概要:
品質管理や研究開発に従事する際、分析機器の利用スキルは必須である。本実習では、5年次の卒業研究で使用する可能性が高い分析機器を利用して、実践経験を積む。具体的には①使用方法を理解し、信頼できるデータを収集できるようにする、②得られたデータから適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察する、③実習で行った方法・結果・考察をまとめ、他者に報告する、この3点を実践する。また、実習は研究室単位で行うので、教員や先輩とコミュニケーションを取りながら進めることで、技術者が備えるべき分野横断的能力の育成も図る。
授業の進め方・方法:
配属された研究室にて対象となる分析機器の利用方法を学び、測定を行う。信頼性を担保するため複数回測定を行う。得られたデータから適切な図や表を作る方法を教わりながら、考察を行う。最終的に、本実習で行った内容を報告書にまとめる。
注意点:
主体的に取り組むことにより自分自身の能力を飛躍的に高められる点を意識しておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。 | 3 | 後13 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | 後8 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | 後8 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | 後8 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | 後8 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | 後8 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | 後8 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | 後9 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | 後9 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | 後15 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | 後15 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | 後15 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | 後2 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | 後2 |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 2 | 後2 |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 2 | 後4 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 2 | 後8 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | 後4 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | 後4 |