分子生物学A(3417)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 分子生物学A(3417)
科目番号 5C32 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 対象学年 5
開設期 春学期(1st-Q),夏学期(2nd-Q) 週時間数 1st-Q:2 2nd-Q:2
教科書/教材 教員配布資料、ワトソン 遺伝子の分子生物学 上・下(トッパン)、細胞の分子生物学(Newton Press)など
担当教員 山本 歩

到達目標

1.遺伝子組換え技術をはじめとする種々の基本的なバイトテクノロジーを説明できる。
2.真核生物の転写・翻訳調節メカニズムを説明できる。
3.細胞周期とその破綻がもたらす分子病態現象を説明できる。
4.最新の分子生物学的研究について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
様々なバイオテクノロジーの歴史や手法を理解する。遺伝子組換え技術や組換え体の選抜方法などについてよく理解し、与えられた選択肢の中から適切な語句を選択し例を挙げて説明できる。遺伝子組換え技術や組換え体の選抜方法などについて部分的に理解し、与えられた選択肢の中から適切な語句を選択できる。遺伝子組換え技術や組換え体の選抜方法などについて理解できず、与えられた選択肢の中から適切な語句も選択できない。
転写調節機構について理解する。真核生物の転写制御に関わる因子や調節方法をよく理解し、与えられた選択肢の中から適切な語句を選択し例を挙げて説明できる。真核生物の転写制御に関わる因子や調節方法を部分的に理解し、与えられた選択肢の中から適切な語句を選択できる。真核生物の転写制御に関わる因子や調節方法を理解できず、与えられた選択肢の中から適切な語句を選択できない。
タンパク質の種々の修飾と役割について理解する。タンパク質の様々な修飾について具体的な例を複数挙げて説明できる。タンパク質の様々な修飾について具体的な例を挙げて説明できる。タンパク質の様々な修飾について例を挙げて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は冬学期週2時間開講する。分子生物学はあらゆる生物学の分野と関係がある非常に重要な分野である。本講義は真核生物における遺伝子調節機能の基本的な仕組みを理解するとともに、知見の増加が著しい本分野の最先端の情報を把握する。幅広い分子生物学の分野において、大学院修士課程入学時に要求されるレベルの知識の習得を目標とする。
授業の進め方・方法:
本授業では真核生物の遺伝子調節機構を基礎とした遺伝子レベルから細胞レベルまでの生命現象を取り扱う。授業は講義形式およびグループワークによる調査、発表等により構成される。
成績は到達度試験80%、課題・宿題を20%として評価を行い、総合評価を100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。総合評価が60点未満の場合、補充試験の実施を行うが、その場合、補充試験成績80点以上を合格とし総合評価を60点とする。
注意点:
第4学年の細胞工学A・Bで修得している知識と密接に関連していることから適宜復習しながら受講すること。また、自ら積極的に同分野に関する知見を収集し理解を深めること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 色々なバイオテクノロジー① 分子生物学的研究手法の発展の歴史を理解する。
2週 色々なバイオテクノロジー① 遺伝子組換えの原理について理解する。
3週 色々なバイオテクノロジー② 組換え体の選別方法について理解する。
4週 色々なバイオテクノロジー② 各種ライブラリーの利用方法について理解する。
5週 真核生物の転写制御機構① 原核生物と真核生物の転写制御機構の違いを理解する。
6週 真核生物の転写制御機構① 真核生物の基本転写因子の役割について理解する。
7週 真核生物の転写制御機構➁ 真核生物の転写制御に関わるDNA配列やタンパク質について理解する。
8週 真核生物の転写制御機構➁ 真核生物の転写制御に関わるDNA構造の変化やその仕組みについて理解する。
2ndQ
9週 RNAプロセッシング RNAプロセッシングによる転写産物の生成量や生成物の種類の制御を理解する。
10週 RNAプロセッシング RNAプロセッシングによる転写産物の生成量や生成物の種類の制御を理解する。
11週 翻訳後調節 (タンパク質修飾) タンパク質の修飾による翻訳後のタンパク質機能の制御について、その検出方法とともに理解する。
12週 翻訳後調節 (タンパク質修飾) タンパク質の修飾による翻訳後のタンパク質機能の制御について、その検出方法とともに理解する。
13週 細胞周期と細胞分裂 DNA損傷と細胞周期との関係性を理解する。
14週 細胞周期と細胞分裂 DNA損傷と細胞周期との関係性を理解する。
15週 到達度試験 到達度試験により理解度を把握する。
16週 答案返却とまとめ 到達度試験の答案解説および総まとめにより全体の理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000