到達目標
1. シャノンの理論に関する問題に答えられること
2. 情報通信に関する基本的な問題に答えられること
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | シャノンの通信系のモデルを理解し、高効率の符号化に関するシャノンの第1基本定理、雑音のある場合の第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できるだけでなく、高度な誤り訂正符号について説明できる。 | シャノンの通信系のモデルを理解し、高効率の符号化に関するシャノンの第1基本定理、雑音のある場合の第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できるだけでなく、基本的な誤り訂正符号について説明できる。 | シャノンの通信系のモデルを理解し、シャノンの第1基本定理、第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できない。 |
評価項目2 | 情報通信に関する重要なパラメータであるエントロピーや相互情報量について理解し、概念的な情報源を状態遷移図を用いてモデル化、発生情報量を定量化できること、概念的な通信路を通信路線図を用いてモデル化、通信路容量を計算できることのみならず、現実的な情報源、通信路についても具体的に説明できる。 | 情報通信に関する重要なパラメータであるエントロピーや相互情報量について理解し、概念的な情報源を状態遷移図を用いてモデル化、発生情報量を定量化できること、概念的な通信路を通信路線図を用いてモデル化、通信路容量を計算できる。 | 情報源を状態遷移図を用いてモデル化や発生情報量を定量化がでない。通信路を通信路線図を用いてモデル化や通信路容量を計算できない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
複合的な工学専門知識を習得し、それらを工学的な問題の解決に応用できることを目的とするため、本科目では、情報・論理系科目群を取り扱う。
特に、情報理論の基礎を築いたシャノンの理論に触れ、情報量、情報の単位、エントロピー、通信の基本モデルをとりあげ、本科で学習した内容に関して理解を深める。また、近年研究が盛んにおこなわれている各方式の原理についても取り扱い、現在の情報通信技術との関連性についても話題に触れる。
この科目は企業で情報通信系の計測器の研究・開発を担当していた教員が、その経験を活かし、情報通信技術、情報理論について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
課題演習等30%、学年末試験70%
ただし、授業時数の1/4 を超えて欠席した者は、原則として単位を認定しない。
注意点:
熱力学で用いられるエントロピーと情報量を表すエントロピーについても興味を持とう。対数の考え方についてもよく復習しておこう。
本科目の理解には,数学A・B,確率統計学の知識を必要とする。また,熱力学,通信機器などの知識もあれば,なお深い理解が得られる。各自の学習進度に合わせて,予習復習に取り組んで下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
情報(information)の考え |
評価項目1
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2週 |
理解度確認演習1 |
評価項目1
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3週 |
情報(information)の定義 |
評価項目1
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4週 |
理解度確認演習2 |
評価項目1
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5週 |
情報(information)の量と単位 |
評価項目1
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6週 |
情報エントロピー |
評価項目2
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7週 |
理解度確認演習3 |
評価項目2
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8週 |
通信のモデル化 |
評価項目2
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4thQ |
9週 |
送信器と受信器 |
評価項目2
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10週 |
通信路と雑音 |
評価項目2
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11週 |
理解度確認演習4 |
評価項目2
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12週 |
情報源符号化(雑音無し) |
評価項目2
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13週 |
雑音のある場合の符号化1 |
評価項目2
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14週 |
雑音のある場合の符号化2 |
評価項目2
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15週 |
理解度確認演習5 |
評価項目2
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16週 |
学年末試験 |
評価項目2
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 30 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |