信号処理論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 信号処理論
科目番号 R03AES107 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科電気電子情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 大類重類著、ディジタル信号処理、日本理工出版会/尾知博著、シミュレーションで学ぶディジタル信号処理、CQ出版
担当教員 嶋田 浩和

到達目標

(1) アナログ信号処理とディジタル信号処理の違いを理解できる. (定期試験)
(2) 時間軸と周波数軸の関係について理解できる.(定期試験と課題).
(3) 信号伝達システムに関して,その解析・設計ができる.(定期試験と課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
アナログ信号処理アナログの線形システムに関して,数式を用いて説明できるラプラス変換とフーリエ変換の計算ができるアナログ信号の特徴が説明できない
ディジタル信号処理ディジタル信号の線形システムに関して,数式を用いて説明できるZ変換やDTFTが計算できる染谷―シャノンの(サンプリング)定理が理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (E1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
信号処理は,波形を観測し有用な信号を取り出す,または,処理・解析することが主たる目的である.アナログ信号 においては,スペクトル解析や微分積分などの数値的処理が用いられる.一方ディジタル信号においては,上記の処理の他に,高速フーリエ変換やディジタルフィルタが実用上重要な方法である.これらを学習し修得する.
(科目情報)
教育プログラム第3学年 〇科目
授業の進め方・方法:
講義形式の授業である.
また、Matlabを用いて理論の検証を演習する。
(事前学習)
ラプラス変換やフーリエ変換など応用数学の内容を復習すること
注意点:
(履修上の注意)
課題や小テストが不定期にLMSシステムにアップされる.常に注意しておくこと.連絡は,特別なことがない限り,このLMSシステムより行う.
(自学上の注意)
授業が受け身にならないように,予め学習しておくこと.自分自身でし っかり考えること.

評価

(総合評価)
 総合評価=(定期試験の平均)×0.8+(課題)×0.2
(単位修得の条件)
総合評価が60点以上のものを合格とする
(再試験について)
課題をすべて出しているものに受験資格を与える. また,再試験は学年末終了後の適切な時期に実施する.再試験の前に必要な課題等をかけることがある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 信号と信号処理 代表的な連続時間信号離散時間信号について学ぶ
2週 信号とシステム
1.信号の分類
2.システムの分類
システムの接続と図による表現方法を学ぶ
3週 連続時間信号の解析
1.ラプラス変換とフーリエ変換
連続時間信号の数学を用いた解析方法を学ぶ
4週 連続時間システムの解析
1.畳み込み積分
2.周波数特性•周波数応答
上記信号解析手法を用いて,システムの解析ができる
5週 連続時間システムの解析
1.畳み込み積分
2.周波数特性•周波数応答
3.伝達関数
上記信号解析手法を用いて,システムの解析ができる
6週 離散時間信号の解析
1.サンプリング定理
2.信号の離散時間表現
サンプリングの意味と制約を理解する.
7週 離散時間信号の解析
1.Z 変換
2.DTFT と DFT
離散時間信号の解析に用いられる離散フーリエ変換を理解し,離散時間信号の Z変換を理解できる
8週 離散時間信号の解析
DTFT と DFT
離散時間信号の解析に用いられる離散フーリエ変換を理解し,離散時間信号の Z変換を理解できる
2ndQ
9週 中間試験
10週 離散時間システムの解析
1.離散時間システムの表現 •畳み込み
2. DFT
3.伝達関数 •線形時不変システム
4.周波数特性
上記信号解析手法を用いて,システムの解析ができる
11週 離散時間システムの解析
1.離散時間システムの表現 •畳み込み
2. DFT
3.伝達関数 •線形時不変システム
4.周波数特性
上記信号解析手法を用いて,システムの解析ができる
12週 離散時間システムの解析
1.離散時間システムの表現 •畳み込み
2. DFT
3.伝達関数 •線形時不変システム
4.周波数特性
上記信号解析手法を用いて,システムの解析ができる
13週 7. システムの応用例
1.フィルタの実現
フィルタは信号処理システムにおいて重要な役割を果たす.そこで,フィルタ の解析ができる
14週 7. システムの応用例
1.フィルタの実現
フィルタは信号処理システムにおいて重要な役割を果たす.そこで,フィルタ の解析ができる
15週 期末試験
16週 試験解説 試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合8020100
基礎能力201030
専門能力601070
分野横断能力。000