総合英語Ⅲ(IE)

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 総合英語Ⅲ(IE)
科目番号 0088 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 工学科(一般科目:全系共通) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 Science Bridge, DataBase4500
担当教員 小宮山 真美子

到達目標

 本授業の目的は, さまざまな科学分野の最前線が描かれた記事を読み, それらが私たちの生活に与える影響について学んだ上で, 自身の興味関心に結び付けながら「英語を読んで考える力」を鍛えることにある. テキストはアメリカのオンライン科学ニュースサイトScience News Exploresを題材にしており, 先端技術, バイオ・テクノロジー, ロボット工学, 自然科学, 医療科学といった幅広い分野の記事である. 広い分野の英文を読みながら, テクノロジーや科学技術がどのように我われの日常に関わっているか理解を深める. その上で, テクストの書き手の意向や主張を的確に解釈するために必要な思考力を養い, 知的な回路を増強できるよう学習してゆく.
 また,長文読解を理解しやすくするため, パラグラフ構成, 慣用表現, 分詞構文や接続詞など, 英語の様々な用法に関する復習を交えることで, 科学技術系の論文で使われる英語表現を読解するための基礎的な運用力を鍛える. 加えて毎週DataBase4500に基づいた単語テストを行う. これらの基本的な学習を踏まえた上で, テクストの内容について英語の質問に英語で答えることを通じて, 総合的なコミュニケーション能力の基本を身につける.以上により(F-2)の達成度を評価する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
新しく学ぶ英単語や熟語の意味を正しく理解し,運用することができる.新しく学ぶ英単語や熟語の意味のほとんどが言え, 書くことができる.新しく学ぶ英単語や熟語の意味を6割くらい言え, 書くことができる.新しく学ぶ英単語や熟語の意味の半分以下しか言えず, 書くこともできない.
新しい英文法を学び, 文章の意味を日本語訳できるようになり, またその文法を使って英作文が作れる.新しい英文法を使った文章の意味をほとんど日本語訳でき, またその文法を使ってほぼ完璧に英作文が作れる.新しい英文法を使った文章の意味を6割くらい日本語訳でき, またその文法を使って6割くらいの英作文が作れる.新しい英文法を使った文章の意味をほとんど訳せず, またその文法を使った英作文もほとんど作れない.
パラグラフや文章全体の内容を理解し, それに対して文化的・専門的な情報を収集し, 自分なりの視点から意見を述べられる.パラグラフや文章全体の内容をほぼ完璧に把握し, それに対して多角的視点から独創的な意見を述べられる.パラグラフや文章全体の内容を6割くらい把握し, それに対して自分なりの意見を述べられる.パラグラフや文章全体の内容をほぼ把握しておらず, それに対して意見も述べられない.

学科の到達目標項目との関係

A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
理工系分野を中心としたテクストを読み,多種多様な事象やユニークなものの見方に反応して内容の理解を深めるとともに, 自分なりの興味関心に結び付けることで「考える力」を鍛えることにある.テクストの書き手の意向や主張を的確に解釈するのに必要な思考力を養い, 知的な回路を増強できるよう学習してゆく.また英語の質問に英語で答えることにも力点を置き, 英語による総合的なコミュニケーション能力の伸長を図る.
授業の進め方・方法:
・授業方法は座学を中心とし, クラス全体での英文解釈をする.
・適宜,課題プリント, ノートチェック, 単語テストを課す.
・Teamsを用いて資料配布, 課題の提出などを行う.
・課題は期限に遅れずに提出すること.
注意点:
〇オフィスアワー:水曜日 14:30~16:00(この時間以外でも必要に応じて来室可)
・先修科目:総合英語I, 総合英語II, グローバルエンジニア基礎演習I, グローバルエンジニア基礎演習II, コミュニカティブ・グラマーI
・後修科目:Expressing Opinions

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
Unit 1: Artificial Light on the Sea
・総合英語Ⅲの授業・学習方法について説明
・「生態系を脅かす明るい夜」に関する英文を読む
・「倒置」「間接疑問文」の確認
2週 Unit 1: Artificial Light on the Sea 同上
3週 Unit 2: Tuning Out Mom’s Voice? ・「お母さんのいうことが聞こえないのは脳のせい?」に関する英文を読む
・「whatの用例」「asの用例」の確認
4週 Unit 2: Tuning Out Mom’s Voice? 同上
5週 Unit 3: Smart Clothing ・「先端技術をまとう」に関する英文を読む
・「ハイフンでつなぐ複合形容詞」「接続詞+過去分詞」の確認
6週 Unit 3: Smart Clothing 同上
7週 Unit1~3 のグループ・プレゼンテーション これまでの学習内容を見直し, どのような内容が理解できたか/できなかったかの洗い出しをグループごとにプレゼンテーション形式で確認を行う.
8週 理解度の確認
2ndQ
9週 Unit 5: Pareidolia ― Imaginary Faces ・「 "パレイドリア"から見える偏見」に関する英文を読む
・「~かどうかのwhether」「Givenのトリセツ」の確認
10週 Unit 5: Pareidolia ― Imaginary Faces 同上
11週 Unit 6: Robotic Finger ・「人間との距離を縮めるロボット」に関する英文を読む
・「out and aboutの読み取り」「not ... just yetのニュアンス」の確認
12週 Unit 6: Robotic Finger 同上
13週 Unit 9: Wildfire and Air Pollution ・「命を脅かす山火事の黒煙」に関する英文を読む
・「it is time ... の構文」「regard A as Bの類型」の確認
14週 Unit 9: Wildfire and Air Pollution 同上
15週 まとめと復習 これまでの学習内容を見直し, どのような内容が理解できたか/できなかったかの洗い出しをグループごとにプレゼンテーション形式で確認を行う.
16週 前期末達成度試験
後期
3rdQ
1週 Unit 10: Spiders ― Unfair Negative Image ・「蜘蛛はフェイクニュースの犠牲者」に関する英文を読む
・「blameのいろいろな使い方」「仮定法構文の if 節」の確認
2週 Unit 10: Robot Jumps a Record-Breaking 100 Feet in the Air 同上
3週 Unit 11: Might Toothpaste Cure Allergies? ・「生活習慣を利用したアレルギー治療」に関する英文を読む
・「do a good job ... の周辺」「helpの自由自在」の確認
4週 Unit 11: Might Toothpaste Cure Allergies? 同上
5週 Unit 12: NASA’s DART Spacecraft ・「小惑星の衝突から地球を守る」に関する英文を読む
・「wantの使い道」「比較級を強める」の確認
6週 Unit 12: NASA’s DART Spacecraft 同上
7週 復習 : Unit7~9 のグループ・プレゼンテーション これまでの学習内容を見直し, どのような内容が理解できたか/できなかったかの洗い出しをグループごとにプレゼンテーション形式で確認を行う.
8週 理解度の確認
4thQ
9週 Unit 13: What Is Sickle Cell Disease? ・「鎌状赤血球症を知っていますか?」に関する英文を読む
・「worseのレシピ」「untilの収まり具合」の用語の確認
10週 Unit 13: What Is Sickle Cell Disease? 同上
11週 Unit 14: The Doppler Effect ・「広がる応用、ドップラー効果」に関する英文を読む
・「If~ then ... の構文」「apparentから見えるもの」の確認
12週 Unit 14: The Doppler Effect 同上
13週 Unit 15: Surviving a Trip to Mars ・「困難を乗り越え火星へ」に関する英文を読む
・「No+形容詞」「But then ... の読み取り」の表現の確認
14週 Unit 15: Surviving a Trip to Mars
同上
15週 まとめと復習 これまでの学習内容を見直し, どのような内容が理解できたか/できなかったかの洗い出しをグループごとにプレゼンテーション形式で確認を行う.
16週 学年末達成度試験

評価割合

試験単語テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力402060
専門的能力40040
分野横断的能力000