到達目標
1. 公害の歴史的経緯と原因について説明できる。
2. 各種水質汚濁源の種類と負荷量の実態を説明できるとともに、河川における自浄作用が説明できる。
3. 下水道計画・下水処理・汚泥処分の概要が説明できる。
4. 大気汚染物質の発生源、有害性を説明でき、その対策について説明できる。
5. 環境空間における水質汚濁・大気汚染物質の濃度を解析できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 公害の歴史的経緯と原因について理解できる。 | 公害歴史の原因について理解できる。 | 公害の歴史的経緯と原因について理解できない。 |
評価項目2 | 各種水質汚濁源の種類と負荷量の実態を説明できるとともに、河川における自浄作用が説明できる。 | 各種水質汚濁源の種類と負荷量の実態を説明できる。 | 各種水質汚濁源の種類と負荷量の実態を説明できない。河川における自浄作用が説明できない。 |
評価項目3 | 下水道計画・下水処理・汚泥処分の概要が説明できる。 | 下水処理・汚泥処分の概要が説明できる。 | 下水道計画・下水処理・汚泥処分の概要が説明できない。 |
評価項目4 | 大気汚染物質の発生源、有害性を説明でき、その対策について説明できる。 | 大気汚染物質の発生源、有害性を説明できる。 | 大気汚染物質の発生源、有害性を説明できない。また、その対策について説明できない。 |
評価項目5 | 環境空間における水質汚濁・大気汚染物質の濃度を解析できる。 | 環境空間における水質汚濁の濃度を解析できる。 | 環境空間における水質汚濁・大気汚染物質の濃度を解析できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
都市の大気、水、土壌の各環境の現状を把握し、汚染物質の発生源、量、性質と移動、人への影響と環境基準、防止対策等について理解を深め、技術者として必要な知識を修得する。
授業の進め方・方法:
PPTを用いた講義形式で行う。
授業中に課題演習があり、レポート提出を実施する。
試験結果が合格点に達しない場合、再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は60点である。到達度試験結果(2回)を70%、レポートを30%で評価し、これを評価点とする。
授業中に演習課題を実施するため、電卓を持参して出席すること。
レポートの提出期限を厳守すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 1 環境問題概論 |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。環境問題の核心的内容と原因について理解できる。
|
2週 |
2 公害の歴史 |
4大公害の歴史的経緯と原因について理解できる。
|
3週 |
3 水環境 (1)水の性質と水利用 |
水の分子構造から水の特性を理解できる。
|
4週 |
(2)水質汚濁の発生源と防止対策 |
各種汚濁源の種類と負荷量の実態を説明できる。
|
5週 |
(3)水質汚濁の機構と解析 |
水質変化の基本式を理解でき、拡散や自浄作用も含めて水質変化の計算ができる。
|
6週 |
4 土壌・地下水環境 |
土壌・地下水汚染問題を知り、防止対策を理解できる。
|
7週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
|
8週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答
|
2ndQ |
9週 |
5 下水道計画と下水処理 (1)計画汚水量、計画雨水量 |
計画汚水量、計画雨水量の求め方等を説明できる。
|
10週 |
(2)下水管の材料・断面・接続 |
下水管の材料・断面・接続方法等を理解できる。
|
11週 |
(3)下水処理の概要 |
生物学的下水処理、汚泥処分の概要を説明できる。
|
12週 |
6 大気環境 (1)大気汚染物質 |
大気汚染物質の種類、発生源、有害性を説明できる。
|
13週 |
(2)大気汚染物質の防止対策と自動車排ガス問題 |
大気汚染物質の防止対策と自動車排ガス問題を理解できる
|
14週 |
7 環境解析 (1)物質収支 (2)水環境と大気環境の環境解析 |
環境空間における汚濁・汚染物質の物質収支の考え方を説明できる。 水環境と大気環境における汚濁・汚染物質の濃度解析を説明できる。
|
15週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
|
16週 |
試験の解説と解答、授業アンケート |
到達度試験の解説と解答,本授業のまとめ,および授業アンケート
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 環境 | 環境と人の健康との関わりを説明できる。 | 1 | |
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。 | 3 | |
水の物性、水の循環を説明できる。 | 3 | |
水質指標を説明できる。 | 3 | |
水質汚濁の現状を説明できる。 | 3 | |
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。 | 3 | |
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。 | 3 | |
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。 | 3 | |
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。 | 2 | |
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。 | 2 | |
汚泥処理・処分について、説明できる。 | 2 | |
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。 | 1 | |
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。 | 1 | |
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。 | 1 | |
土壌汚染の現状を説明できる。 | 2 | |
建築系分野 | 環境・設備 | 大気汚染の歴史と現象について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 到達度試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 10 | 60 |
専門的能力 | 10 | 10 | 20 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 20 |