技術倫理

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 技術倫理
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない.必要な資料はプリントで配布する.
担当教員 小谷 俊博

到達目標

・ 一般的な倫理学理論および技術者倫理に特化した理論を理解すること
・ 技術者の社会における位置づけおよび役割を理解すること
・ 技術者が実際に直面した事例をもとに、どのような倫理的判断が可能かについて展望を持つことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1技術者に特有の倫理問題とは何かを明確に説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かをある程度説明できる。技術者に特有の倫理問題とは何かが説明できない。
評価項目2技術者が直面してきた具体的な事例について明確に説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例についてある程度説明できる。技術者が直面してきた具体的な事例について説明できない。
評価項目3倫理問題に直面した際に適切に議論することができる。倫理問題に直面した際にある程度議論することができる。倫理問題に直面した際に議論することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
技術者倫理の基本的な内容を学習する。
授業の進め方・方法:
基本的な学習事項はスライドで示し、毎回の課題が提示されるFormsの提出までを授業とする。学修単位科目のため、事前・事後学習として180分を目安とする自学自習が必要である。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 講義の方針等について理解する。
2週 技術者の責任 製造物責任等を例に、技術者の社会的責任、プロフェッショナルとしてのあり方を理解する
3週 知的財産権① 知的財産権として、著作権、実用新案権、意匠権、商標権などの諸権利についての基本的な知識を習得する。
4週 知的財産権② 知的財産権として、特許権と不正競争防止法に関する基本的な知識を習得する。
5週 公害問題 水俣病を中心として、公害対策や環境保全の問題について基本的な知識を習得する。
6週 環境問題 技術者が関わる環境問題について理解する。
7週 異文化理解 公害輸出、および異文化理解の重要性に関する基本的な考え方を身につける。
8週 内部告発 技術移転、内部告発に関する基本的な考え方を身につける。
4thQ
9週 設計の倫理問題 設計を通じて、多様化する社会に対する技術者の取り組む姿勢とは何かを考える。
10週 情報倫理 個人情報、情報セキュリティに関する基本的な知識を習得する。
11週 リスクとは何か リスクとは何かの基本的な知識を理解する。
12週 リスクコミュニケーション リスクコミュニケーションのあり方について理解する。
13週 ヒューマンエラー ヒューマンエラーが生じる仕組みについて理解する。
14週 現在の課題① SDGsの内容等について基本的な知識を習得する。
15週 現在の課題② 人工知能がもたらす脅威についての基本的な知識を習得する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000