高専生のコミュニケーション入門

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 高専生のコミュニケーション入門
科目番号 0008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 内容に応じて適宜配布する。(A4ファイルを売店で購入すること。)
担当教員 泊 功,鳴海 雅哉

到達目標

1、与えられた課題について、仲間と協議し、結論を導き出すことができる。
2、他者の前で、ハキハキと、理路整然と発表することができる。
3、課題について、自らの考えを適切に文章化することができる。
4、与えられたテーマから、課題を発見し、解決法を考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1課題について、議事を適切に進め、まとめることができる。課題について、議事進行に協力することができる。話し合いに協力することができない。
評価項目2他者の前でハキハキ、理路整然と発表することができる。他者の前で、大きな声で発表することができる。人前で発表することができない。
評価項目3自らの考えを適切に文章にまとめることができる。自らの考えを、文章にまとめようとすることができる。考えを文章にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
高専生としての調和のとれた育成を目指すため、新入生であるということと、各学生の心身の発達段階及び特性等を十分考慮し、本校の初年次教育としての科目として、よりよい生活態度や望ましい人間関係を築くこと、適切な進路意識を持つことを目標とする。具体的には、コミュニケーション活動を通して、対話経験を積み、社会や身の回りの諸問題について検討し、社会に旅立つための準備をしていく。
授業の進め方・方法:
テーマについてのグループ討議、各グループごとの発表、教員による講義・講話
※適切な時期に「図書館ガイダンス」を実施します(その際は授業内容を一部変更します。変更内容は授業でお知らせします)。
注意点:
積極的に参加すること。
授業中に関係の無い言動があったり、不要のもの(スマホ等)を操作していたりしたり、内職(他科目の学習)をしていたりする場合は、相応の減点措置とする。
※成績は自分で計算できるようにしている。課題提出の有無は各自で覚えておくこと。課題未提出回数の問い合わせは拒否する。
※課題が未記名であったり、不備が認められる場合は採点をしない(0点となる)。問いの指示に従っていない場合も採点をしない、または減点とする。また、字が乱雑であると認められる場合は減点か不正解扱いとする。
※提出課題が不備であったり、取り組み不足が感じられたりする場合は減点または0点とする。
※課題未提出については配慮しない。後日提出を受理したとしても、合格点となることを保証しない。
※最終成績については、小数点以下を切り捨てる。極端なことをいえば、59.999点でも不合格とする。配慮はしない。
※課題の提出が一切無かった場合、不合格とする。
※本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間30時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて90時間である。自学自習の成果は課題によって評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、課題の書き方、提出の仕方、スマホのメリット・デメリットースマホ依存やネット依存の恐ろしさ(グループ討議) 講義の目的や課題の書き方、提出方法を理解することができる。スマートフォンやインターネットの良い面、悪い面について検討することができる。
2週 スマホのメリット・デメリット(講義)、未成年の喫煙と飲酒―蓄積される健康被害について(グループ討議) スマホの危険性について理解することができる。未成年の喫煙や飲酒の危険性を検討することができる。
3週 未成年の喫煙と飲酒(講義)、ハラスメントー日常起こりうるメンタル被害の危険性(グループ討議) 未成年の喫煙や飲酒の危険性について理解することができる。ハラスメントについて検討することができる。
4週 ハラスメント(講義)、外部学力試験振り返り(試験結果の返却時期によって実施週が変わります)―学習習慣の定着について(グループ討議) ハラスメントについて理解することができる。外部学力試験の意義や学習習慣の定着について検討することができる。
5週 外部学力試験振り返り(講義)、家族について考える―いまの自分を育て、支えてくれる存在(グループ討議) 外部学力試験について理解することができる。家族の役割や意義について検討することができる。
6週 家族について(講義)、「仕事」とは何か―数年後の自分について考える(グループ討議) 家族について理解することができる。仕事について検討することができる。
7週 「仕事」について(講義)、薬物の危険性―自分を壊さないために(グループ討議) 仕事について理解することができる。薬物の危険性について検討することができる。
8週 中間試験は実施しない
薬物の危険性(講義)、未来の社会はどうなっているか―自分の生きる未来を予測してみる(グループ討議)
薬物の危険性について理解することができる。未来の社会について検討することができる。
2ndQ
9週 未来の社会について(講義)、高専を卒業したらどのような仕事があるのか―自分の進路を考える(グループ討議) 未来の社会について理解することができる。高専を卒業した後の職種や業種について検討することができる。
10週 高専卒の仕事にについて(講義)、親からの自立と反抗期―将来の一人暮らしのために(グループ討議) 高専卒の仕事について理解することができる。自立について検討することができる。
11週 自立について(講義)、男女関係について気をつけること―夏休みに起こりうるトラブルについて(グループ討議) 自立について理解することができる。望ましい男女関係について検討することができる。
12週 男女関係について(講義)、フューチャーマッピングー自分をマネジメントできるようになる(グループ討議) 望ましい男女関係について理解することができる。セルフマネジメントについて検討することができる。
13週 フューチャーマッピング(講義)、学習習慣定着について(グループ討議) セルフマネジメントについて理解することができる。学習習慣定着について検討することができる。
14週 学習習慣定着について(講義)「なりたい自分」になるための生活について(グループ討議) 学習習慣定着について理解することができる。理想の自分に近づくための生活について検討することができる。
15週 ※前期期末試験は実施しない
16週 「なりたい自分」について(講義)、学習の振り返り、アンケート 理想の自分に近づくための生活について理解することができる。返却された課題を整理して提出することができる。この科目で学んだ内容を振り返ることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
合意形成のために会話を成立させることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
目標の実現に向けて計画ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後2,後4,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後6,後8,後10,後12,後14
法令やルールを遵守した行動をとれる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後8,後12,後14,後16
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後4,後8,後12,後14,後16
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後14
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後14
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16

評価割合

試験発表課題ポートフォリオ合計
総合評価割合0108010100
基礎的能力05401055
専門的能力00000
分野横断的能力0540045