つながり工学演習

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 つながり工学演習
科目番号 31AES103 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 専攻科電気電子情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント配布
担当教員 小西 忠司,高橋 徹,十時 優介,帆秋 利洋

到達目標

アグリエンジニアリングに関する事物・現象に関わり,工学的な見方・考え方を働かせ,見通しをもって学習することなどを通して,アグリエンジニアリングに係わる事物・現象を工学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す.
(1) アグリエンジニアリングの事物・現象についての理解を深め,工学的に探究するために必要な計算・解析などに関する基本的な技能を身に付けるようにする.
(2) 計算などを行い,工学的に探究する力を養う.
(3) アグリエンジニアリングの事物・現象に進んで関わり,工学的に探究する態度を養う.
(4) 自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について工学的に考察することを通して,持続可能な社会をつくることが重要であることを認識力をを養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1内容を理解し効率よく演習を行うことができる.内容を理解し演習を行うことができる.内容を理解し演習を行うことができない.
評価項目2応用的な工学知識を駆使して演習を率先して計画・遂行し,データを解析し,報告することができる.工学基礎知識を駆使して演習を計画・遂行し,データを解析し,報告することができる.工学基礎知識を駆使して演習を計画・遂行することができない.
評価項目3幅広い専門知識の獲得と異なる分野の問題を認識し,議論および調査を行い解決する手法を身につける.幅広い専門知識の獲得と異なる分野の問題を認識し,解決する手法を身につける.幅広い専門知識の獲得と異なる分野の問題を認識できない.
評価項目4自主的かつ継続的に学習できる能力を身につける.自主的に学習できる能力を身につける.自主的に学習できる能力を身につけることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学の相互関連性を理解し,技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを理解するためには,自分の専門以外の一つ以上の分野についても基礎的な知識を持っていることが有用である.そこで,つながり工学演習では,機械環境システム工学専攻および電気電子情報工学専攻の学生が,互いに他の専攻の専門分野の基礎知識を獲得することを目指している.本演習では、つながり工学の題材として,アグリエンジニアリングを取り上げ,工学を農学に応用する場合を想定した話題も用いながら,工学技術を総合的に俯瞰できるようになるための基礎力を培う.この科目は、AEおよびRM対応科目です。(AE教育)(RM教育)

(科目情報)
教育プログラム 第3学年 ◎科目
授業時間 24時間
関連科目 生物Ⅰ,総合理科Ⅱ,校外実習,卒業研究,プロジェクト実験Ⅰ(専1),実務実習(専1)
機械工学科:機械実習(1,2年),工学実験Ⅰ,工学実験Ⅱ,工学実験Ⅲ
電気電子工学:実験実習(1~5年),PBL
情報工学:実験実習(1~5年),PBL
都市システム工学:実験実習(1~5年),PBL
授業の進め方・方法:
到達目標の(1)~(4)について課題と取組み状況で評価する.
総合評価=(課題の平均)×0.8+(取組み状況の平均)×0.2
総合評価が60点以上を合格とする."
注意点:
(履修上の注意)
実験場所は事前に連絡する.詳細は,担当教員の指示に従うこと.

(自学上の注意)
不明な点があれば各担当教員に適宜質問をすること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 光と植物の成長 ふく射伝熱の基礎,放射伝達の用語と単位換算,放射強度の測定方法が理解できる
2週 植物の光学特性 太陽・蛍光灯・LEDのスペクトル特性,自然環境における植物の光学特性の計測と計算が理解できる
3週 植物の光合成機能の評価 光合成と呼吸の基礎,光合成速度と呼吸速度の測定方法,光補償点,CO2補償点が理解できる.
4週 環境制御とエネルギー収支 閉鎖環境をモニタリング・制御するために必要な空気調和の基礎とエネルギー収支の考え方が理解できる
5週 衛星画像による植生モニタリング 衛星からのリモートセンシング技術と植生の基本特性(植生被覆, NDVI値)が理解できる.
6週 Webスクレイピングによる植物情報抽出 ウェブサイトから植物に関する情報を抽出するコンピュータソフトウェア技術が理解できる
7週 食品に含まれる生体内有用成分の機器分析
付加価値の高い食品生産に不可欠な必須アミノ酸やオメガ脂肪酸などをHPLC, GCを用いて分析する手法を学ぶ
8週 植物工場見学 前週までの基礎学習内容と実機の関連性について理解できる
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合0100100
基礎的能力000
専門的能力000
分野横断的能力0100100