到達目標
1.建物・構造物に働く「力」とそれにより作用する現象(変形等)や力の流れを理解することができる.
2.主体性を持ちながら,協働作業を行うことができる.
3.建築構造の魅力や特徴を発表することができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 構造物に働く力とそれにより作用する現象や力の流れを理解し,力に抵抗する合理的な形を説明できる. | 構造物に働く力とそれにより作用する現象や力の流れを理解することができる. | 構造物に働く力とそれにより作用する現象や力の流れを理解することができない. |
評価項目2 | 主体性を持ちながら,協働作業を行うとともに,グループ学習を活発できる. | 主体性を持ちながら,協働作業を行うことができる. | 主体性を持ちながら,協働作業を行うことができない. |
評価項目3 | 建築構造の魅力や特徴を分かりやすく発表することができる. | 建築構造の魅力や特徴を発表することができる. | 建築構造の魅力や特徴を発表することができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建築の構造は,建物の安全性を保つために重要な役割があるばかりか,多くの魅力を持っている.しかし,「構造力学」や「材料力学」を受講後に,構造に苦手意識を持つ学生,さらには,構造嫌いな学生が出てくるのも事実であり,それによって構造の魅力に気づかない学生も少なくない.非常に残念である.
そこで本科目では,建物・構造物に働く力とそれにより作用する変形や挙動について,実体験をしながら学ぶことを目的としている.これらを通じて,構造力学や材料力学を学ぶ前に,建築構造の面白さや魅力を感じるとともに,建築構造の役割の重要性を認識してもらいたい.また,構造物に作用する力の流れを直感的に掴めるようになって欲しい.
*GE対応,SDGsの目標11に関連
授業の進め方・方法:
本科目は,講義と演習を組み合わせて授業が展開される.到達目標の1つである「構造物に働く力とそれにより作用する現象(変形等)や力の流れを理解」を達成するには,実際の現象とその現象に対する自分自身の感性・感覚がある一致,あるいは,近づくことが重要である.そのためには,自らが自立的,あるいは,主体的に考えて授業・演習に取り組むことが,より重要となる.
また,演習ではグループでの作業を行うため,グループで協力して取り組むとともに,話し合いをしながら,理解を深めていく必要がある.
各課題ではレポート提出がある.レポート作成のために,授業時間外学習を行う.
また,魅力ある建築構造物に関してグループで調べ.その魅力や特徴について発表を行う.
注意点:
本授業は専門科目,特に,構造力学と材料力学を学習する上での導入教育として位置付けられ,今後の専門科目の履修に活かしていくものである.
また,グローバル化や英語の重要性の観点から,必要性や内容に応じて英語での説明,課題提示が行われる.
なお,この授業は日本女子大学石川教授の「力と形」をベースに展開している.
※1 レポートは,「密度(量)」,「説明や図表,比較・考察の適切さ・分かりやすさ・工夫」で評価する.
※2 発表は,「発表資料および発表の適切さ・分かりやすさ・工夫」で評価する.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
本科目の趣旨について理解できる.
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2週 |
積み上げる |
積み上げる建造物を学び,高く積み上げることを実践し,崩壊理由を理解できる.
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3週 |
引張・圧縮 |
引張力と圧縮力は同じ軸方向力だが,部材に作用した場合,その挙動は異なることを理解できる.
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4週 |
支える |
紙を使って柱のようなものを制作し,どのような形が強かったかの理解できる.
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5週 |
折板の制作 |
紙を折ったり,組み合わせたりすることで,折板を用いた構造を制作・実験し,折板構造の利点を理解できる.
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6週 |
アーチ |
圧縮力を利用したアーチを制作し,アーチの力の流れを理解できる.
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7週 |
測る |
自分の体(手の大きさや歩幅等)を認識するとともに,学内のいろいろな場所(例えば,階段,扉,窓等)を測る.
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8週 |
外国人等による英語授業 |
外国人講師等から建築に関する内容の授業・講演を聴く. *タイミングは講師との打合せを踏まえ決定
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4thQ |
9週 |
梁 |
単純梁を用いて,梁の変形について理解できる.
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10週 |
シェル |
シェル構造について理解できる.
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11週 |
魅力ある建物構造物1 準備 |
魅力ある建物構造物を調べ,発表準備をする.
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12週 |
魅力ある建物構造物2 準備 |
魅力ある建物構造物を調べ,発表準備をする.
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13週 |
魅力ある建物構造物3 発表 |
魅力ある建物構造物を発表する.
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14週 |
魅力ある建物構造物4 準備 |
魅力ある建物構造物の英語発表準備をする.
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15週 |
魅力ある建物構造物5 英語で発表 |
魅力ある建物構造物を英語で発表する.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後14 |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 後13,後15 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 後1,後8,後11,後12,後14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 20 | 0 | 0 | 80 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 | 0 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |