建築デザイン製図Ⅱ(4411)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築デザイン製図Ⅱ(4411)
科目番号 5Z32 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 5
開設期 秋学期(3rd-Q) 週時間数 1st-Q:4
教科書/教材 建築雑誌や作品集など広範に参考にする
担当教員 葛西 瑞都,エンケ ホルワ,馬渡 龍

到達目標

本科目の履修を通じて以下の目標に到達することが重要である。
1.与えられた条件をもとに、コンセプトの構築、動線・ゾーニングのエスキスができる。
2.配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかけ、模型またはパースなどを製作ができる。
3.建築における形態とプログラムや機能の関係性について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1与えられた条件をもとに、コンセプトの構築、動線・ゾーニングのエスキスが良くできる。与えられた条件をもとに、コンセプトの構築、動線・ゾーニングのエスキスができる。与えられた条件をもとに、コンセプトの構築、動線・ゾーニングのエスキスができない。
評価項目2配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかけ、模型またはパースなどを製作が良くできる。配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかけ、模型またはパースなどを製作ができる。配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかけ、模型またはパースなどを製作ができない。
評価項目3建築における形態とプログラムや機能の関係性について良く説明できる。建築における形態とプログラムや機能の関係性について説明できる。建築における形態とプログラムや機能の関係性について良く説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP4 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では、店舗併用住宅の設計に取り組む。建築には必ずクライアント(発注者)とユーザー(利用者)が存在する。クライアントから設計者として選ばれるためには,設計者はクライアントやユーザーの想像力をはるかに超え,魅了する建築を提案することが求められる。
 ここではクライアントが要望した条件に対して,建築を作るという基本的な作業にとどまらず,設定された敷地や敷地を取巻く周辺環境を読み解き、建築を置くことで場所の魅力をどう引き出すか,与えられた与条件を読み解いたうえでクライアントやユーザーの想像をはるかに超える建築を提案ことが求められる。ここではプログラム、ランドスケープ、シークエンス、架構、色、光、環境,プロポーションなど、様々な課題を統合しまとめあげる力が要求される。自らの作品を、他者にどう伝えるかという力も必要である。建築は自ら見たものや経験したものからしか作れない。したがって課題では終始、各自が目指すテーマに関連する作品を調査し,自らの作品にフィードバックする作品研究も同時に行ってほしい。この科目は,実務で製図を行っている教員がその経験を活かし,全週にわたって講義・演習形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
本科目では1グループ2名のチームを編成し協働して課題に取り組む。課題作成にあたっては、毎回必ず担当教員のエスキース(指導)を受ける。エスキースは授業計画に示したフェーズに対応し予め準備し,望んで欲しい。課題の相談ついては各担当教員に相談の上授業以外でも応じる。
注意点:
・提出期限を厳守すること。
・エスキースは予め準備し授業に望むこと。
・関連する基礎知識や過去の様々な事例を参照し作品の質を高めること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:課題要領の説明,教員の作品紹介 ・課題の趣旨を理解し,エスキスのための資料等を準備に着手する。
・敷地を見に行く
2週 エスキス1:〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉 〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉
・敷地分析を行い各チームで結果をまとめる
・関連する事例調査を行う
・敷地の配置計画を検討する
・ダイアグラムでコンセプトモデルやスケッチなどでコンセプトを表現する
3週 エスキス2:〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉 〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉
・前週のアドバイスを踏まえて,改善点のフィードバックを行う
・より具体的なダイアグラムでコンセプトモデルやスケッチなどでコンセプトを表現する
4週 エスキス3:〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉 〈コンセプチャルな検討を行うフェーズ〉
・前週のアドバイスを踏まえて,改善点のフィードバックを行う
・より具体的なダイアグラムでコンセプトモデルやスケッチなどでコンセプトを表現する
※設計の方向性を決め,次週から平立断面計画,スタディモデルなど,具体的なフェーズでのスタディに入る
5週 エスキス4:〈具体的な検討を行うフェーズ〉 〈具体的な検討を行うフェーズ〉
・平面/立面/断面計画,スタディモデルなどを行い,具体的なフェーズでのスタディに着手する
6週 エスキス5:〈具体的な検討を行うフェーズ〉 〈具体的な検討を行うフェーズ〉
・平面/立面/断面計画,スタディモデルなどを行いながら,具体的な表現や細部の検討を視野に入れる。
7週 エスキス6:〈具体的な検討を行うフェーズ〉 〈具体的な検討を行うフェーズ〉
・平面/立面/断面計画,スタディモデルなどを行いながら,提出に向けた調整を行う。
8週 提出・発表・講評 課題提出を行い,発表を行い講評を受ける

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3
線の描き分け(3種類程度)ができる。3
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。3
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。3
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。3
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。3前15,後8
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後8
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。3前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後8
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。3前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後8
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。3前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後8
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。3前15,前16,後1,後7,後8
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。3前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後8
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。3前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
建築における形態(ものの形)について説明できる。3前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ(制作物)レポート合計
総合評価割合010010800100
基礎的能力000020020
専門的能力01001040060
分野横断的能力000020020