PBL工学演習

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 PBL工学演習
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 グローバル地域創生工学専攻(機械工学コース) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 その他:自製プリントの配布
担当教員 長谷川 裕修,鎌田 光明

到達目標

1. 課題を遂行していく上で課題内容と背景にある問題について理解を深め,解決の方向性を見いだすとともに,技術者として必要な調査,分析,問題解決の実践的な能力を身につける
2. 論理的で説得力のあるプレゼンテーションができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1課題内容と背景にある問題について深く理解し,解決の方向性を具体的に見いだすことができる課題内容と背景にある問題について理解し,解決の方向性を見いだすことができる課題内容と背景にある問題について理解できず,解決の方向性を見いだすこともできない
評価項目2プレゼンテーション資料を作成し,論理的で説得力のあるプレゼンテーションができるプレゼンテーション資料を作成し,プレゼンテーションができるプレゼンテーション資料を作成できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は制約条件下でのプロジェクト立案を通じて建築・交通・都市計画に関わる実務的な感覚を身につけること,また身近な生活の場としての都市のあり方について問題点を抽出し,よりよい空間になるための提案をできる能力を身につけることを目標とする.
具体的には,安全・安心・快適・持続可能な社会基盤/都市/環境のデザインを行う際の,情報の収集と整理/地域仮題の掘り起こし/地域の課題解決のための目標と評価指標の設定/制約条件を満たす代替案(デザイン)の提案と評価までの一連の過程をプロジェクトとして,実験実習演習を行う.これにより,課題発掘/解決能力を有し,地域を活性化するエンジニアリングデザイン能力を有する人材の養成をめざす.
授業の進め方・方法:
演習形式で行う.具体的には,事前調査,設計・プロジェクト立案,発表準備,発表を 1 サイクルとし,これを 2 サイクル行う.
注意点:
総合評価は『構想力・計画設計・具現化』30点,『取り組み』20点,『成果報告』50点の計100点として,合格点は60点とする.
その内訳に関して,『構想力・計画設計・具現化』は「創造性のあるアイデアを提案できる」10点,「複数の知識を応用できる」10点,「コンテスト等の制約条件や解決すべき問題点を考慮したデザインあるいは解決策となっている」10点を評価観点とする.
『取り組み』は「コミュニケーション力ならびにチームワーク力」10 点,「積極的に取り組み,計画的に実施する能力などがある」10点を評価観点とする.
『成果報告』は「解決すべき課題の自然や社会への影響および改善・発展について考察している」25点,「発表や報告書等でデザイン,構想あるいは解決策の結果を分かりやすく提示するために,図,文章,式,プログラム等で発現している」25点を評価観点とする.
特に,レポート・課題の未提出者は単位取得が困難となるので注意すること.
(講義を受ける前)制約条件の下で必要な要素を充足することにとどまらず,柔軟で創造的な発想で,かつ,具体性を兼ね備えた提案を期待する
(講義を受けた後)生活者の視点だけではなく,計画者・技術者の視点から社会資本および建築物を批評できるようになって欲しい

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 課題説明:秋田市への新交通システム導入プロジェクト評価 新交通システム導入に際し必要となる基礎的事項についてについて理解できる
3週 秋田市の現状と課題の把握 秋田市の現状と課題を調査し,まとめることができる
4週 新交通システム導入プロジェクトの立案 制約条件下でプロジェクトの立案を行い,都市構造と交通の関係について理解できる
5週 新交通システム導入プロジェクトの立案 制約条件下でプロジェクトの立案を行い,都市構造と交通の関係について理解できる
6週 プロジェクトの評価 立案したプロジェクトを評価し,必要に応じて再検討することができる
7週 プレゼンテーション資料の作成 プレゼンテーション資料を作成できる
8週 プレゼンテーション 論理的で説得力のあるプレゼンテーションができる
4thQ
9週 課題説明:秋田市公共交通システムにおける乗り換え空間のデザイン提案 秋田市の公共交通の現状及び、乗り換え空間が抱える問題点やポテンシャルを理解できる。また、公共交通網再編について説明できる
10週 乗り換え空間と周辺環境のサーヴェイ 乗り換え空間の周辺環境に関して、客観的に資料収集及び調査ができる
11週 乗り換え空間の調査とサーヴェイ結果のプレゼンテーション 乗り換え空間の周辺環境に関して、客観的にサーヴェイができ、プレゼンテーションできる
12週 公共交通の乗り換え空間のデザインに関して 公共交通の乗り換え空間のデザインに関して事例を説明できる
13週 乗り換え空間の配置場所の決定・計画 サーヴェイ結果と秋田市の現状から、乗り換え空間の配置場所と計画を立てることができる
14週 乗り換え空間のデザイン・プレゼンテー作成 乗り換え空間のデザインを行い、プレゼンテーションを作成することができる
15週 プレゼンテーション・講評 論理を整理した上で、ビジュアライズし、プレゼンテーションできる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合050020030100
知識の基本的な理解000001010
思考・推論・創造への適用力000001010
汎用的技能025000025
態度・志向性(人間力)000200020
総合的な学習経験と創造的思考力0250001035