工学リテラシー

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工学リテラシー
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 プリント
担当教員 古俣 和直,柳谷 俊一,湊 賢一,佐藤 恵一,河合 博之,小原 寿幸,小林 淳哉,渡辺 力,宮武 誠,小玉 齊明,佐々木 恵一,山﨑 俊夫

到達目標

1.各学科・コースの学習内容の概要を理解し説明でき、各専門分野の技術者像をイメージできる。
2.各学科・コースに共通する専門基礎知識を理解し説明できる。
3.レポートの作成方法を理解し、創意工夫したレポートを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各専門分野における学習内容の概要を理解し説明でき、自らの将来像をイメージできる各専門分野における学習内容の概要を理解し説明できる。各専門分野の学習内容の概要を理解していない。
評価項目2各学科・コースに共通する専門基礎知識を理解し説明でき、関連知識に興味関心をもつことができる。各学科・コースに共通する専門基礎知識を理解し説明できる。各学科・コースに共通の専門基礎知識を理解していない。
評価項目3指定された内容に独自の創意工夫を加えたレポートを提出できる。指定された内容のレポートを期日までに提出できる。指定された内容のレポートを提出できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
生産システム工学科機械コース・電気電子コース・情報コース、物質環境工学科および社会基盤工学科のどの分野の学問も我々の生活を豊かにするための工業製品の開発、ならびに地球環境の保全のための技術の開発に多大なる貢献をしている。本講義では、各工学分野における学習内容の概要、および各工学分野に共通する専門基礎知識を学習する。また、学習内容をレポートにまとめて提出することで計画的・継続的な自己学習の習慣を養う。
授業の進め方・方法:
○学習上の留意点および助言: 個別の知識の暗記に終始するのではなく、基本的事項の理解を深めるように心がけること。当たり前のことであるが、授業をしっかりと聞き、ノートをしっかりととるとともに、復習を必ず行うこと。双方向授業を心がけるので、疑問な点はどんどん質問してほしい。定期試験は実施せず、提出されたレポートで評価する。レポートは指定された期日までに確実に提出すること。
○関連する科目: 工学基礎実験、情報処理基礎
○事前の準備: どの分野においても中学校で履修した理科ならびに技術の知識を前提とするので、既習の事項を十分に理解した上で授業に臨むこと。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 M1 機械工学の概要と図面の役割 機械工学の学習内容と図面の役割を理解できる。
2週 M2 製図の基礎(投影法) 投影法を理解し、第3角法による投影図を作成できる。
3週 M3 製図の基礎(寸法記入法) 寸法記入法を理解し、簡単な部品図を作成できる。
4週 M4製図の基礎(投影図) 投影法を理解し、第3角法による投影図 を作成できる。
5週 M5製図の基礎(補足する投影図) 補助投影図・部分投影図・局部投影図を 理解し,作図することができる。
6週 M6製図の基礎(寸法記入法) 寸法記入法を理解し、簡単な部品図を作 成できる。
7週 E1 電気電子の基本!~直流と交流~ 電気電子技術の役割と直流・交流の特徴を理解できる。
8週 E2 オームの法則と消費電力 オームの法則と消費電力について理解できる。
2ndQ
9週 E3 発電の仕組み 火力発電や原子力発電などの特徴について理解できる。
10週 E4 電磁力に関する実験 電磁力に関する実験を通してモータの仕組みを理解できる。
11週 E5 磁石について モータに使われる磁石や電磁石の特徴を理解できる。
12週 E6 電波について テレビや携帯電話に使われる電波について理解できる。
13週 J1 情報技術とは 情報技術者像を理解するとともに学習目標を理解する。
14週 J2 コンピュータの基本構成 コンピュータの基本構成の各装置およびOSの種類や役割を理解する。
15週 J3 コンピュータ内部のデータ表現
基数変換を理解する。文字・数値・画像データのコンピュータ内部の表現を理解する。
16週 J4 バスとインタフェース PCの初歩的なバス構造を理解する。各種インタフェースを理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。2
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2
製図用具を正しく使うことができる。2
線の種類と用途を説明できる。2
物体の投影図を正確にかくことができる。2
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2
CADシステムの役割と構成を説明できる。2
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2
機械設計機械設計の方法を理解できる。2
標準規格の意義を説明できる。2
電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。2
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。2
電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。1
電力水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。1
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。1
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。1
情報プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。2
整数、小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2
基数が異なる数の間で相互に変換できる。2
情報系分野計算機工学整数・小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2
整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。2
基数が異なる数の間で相互に変換できる。2
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。2
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。2
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。2
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。2
コンピュータシステム処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。1
ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。1
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。1
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。2
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。2
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2
インターネットの概念を説明できる。2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。2
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた数値を別の基数を使った数値に変換できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000