生物工学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物工学
科目番号 5C005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(応用化学コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 Essential細胞生物学原書第5版南江堂
担当教員 冨永 伸明

到達目標

基本的な遺伝子工学技術,モデルコアカリキュラムの生体の恒常性(基礎生物)の項目および遺伝子工学の基本的技術について理解し,説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な遺伝子工学技術を理解し,様々な知識と融合できる.基本的な遺伝子工学技術を理解し,知識を適用できる.基本的な遺伝子工学技術を理解せず,知識を適用できない.
評価項目2生体の恒常性について理解し,様々な知識と融合できる.生体の恒常性について理解し,知識を適用できる.生体の恒常性について理解せず,知識を適用できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
基本的な遺伝子工学技術,生体の恒常性に関する内容を系統的かつトピックスを交えて教授することで,原則の理解と知識の適用力を身につける.目標4.すべての人に健康と福祉を 目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義形式で行う.
注意点:
生物工学基礎および低学年時の化学・生物の基礎科目の内容を十分に理解しておくこと.予習と復習を十分に行うこと.教科書にある練習問題は必ず授業外学習として解いて,理解を深めること.
定期試験100%で評価し,平均点60点以上で合格とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 組換えDNA技術 組換えDNA技術の概要を理解する
2週 DNA分子の操作と分析 DNA分子の操作と分析を理解する
3週 細菌を使うDNAクローニング 細菌を使うDNAクローニングを理解する
4週 PCRによるクローニング PCRによるクローニングを理解する
5週 遺伝子機能の探求
塩基配列の決定法
塩基配列の決定法を理解する
6週 遺伝子の発現解析法
レポーター遺伝子解析法
遺伝子の発現解析法,レポーター遺伝子解析法を理解する
7週 遺伝子改変法
組換えDNAによる遺伝子発現
遺伝子改変法,組換えDNAによる遺伝子発現を理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の確認
膜の構造I
中間試験の結果と理解度を確認する
脂質二重層について理解する
10週 膜の構造II 膜タンパク質について理解する
受容体について理解する
11週 膜の構造III
細胞のシグナル伝達I
膜輸送について理解する
細胞のシグナル伝達の一般原理について理解する
12週 細胞のシグナル伝達II シグナル分子とフィードバック調節について理解する
13週 恒常性
免疫I
恒常性について理解する
免疫と生体防御について理解する
14週 免疫II 自然免疫と獲得免疫について理解する
15週 期末試験
16週 答案返却 期末試験の結果と理解度を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4前9,前10
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4前11
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4前12
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000