到達目標
1.日本近代文学と現代日本文化を比較し、その認識の枠組みの差異について説明できるようになる。
2.現代文化の分析を通じて現代社会について学び、それが抱える問題について自分の意見を述べられる。
3.表現とジェンダーおよびメディアとの関係について理解し、自分の表現活動に活かせるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本近代文学と現代日本文化を比較し、その認識の枠組みの差異について説明することができる。 | 日本近代文学と現代日本文化を比較し、その基本的な特徴の差異について説明することができる。 | 日本近代文学と現代日本文化を比較し、その基本的な特徴の差異について説明することができない。 |
評価項目2 | 現代文化の分析を通じて現代社会について学び、それが抱える問題について自分の意見を述べられる。 | 現代文化の分析を通じて現代社会について学び、その特徴を説明することができる。 | 現代文化の分析を通じて現代社会について理解し、その特徴を説明することができない。 |
評価項目3 | 表現とジェンダーおよびメディアとの関係について理解し、自分の表現活動に活かすことができる。 | 表現とジェンダーおよびメディアとの関係について理解し、自分の表現活動に活かそうとできる。 | 表現とジェンダーおよびメディアとの関係について理解できず、自分の表現活動に活かそうとできない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本の現代文化(大衆小説・マンガ・ゲーム・アニメ)の分析を通じて、現代日本社会についての知見を深める。
授業の進め方・方法:
講義形式並びに演習形式で行う。定期的にレポートの提出を求める。
注意点:
大衆小説・マンガ・ゲーム・アニメ等の現代文化について日頃から積極的に触れておくことが望ましい。
合格点は60点である。各回ごとのレポートを40%、到達度試験を60%として評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
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2週 |
日本近代文学とは何か 柄谷行人『日本近代文学の起源』を読む |
日本近代文学の特徴を「遠近法」という観点から説明できる。
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3週 |
近代文学と現代文化の差異 東浩紀『動物化するポストモダン』を読む |
近代文学と比較した現代日本文化の特徴を理解し、現代社会との関係を論じることができる。
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4週 |
現代文化におけるシニシズム 北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』を読む |
シニシズム(冷笑主義)の概念と現代社会におけるその位置づけについて論じることができる。
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5週 |
反シニシズムとしての現代文化(1) 大塚英志『キャラクター小説の作り方』を読む |
近代文学と現代文化を「記号性」という観点から理解し、記号的表現の限界について説明できる。
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6週 |
反シニシズムとしての現代文化(2) 千田洋幸『サブカルチャーの思想圏』を読む |
記号性とシニシズムの関係を踏まえ、現代文化を反シニシズムという観点から論じることができる。
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7週 |
反シニシズムとしての現代文化(3) 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』を読む |
マンガ表現における記号性と身体性の関係について、「キャラ」「キャラクター」といった概念を用いて説明できる。
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8週 |
現代文化と性(1) 斎藤環『戦闘美少女の精神分析』を読む |
現代文化における虚構と現実の関係について、性が果たしている役割を説明できる。
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4thQ |
9週 |
現代文化と性(2) 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』を読む |
現代文化をジェンダー論的観点から批判的に見る視座を理解し、説明できる。
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10週 |
現代文化と性(3) 斎藤美奈子『紅一点論』を読む |
現代文化における女性表象についての理解を踏まえ、現在の表象をジェンダー論的に分析することができる。
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11週 |
現代文化と性(4) 東園子『宝塚・やおい、愛の読み替え』を読む |
女性による現代文化の消費の特徴を理解し、ジェンダー論的観点から論じることができる。
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12週 |
現代文化とメディア(1) 岩下朋世『キャラがリアルになるとき』を読む |
現代文化の特徴を踏まえて、現在の日本のマンガ文化について論じることができる。
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13週 |
現代文化とメディア(2) 土居伸彰『21世紀のアニメーションがわかる本』を読む |
現代文化の特徴を踏まえて、現代の日本のアニメ文化について論じることができる。
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14週 |
現代文化とメディア(3) 吉田寛『デジタルゲーム研究』を読む |
現代文化の特徴を踏まえて、現代の日本のゲーム文化について論じることができる。
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15週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答及び授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |