到達目標
本科1-5年次において学習した有機化合物について、有機化学反応がどのように起こるのか、その仕組みを有機電子論を用いて定性的に理解する。主要な有機反応を電子の動きに基づいて理解することにより、有機合成化学の基礎的知識を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
分子やイオンの構造の理解 | 分子やイオンをルイス構造で表すことができる | ルイス構造を理解できる | ルイス構造を理解できない |
評価項目2
電子の動きの理解 | 有機反応における電子の動きを説明できる | 有機反応における電子の動きを理解できる | 有機反応における電子の動きを理解できない |
評価項目3
反応選択性の理解 | 反応選択性に関わる因子について説明できる | 反応選択性に関わる因子について理解できる | 反応選択性に関わる因子について理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
有機反応がどのように起こるのか、その仕組みを有機電子論を用いて定性的に理解する。まず、有機反応に関わる分子やイオンをルイス構造で表し、巻矢印による分子内・分子間の電子の動きの表現方法を習得する。さらに、主要な有機反応について、反応機構を電子の動きに基づいて理解するとともに、反応選択性に関わる因子について考察する。有機合成化学への理解を深めるための基礎的知識を習得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。学習内容を定着させるため、適宜演習を課す。
注意点:
[学習場の注意点]
(講義を受ける前)教科書を読み、用語について調べる。本科1-5年次で使用した教科書・参考書を活用する。
(講義を受けた後)教科書及びノートを用いて復習し、確実に理解する。
[評価方法]
合格点は60点( 試験結果 80%、演習課題 20% )
学年総合評価 = 到達度試験(期末)× 0.80 + 課題 × 0.20
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 化学結合と分子構造(1) |
授業の進め方と評価の仕方について説明する 化学結合と分子構造の基本を理解する
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2週 |
化学結合と分子構造(2) |
分子やイオンのルイス構造を書くことができる 共役化合物の共鳴構造を理解する
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3週 |
酸と塩基 |
酸・塩基の強弱を置換基による構造効果から理解する
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4週 |
有機反応の表し方 |
有機反応における電子の動きを巻矢印で表す手法を習得する
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5週 |
求核置換反応と脱離反応(1) |
主な求核置換反応・脱離反応について理解する
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6週 |
求核置換反応と脱離反応(2) |
主な求核置換反応・脱離反応について、電子の動きに基づいて説明できる
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7週 |
付加反応と付加脱離型置換反応(1) |
主な付加反応・付加脱離型置換反応について理解する
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8週 |
付加反応と付加脱離型置換反応(2) |
主な付加反応・付加脱離型置換反応について、電子の動きに基づいて説明できる
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2ndQ |
9週 |
付加反応と付加脱離型置換反応(3) |
主な付加反応・付加脱離型置換反応における置換基の効果を説明できる
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10週 |
エノールとエノラートの反応 |
ケト-エノール平衡について理解する エノールとその誘導体の反応について理解する
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11週 |
転位反応 |
転位反応について理解する
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12週 |
反応選択性(1) |
反応選択性に関わる因子について理解する
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13週 |
反応選択性(2) |
反応選択性に関わる因子について説明できる
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14週 |
ラジカル反応 |
ラジカル反応について理解する
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15週 |
到達度試験(期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答、および授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 40 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |