ひずみ,構成則について学ぶ.
6週 平面応力,平面ひずみ 2次元問題における構成則の考え方を学ぶ.
7週 平面応力,平面ひずみ 2次元問題における構成則の考え方を学ぶ.
8週 中間試験 中間試験までの内容
2ndQ
9週 有限要素近似 要素の役割について学ぶ
10週 有限要素近似 要素の役割について学ぶ
11週 剛性方程式 要素剛性,全体剛性について学ぶ
12週 剛性方程式 要素剛性,全体剛性について学ぶ
13週 境界値問題 境界条件の必要性について学び,その解法について学習する.
14週 物体の変形と物体に生じる応力 物体の変形と物体に生じる応力の計算方法について学ぶ
15週 定期試験 これまでの学習内容
16週 解説 解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造力の定義、単位、要素について説明できる。3前5
力のモーメント、偶力のモーメントについて理解している。3前5
力の合成と分解について理解し、計算できる。3前5
力のつり合いについて理解している。3前5
構造物の種類やその安定について理解している。3前13
構造物に作用する荷重の種類について理解している。3前13
静定構造物を支える支点や対応する反力を理解し、それらを力のつり合いより計算できる。3前13
断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。2前5
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。2前5
はりの支点の種類、対応する支点反力を理解し、はりの種類やその安定性について説明できる。3前5
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。3前5
はりの断面力と荷重の相互関係を理解している。3前5
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。3前5
はりにおける変形の基本仮定を理解し、断面力と応力(軸応力、せん断応力、曲げ応力)について説明でき、それらを計算できる。3前5
はりに生じる応力から、簡単なはりの設計ができる。3前5
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。3前5,前14
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係(フックの法則、弾性係数、ポアソン比)について説明でき、それらを活用できる。3前5,前14
曲げモーメントによる断面に生じる応力(圧縮、引張)とひずみを理解し、それらを計算できる。2前5,前14
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。2前5,前14
垂直応力とせん断応力について説明できる。2前5,前14
主応力と主軸について説明できる。2前5,前14
モールの応力円を利用して、構造物内部の応力状態を説明できる。2前5,前14
平面応力と平面ひずみについて説明できる。2前7
弾性・塑性の概念について説明できる。2前5
はりのたわみの微分方程式を理解している。1前3
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。1前3
弾性荷重法を理解し、はりのたわみやたわみ角を計算できる。1前3
構造力学における仕事やひずみエネルギーの概念を理解している。1前13
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。1前13
仮想仕事の原理を活用して、静定・不静定構造物を解くことができる。1前13
カスティリアノの定理を用いた静定・不静定構造物の解法を理解している。1前13
カスティリアノの定理を活用して、静定・不静定構造物を解くことができる。1前13
最小仕事の原理を用いた不静定構造物の解法を理解している。1前13
最小仕事の原理を活用して、不静定構造物を解くことができる。1前13
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。1前13
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。1前13
応力法による不静定構造物の解法を理解している。1前13
応力法を活用して、不静定構造物を解くことができる。1前13
変位法による不静定構造物の解法を理解している。1前13
変位法を活用して、不静定構造物を解くことができる。1前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力3000010040
専門的能力5000010060
分野横断的能力0000000