エネルギー変換工学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 エネルギー変換工学
科目番号 0156 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 エネルギー工学:電気書院:関井康雄
担当教員 宮本 恭祐,加島 篤,桐本 賢太

到達目標

電気・熱・機械・化学・核エネルギーの相互関係の理解と再生可能エネルギーやその他の新エネルギーの利用について理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種エネルギー変換の基礎原理を理解し、説明でき、それぞれの素子や装置のメリット・デメリットを説明できる各種エネルギー変換の基礎原理を理解し、説明できる。各種エネルギー変換の基礎原理を理解していない
評価項目2コージェネレーションシステムの基礎を理解し、システムの詳細な構成の意味を説明できる。コージェネレーションシステムの基本構成を理解し、説明できる。コージェネレーションシステムを理解していない
評価項目3再生可能エネルギーおよび新エネルギーを理解し、説明でき、場所によって最適だと考える発電方式について提案できる再生可能エネルギーおよび新エネルギーを理解し、説明できる。再生可能エネルギーおよび新エネルギーを説明できない
評価項目4スマートグリッドについて理解し、今後の動向や必要なことを具体的に説明できるスマートグリッドについて理解し、説明できる。スマートグリッドについて説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
電気・熱・機械・化学・核エネルギーの相互関係の理解と再生可能エネルギーやその他の新エネルギーの利用について理解を深めることを目的とする
授業の進め方・方法:
電気電子の技術者として理解しておかなければならない技術についての知識の習得を目的とし、これまでの様々な講義で紹介がなかった素子および装置の紹介やその基本原理・名称を主として講義を進めていく。
黒板を用いた板書形式の授業を中心とするが、必要に応じてパワーポイントを用いたスライドや動画を利用した授業も一部行なう。
注意点:
4年生の応用物理の熱分野および5年生で学ぶ電力関係の知識も必要となるため理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、エネルギー形態変換工学 エネルギーの種々の形態について変換項目を理解し、説明できる
2週 熱力学に関する諸法則、エクセルギー 熱力学の基本法則およびエクセルギーについて理解し、説明できる
3週 カルノーサイクル 熱機関の基礎であるカルノーサイクルについて理解し、説明できる
4週 ランキンサイクル 汽力発電の基礎であるランキンサイクルについて理解し、説明できる
5週 火力発電所の設備 火力発電所の設備について理解し、説明できる
6週 原子力発電の概要 原子力発電の基礎となる核分裂について理解し、説明できる
7週 原子炉と原子力発電所 沸騰水型と加圧水型の原子炉について理解し、説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 核燃料サイクル 高速増殖炉とプルサーマルについて理解し、説明できる
10週 コージェネレーションシステム 一つの燃料から熱および電気を取り出すことができるコージェネレーションシステムを理解し、説明できる
11週 再生可能エネルギーによる発電 太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電について理解し、説明できる
12週 再生可能エネルギーによる発電 風車を用いた風力発電について理解し、説明できる。
13週 燃料電池発電 燃料電池発電について理解し、説明できる
14週 電力輸送システム 電力輸送システムの構成と変電所と配電所の設備について理解し、説明できる
15週 スマートグリッドと電力 日本と世界においてのスマートグリッドの概念と日本の電力網・配電について理解し、説明できる
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合8020000100
基礎的能力000000
専門的能力8020000100
分野横断的能力000000