中国古典学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 中国古典学
科目番号 0020 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業内容により、その都度資料を配布する。
担当教員 関 幹雄

到達目標

本科で学習した漢文の知識をやや発展的に運用する。古典学・東洋思想の基礎を学び、自己と社会との関わりについて考察する契機とする。
1.中国古典(東洋思想・文献学)についての基礎的な事象を理解する。
2.文献の読解を通して先人の考え方を考察する。
3.様々な立場から資料に向き合う読解力と、探究した成果を論述する表現力・伝達力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安       A標準的な到達レベルの目安       B未到達レベルの目安     C(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1講義で扱った様々な思想について、具体的な例を交えながら自分なりの言葉で説明することができる。講義で扱った様々な思想について、説明することができる。講義で扱った様々な思想について、少しは理解することができる。  A ・ B ・ C
評価項目2古典文献を読解する手法を身につけ、多様な価値観についての考察を深めることができる。古典文献を教員とともに読解し、多様な価値観に触れる重要性を意識することができる。古典文献の読解がやや不十分ではあるものの、多様な価値観に触れる意識を多少は持つことができる。  A ・ B ・ C
評価項目3講義で扱った様々なテーマ・問題を、自分の問題として理解・考察し、意見を文章として整理することができる。講義で扱った様々なテーマ・問題を、自分の問題として理解する重要性を意識し、意見を述べることができる。講義で扱った様々なテーマ・問題を、自分の問題として理解する重要性を多少は意識し、意見を述べる努力をすることができる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.東アジアの古典を読解するための手法を学習する。
2.先人の遺した資料(古典)を読解する。
3.資料を活用して以上の探究活動を行い、その成果を参加者で共有する。先人の考え方・周囲の教員や学生の捉え方を手掛かりにして、自己の意見と文章を磨く。
授業の進め方・方法:
この講義は学修単位であるため、事前・事後学習として課題を課す。(次の「1.」「2.」は評価割合「課題」として評価する。)
1.事前学習:「自己学習資料」「参加者のコメント」を通読し、考察したことを「読書メモ」に表現して提出すること。
2.事後学習:講義内容に関する記述・調査課題を課す場合がある。分かりやすい文書でまとめて提出すること。
あわせて論述形式の定期試験で評価する予定である。(評価割合「試験」として評価する。)
受講学生の理解度・興味関心に合わせて、授業計画(各週の授業内容)を大幅に変更する可能性がある。学生と相談の上、学習到達度目標・JABEE目標を逸脱しないよう留意して更新する。評価方法・授業方針は変更しない。
本科で学習した古典(特に漢文)と比較すると、非常に高度で難解な内容のものを扱う。あらかじめ了解したうえで、受講の選択を行うこと。
注意点:
1.課題は提出期限を守ること。特別な事情が無い期限超過は減点する。
2.本講義は、資料の読解を重視する。原資料に立ち向かい、自分なりの考察を加えること。
3.分からない語彙・事項については、自発的に情報収集をすること。

ポートフォリオ

(学生記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。

【理解の度合】理解の度合について記入してください。
      (記入例)ファラデーの法則、交流の発生についてはほぼ理解できたが、渦電流についてはあまり理解できなかった。
 ・前期中間試験まで: 
                                     
 ・前期末試験まで :
                                      
 ・後期中間試験まで:
                                       
 ・学年末試験まで :

                                       
【試験の結果】定期試験の点数を記入し、試験全体の総評をしてください。
       (記入例)ファラデーの法則に関する基礎問題はできたが、応用問題が解けず、理解不足だった。
 ・前期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・前期末試験  点数:      総評:                                       

 ・後期中間試験 点数:      総評:                                       

 ・学年末試験  点数:      総評:                                       


【総合到達度】「到達目標」どおりに達成することができたかどうか、記入してください。
 ・総合評価の点数:      総評:                                       


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(教員記入欄)
【授業計画の説明】実施状況を記入してください。
  
  
【授業の実施状況】実施状況を記入してください。
  ・前期中間試験まで:  
                                     
  ・前期末試験まで :                                       

  ・後期中間試験まで:                                       

  ・学年末試験まで : 
        
                                
【評価の実施状況】総合評価を出した後に記入してください。
 
    

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス①:中国古典学に立ち向かうにあたって 授業計画・達成目標・成績の評価方法の説明を理解する。
資料読解の姿勢について理解する。
2週 ガイダンス②:中国哲学史序説
資料読解の姿勢について理解する。
中国古典を読む前提となる思想的・書誌的な知識を獲得する。
3週 孔・孟の思想と著作についての概説(1)
四書の購読
孔子・孟子の思想と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
4週 孔・孟の思想と著作についての概説(2)
四書の購読
孔子・孟子の思想と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
5週 経書についての概説(1)
四書の購読
古典のテキストに関する基礎的知識を獲得する。
6週 経書についての概説(2)
四書の購読
古典のテキストに関する基礎的知識を獲得する。
7週 セクションのまとめ 1stQで学習した知識を自分の言葉で説明できるように準備する。
資料を活用して探求した事項を、現代社会の特質や課題・自身の身近な問題を通して再確認する。
8週 後期中間試験
2ndQ
9週 答案の返却及びポートフォリオの記入
宋代・明代の思想と著作についての概説(1)
四書の購読
朱子学・陽明学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
10週 宋代・明代の思想と著作についての概説(2)
四書の購読
朱子学・陽明学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
11週 宋代・明代の思想と著作についての概説(3)
四書の購読
朱子学・陽明学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
12週 日本漢学と著作についての概説(1)
四書の購読
江戸期の日本儒学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
13週 日本漢学と著作についての概説(2)
四書の購読
江戸期の日本儒学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
14週 日本漢学と著作についての概説(3)
四書の購読
江戸期の日本儒学に関する事項と古典を読むための基礎的知識を獲得する。
15週 セクションのまとめ 2ndQで学習した知識を自分の言葉で説明できるように準備する。
資料を活用して探求した事項を、現代社会の特質や課題・自身の身近な問題を通して再確認する。
16週 学年末試験
(17週目は答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。4
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。4
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。4
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。4
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。4
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。4
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。4
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。4
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。4
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力3030000060
専門的能力1010000020
分野横断的能力1010000020