経済学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 経済学特論Ⅰ
科目番号 0048 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 国際ビジネス学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 レジュメを中心に講義する。
担当教員 邢 雪歌

到達目標

(1)現代社会の諸問題に対して、経済学の視点から考えることができる。
(2)社会問題に関する基本的な経済学概念を理解できる。
(3)現代社会の諸問題に対して、自分の観点およびその根拠を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1興味の対象となる社会問題の現状を正確に把握し、簡潔に説明できる。興味の対象となる社会問題の現状を大きな間違いなく説明できる。興味の対象となる社会問題の現状を説明できない。
評価項目2関連する経済理論を理解し、分析に活用できる。関連する経済理論に対して最低限の理解がある。関連する経済理論を理解できない。
評価項目3自力で必要な情報・データを収集し、分析の結果を理路整然と説明できる。自力で必要な情報・データを収集し、まとめることができる。自力で必要な情報・データを収集できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本課程は、現在の日本社会が直面している諸問題(少子高齢化や格差など)に対して、経済学の視点から、正しい知見と分析力で考察できることを目指す。具体的に、まず、その社会問題の現状を把握する。次に、関連する経済学の基礎知識を理解する(なるべく優しい数学を使う)。最後に、関心がある社会問題について、自力で情報・データを収集した上、習得した理論を用いて分析を行い、自分の観点や主張を説明する。
授業の進め方・方法:
教員単独で講義形式で行う。
注意点:
評価が60点以上において単位を認定する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス シラバスについて説明する。
2週 効率性と公平性(政府の必要性) 効率性と公平性に関する概念を理解できる。
3週 社会保障の基本概念(1) 社会保障の財源と給付の構造について理解できる。
4週 社会保障の基本概念(2) 世代会計の考え方を理解できる。
5週 所得格差と所得再分配(1) ジニ係数など所得格差を示す指標を理解できる。
6週 所得格差と所得再分配(2) 日本社会の所得格差の現状を把握できる。
7週 所得格差と所得再分配(3) 所得再分配のあり方を理解できる。
8週 貧困と低所得層支援 貧困問題についての基本概念を理解できる。
2ndQ
9週 少子化と子育て支援(1) 日本社会における少子化の現状とその背景を把握できる。
10週 少子化と子育て支援(2) 子育て支援の経済学について理解できる。
11週 公的年金の基礎理論(1) 公的年金の基本的役割を理解できる。
12週 公的年金の基礎理論(2) 積立方式と賦課方式について理解できる。
13週 公的年金の基礎理論(3) 日本の年金制度の構造を把握できる。
14週 学生発表(1) 関心があるテーマについて情報・データを収集し、レポートを作成した上で発表する。他人の発表に対してコメントする。
15週 学生発表(2) 関心があるテーマについて情報・データを収集し、レポートを作成した上で発表する。他人の発表に対してコメントする。
16週 成績評価・確認 講義のまとめと成績の確認を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合040300030100
基礎的能力01010001030
専門的能力01010001030
分野横断的能力02010001040