環境緑化保全工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 環境緑化保全工学
科目番号 0027 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 グローバル地域創生工学専攻(機械工学コース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 補助教科書:「最新環境緑化工学」 森本幸裕、小林達明著、朝倉書店 その他:自製プリントの配布
担当教員 金 主鉉

到達目標

1. 緑化技術の背景と意義を理解できる。
2. 緑化に係わる土壌・気象・生物要素の影響を説明できる。
3. 緑化による侵食防止、二酸化炭素固定などの多面的機能が説明できる。
4. 植物群落の調査・評価法が理解でき、多様度指数による評価方法が説明できる。
5. のり面緑化、治山緑化の意義とその緑化技術が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1緑化技術の背景と意義を理解できる。緑化技術の意義を理解できる。緑化技術の背景と意義を理解できない。
評価項目2緑化に係わる土壌・気象・生物要素の影響を説明できる。緑化に係わる土壌・気象の影響を説明できる。緑化に係わる土壌・気象・生物要素の影響を説明できない。
評価項目3緑化による侵食防止、二酸化炭素固定の多面的機能が説明できる。緑化による侵食防止機能が説明できる。緑化による侵食防止、二酸化炭素固定の多面的機能が説明できない。
評価項目4植物群落の調査・評価法が理解でき、多様度指数による評価方法が説明できる。植物群落の調査・評価法を理解できる。植物群落の調査・評価法が理解できない。また、多様度指数による評価方法が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人為的の開発や不適切な土地利用、自然災害などによって失われ、あるいは劣化した場所に生態系とその諸機能を修復・再生させる緑化技術の基礎と適用について学習する。
授業の進め方・方法:
PPTを用いた講義形式で行う。課題演習、レポート提出を実施する。
注意点:
合格点は60点である。到達度試験結果を80%、レポートを20%で評価し、これを評価点とする。
配布資料は、忘れずに持参して出席すること。
レポートの提出期限を厳守すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
1 緑化保全工学の基礎
(1)森林生態系の機能と保全
授業の進め方と評価の仕方について説明する
森林生態系の特徴、機能、保全、森林環境と生物について理解する。

2週 (2)緑化の歴史
緑化の歴史から緑化技術の背景と意義を理解する。
3週 (3)緑化と環境
緑化に係わる土壌・気象・生物学的環境がわかる。
4週 (4)土壌の機能と汚染 土壌の機能と土壌汚染の概要・修復がわかる。
5週 (5)樹木の生育と土壌の分類

樹木の生育に係わる土壌環境を理解する。
6週 (6)樹木の生育と気象・生物的環境
樹木の生育に係わる気象・生物的環境を理解する。
7週 (7)温暖化と緑化の機能
緑化による二酸化炭素固定と多面的効果がわかる。
8週 到達度試験(後期中間)

上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
4thQ
9週 試験の解説と解答
到達度試験の解説と解答
10週 2 緑化工法の基礎
(1)植栽基盤整備と土壌改良材
(2)緑化による土地保全
土壌特性に応じた基盤整備の考え方、方法がわかる。
斜面安定、侵食防止に係わる緑化の機能がわかる。
11週 3 緑化のための調査法
(1)生態学的調査の概要
植物群落の調査・評価法の概要がわかる。
12週 (2)生態学的調査の評価 植物群落の調査後の評価法がわかる。
13週 (3)緑化植物のモニタリングと多様度指数 モニタリングの意義と各種計測法がわかる。
多様度指数による緑化生態の評価方法がわかる。
14週 4 のり面緑化 のり面緑化の概要がわかる。

15週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答、授業アンケート 到達度試験の解説と解答
本授業のまとめ,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601070
専門的能力10515
分野横断的能力10515