物質化学実習

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 物質化学実習
科目番号 0147 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 松嶋 茂憲,川原 浩治,竹原 健司,山根 大和,後藤 宗治,井上 祐一,前田 良輔,小畑 賢次,園田 達彦,山本 和弥,大川原 徹

到達目標

1.5年次卒業研究で必要となる分析機器の使用方法を理解し、データを収集できる。
2.得られたデータから適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
3.実習で行った方法・結果・考察をまとめ、他者に報告できる。
4.チームのメンバーとして、自己のなすべき行動を判断し実行できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1分析機器の使用方法を理解し、信頼性の高いデータを繰り返し収集できる。分析機器の使用方法を理解し、信頼性のあるデータを収集できる。分析機器を使用できず、データを収集できない。
評価項目2得られたデータから適切な図や表を作成できる。 専門工学基礎知識をもとにその内容を深く考察することができる。得られたデータから適切な図や表を作成できる。 専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。得られたデータから適切な図や表を作成できない。 専門工学基礎知識をもとにその内容を考察できない。
評価項目3実習で行った方法・結果・考察を報告書として端的にまとめ、他者にわかりやすく報告できる。実習で行った方法・結果・考察を報告書にまとめ、他者に報告できる。実習で行った方法・結果・考察を報告書にまとめられず、他者に報告できない。
評価項目4主体的かつ積極的に周囲とコミュニケーションを取りながら、自分がすべき行動を判断し的確に実行できる。周囲とコミュニケーションを取りながら、自分がすべき行動を判断し実行できる。周囲とコミュニケーションを取れない。自分が取るべき行動が判断できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
品質管理や研究開発に従事する際、分析機器の利用スキルは必須である。本実習では、5年次の卒業研究で使用する可能性が高い分析機器を利用して、実践経験を積む。具体的には①使用方法を理解し、信頼できるデータを収集できるようにする、②得られたデータから適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察する、③実習で行った方法・結果・考察をまとめ、他者に報告する、この3点を実践する。また、実習は研究室単位で行うので、教員や先輩とコミュニケーションを取りながら進めることで、技術者が備えるべき分野横断的能力の育成も図る。
授業の進め方・方法:
配属された研究室にて対象となる分析機器の利用方法を学び、測定を行う。信頼性を担保するため複数回測定を行う。得られたデータから適切な図や表を作る方法を教わりながら、考察を行う。最終的に、本実習で行った内容を報告書にまとめる。
注意点:
主体的に取り組むことにより自分自身の能力を飛躍的に高められる点を意識しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の全体像を理解する。
2週 分析機器の解説1 使用する分析機器を決める。その使用方法、測定原理を把握する。
3週 分析機器の解説2 使用する分析機器の使用方法、測定原理を把握する。
4週 分析機器の実践1 教員や先輩の指導を受けながら、分析機器を使った測定を行う。
5週 分析機器の実践2 教員や先輩の指導を受けながら、分析機器を使った測定を行う。
6週 データの整理1 得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察する。
7週 データの整理2 得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察する。
8週 改善箇所の確認1 これまでの取り組みをまとめ、研究室のメンバーと内容についてディスカッションする。
4thQ
9週 改善箇所の確認2 ディスカッションを踏まえ、改善箇所を確認する。
10週 分析機器の実践3 自分自身で分析機器を利用し、測定を行う。
11週 分析機器の実践4 自分自身で分析機器を利用し、測定を行う。
12週 データの整理3 得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察する。
13週 データの整理4 得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察する。
14週 報告書の作成1 これまでの取り組みを報告書にまとめる。
15週 報告書の作成2 これまでの取り組みを報告書にまとめ、提出する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】分析化学実験固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。3後13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2後8
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2後8
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後8
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2後8
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2後8
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2後8
他者の意見を聞き合意形成することができる。2後9
合意形成のために会話を成立させることができる。2後9
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。2後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2後2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2後2
目標の実現に向けて計画ができる。2後2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2後4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2後8
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2後4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2後4

評価割合

実践活動報告書発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力3040000070
分野横断的能力2010000030