専門基礎演習

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 専門基礎演習
科目番号 2M001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(メカニクスコース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 配付プリント
担当教員 明石 剛二

到達目標

1.メカニクスを学んでいくうえでの基礎的な事項(力の表し方,力のモーメント,重心,速度,加速度)を理解できる
2.メカニクスを学んでいくうえでの必要となる運動の法則を理解できる
3.メカニクスを学んでいくうえでの重要となる仕事と仕事率を理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1メカニクスを学んでいくうえでの基礎的な事項(力の表し方,力のモーメント,重心,速度,加速度)を理解し,応用できる力の表し方,力のモーメント,重心,速度,加速度を理解できる力の表し方,力のモーメント,重心,速度,加速度を理解できない
評価項目2メカニクスを学んでいくうえでの必要となる運動の法則を理解し,応用できる運動の法則を理解できる運動の法則を理解できない
評価項目3メカニクスを学んでいくうえでの重要となる仕事と仕事率について理解し,応用できる仕事と仕事率を理解できる 仕事と仕事率を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
メカニクスコースでは機械を形作っている材料やその作り方およびその強さ,動かすための仕組みやエネルギーなどのそれぞれの分野についての知識を得ることがまず必要である.しかし,いきなり各専門科目の勉強を始めても,メカニクス(機械工学)全体のことが分かっていなければ,その科目のものつくりへの効率的な活用ができない.そこで本科目は,まずはメカニクス(機械工学)とは何かを理解し,さらにメカニクスを学んでいくうえで基礎となる知識を学んでいくことを目的としている.
GE 対応
授業の進め方・方法:
講義形式で行い,適宜課題・演習を行う.
注意点:
1年次,2年次前期で学んできた数学・物理の知識と関連させて学んでいく.
成績評価に関して,
「試験」(80%)とは,100点満点の試験を1回実施し,0.8倍することで評価する.また,「ポートフォリオ」(20%)とは,課題・演習を複数回実施し,1回毎に10点満点で評価したのち,その平均点を算出し,2倍することで評価する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス(授業目的と内容)
目的が理解できる
2週 「工学」とは
「メカニクス(機械工学)」とは
「メカニクス」とは何かを説明できる
3週 「機械」とは
「機械」とは何かを説明できる
4週 力とは
力の合成と分解およびつりあい
力とは何かを説明できる
力の合成と分解およびつりあいを理解できる
5週 力のモーメントと偶力とは
力のつりあい(着力点が異なる力)
力のモーメントを理解できる
6週 重心とは
「メカニクス」における「重心」を求める意義とは
重心について,その重要性を説明できる.
簡単な形状における重心位置の計算ができる

7週 速度と加速度について
自由落下する物体の挙動観察
速度と加速度について理解できる
8週 海外におけるメカニクスについて(1) 海外におけるメカニクスの現状を理解できる
4thQ
9週 運動の法則について 運動の法則を理解し,「メカニクス」の領域でどのように応用させているか説明できる
10週 回転運動とは
回転運動に関する計算ができる
11週 パワーとは 仕事の計算ができる
12週 パワーを発生する駆動源とは
パワーを発生する駆動源には,どのようなものがあるか説明できる.
13週 エンジンの仕様について 実際の機械における仕事率などが理解できる
14週 海外におけるメカニクスについて(2) 海外におけるメカニクスの現状を理解できる
15週 期末試験
16週 答案返却とまとめ(非評価項目)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。3後4
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。3後4
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。3後4
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。3後5
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。3後5
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。3後5
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。3後6
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。3後7
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。3後7
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。3後9
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。3後9
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。3後9
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。3後10
仕事の意味を理解し、計算できる。3後11,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000