工作実習

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工作実習
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 工学科(専門科目:機械ロボティクス系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:松澤和夫ほか「機械実習1」「機械実習2」実教出版 配布プリント,安全のこころえ
担当教員 長坂 明彦,宮下 大輔,堀口 勝三,中島 隆行,中山 英俊,召田 優子,山田 大将,花岡 大生,門脇 廉,山岸 郷志,中村 尚誉

到達目標

安全を最優先とし,組み立てロボットの操作および工作機械等による応用的加工方法の知識を得ると共に基礎的な操作技能を習得する.また,工作機械の制御,加工現象,材料,品質管理などについての基礎的な実験と考察を行うことで,ものづくりに関する工学を学ぶための素養を身に付ける.これらを学ぶことで,学習・教育目標(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
工作機械について工作機械の詳細について説明できる.工作機械について説明できる.工作機械について説明できない.
安全への配慮安全に配慮した実習・実験が自発的にできる.安全に配慮した実習・実験ができる.安全に配慮した実習・実験ができない.
機械・機器の操作について各種工作機械や実験機器の正しい操作方法を理解し,自発的に使用できる.各種工作機械や実験機器の正しい操作方法を理解し,使用できる各種工作機械や実験機器を正しく操作できない.
工具の取扱いについて各種工具の正しい取扱い方法を理解し,自発的に使用できる各種工具の正しい取扱い方法を理解し,使用できる各種工具を正しく使用できない.
実習・実験への取組み与えられた作業内容,課題および実験テーマを自ら考えて遂行できる.与えられた作業内容,課題および実験テーマを遂行できる.与えられた作業内容,課題および実験テーマを遂行できない.
報告書について実習・実験内容について,正確かつ論理的な記述により報告書を作成できる.実習・実験内容について,報告書を作成できる.実習・実験内容について,報告書を作成できない.

学科の到達目標項目との関係

D D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工作機械等による加工方法の知識と技術の習得を目的とする.各種工作機械や工具等の取扱い,操作法を身に付ける.併せて生産現場における安全の確保についても学習する.また,工作機械を構成するモーターや制御装置,加工される材料の性質をはじめ,ものづくりに関する工学の基礎を実験を通して学習する.
授業の進め方・方法:
・知識や技術の取得を目的に授業を行い,質問を受け付ける.
・適宜,課題についての説明を行う.
注意点:
<成績評価>実習・実験に関するレポートで(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>実習日の 16:00 ~ 17:00.
<先修科目・後修科目>先修科目はものづくり基礎工学,ものづくり基礎実験,後修科目はロボット製作実習,制御基礎実習,工学実験となる.
<備考>クラスを10班に分け,班別実習を行う.各授業項目前には機械の安全と作業方法の説明を充分理解し,授業に臨むこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(安全教育,レポートの書きかた) 安全教育および基本的なレポートの書きかたを説明できる.
2週 計測基礎(ノギス,マイクロメータ,ハイトゲージ) ノギス,マイクロメータ,ハイトゲージを正しく使用できる.
3週 フライス盤基礎(共通) フライス盤の基本的な操作ができる.
4週 フライス盤の基本作業1 立てフライス盤による切削加工ができる.
5週 フライス盤の基本作業2 同上
6週 NCフライス盤の基本作業1 NC言語を用いてNCフライス盤を動かすプログラムを作ることができる.
座標系を理解することができる.
7週 NCフライス盤の基本作業2 NCフライス盤による切削加工ができる.
8週 レポートの書き方講習 レポートの正しい書き方について説明できる.
2ndQ
9週 旋盤の基本作業1 旋盤による切削加工ができる.
10週 旋盤の基本作業2 同上
11週 旋盤の基本作業3 同上
12週 旋盤の基本作業4 同上
13週 旋盤の基本作業5 同上
14週 ボール盤・手仕上げの基本作業1 けがき作業、ボール盤による穴あけ,ねじ立て,各種切断、やすりによる平面仕上げができる.
15週 ボール盤・手仕上げの基本作業2 同上
16週
後期
3rdQ
1週 ボール盤・手仕上げの基本作業3 同上
2週 ボール盤・手仕上げの基本作業4 同上
3週 ボール盤・手仕上げの基本作業5 同上
4週 実験1(金属材料の引張試験) 炭素鋼,アルミニウム合金および鋳鉄の引張特性が説明できる
5週 実験2(組立ロボット) 組立ロボットをプログラムを作成・実行することで操作できる
6週 実験3(流れの可視化) 水や空気の流れのかたちを可視化する技術と,物体まわりの流れの特徴について説明できる
7週 実験4(様々な加工表面の表面性状) 様々な加工方法とそれによって得られる加工表面の状態の特徴について説明できる
8週 実験5(計測データの統計処理) 計測機器を使用して取得したデータの基礎的な統計処理を行う事ができる
4thQ
9週 実験6(PLCによるシーケンス制御) PLCを用いて基礎的なシーケンス制御ができる
10週 実験7(電気の基礎) 電気回路の基礎を理解し,直流および交流について測定できる
11週 実験8(オシロスコープ) オシロスコープを用いて波形観測ができ,電圧や時間などを測定できる.
12週 実験9(マイコン制御) マイコンの役割,構成要素を説明できる.マイコンのプログラムを作成できる.
13週 実験10(モータ) モータ制御系の構成要素と役割を説明できる.モータの制御プログラムを作成できる.
14週 実験・実習報告会1 工作実習のまとめ・報告ができる.
15週 実験・実習報告会2 工作実習のまとめ・報告ができる.
16週

評価割合

レポート(実習)レポート(実験)合計
総合評価割合6040100
配点6040100