線形代数Ⅰ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 線形代数Ⅰ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「新版 線形代数」岡本和夫監修(実教出版)/新版 線形代数 演習」岡本和夫監修(実教出版)
担当教員 下郡 啓夫,北見 健

到達目標

1.有向線分としてのベクトルの基本的な計算(作図)ができる
2.成分表示による平面および空間ベクトルの基本的な計算ができる
3.平面および空間ベクトルの内積を求め、それをベクトルのなす角や垂直条件に適用できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有向線分としてのベクトルについて、ベクトルの同一性を指摘でき、和・差・定数倍の計算(作図)ができる有向線分としてのベクトルについて、和・差・定数倍の基本的な計算(作図)ができる有向線分としてのベクトルについて、和・差・定数倍の基本的な計算(作図)ができない
評価項目2平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分を用いたベクトルの演算や大きさを求めることができる平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分を用いた基本的なベクトルの演算ができる平面および空間ベクトルの成分を用いた基本的なベクトルの演算ができない
評価項目3与えられたベクトルの内積を、定義によっても成分を用いても求めることができ、また、それをベクトルのなす角に関する問題に適用できる与えられたベクトルの内積を求めることができ、また、それをベクトルのなす角に関する基本的な問題に適用できる与えられたベクトルの内積やなす角を求められない

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高学年の数学や物理および専門科目の基礎となる科目で、ベクトルについて、その概念と基本的な性質、平面図形や空間図形とのつながりを学ぶ。
授業の進め方・方法:
「線形代数I」で扱うベクトルは、これから学んでいく数学,物理,専門科目などに応用を持つ分野であり、学習内容をしっかりと身につけることが望まれる。そのために、授業の予習・復習を継続しながら、問題集などを活用して自発的に問題演習に取り組むこと。
継続的な学習の確認として小テストとレポート課題(宿題)を実施する。
学習内容についてわからないことがあれば、教員室を積極的に訪問して質問すること。原則的には授業担当の教員が対応するが、都合が合わなければ授業担当にこだわらずにどの教員に当たってもかまわない。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ベクトルの定義
・ベクトルの定義・用語・記号を理解する
・ベクトルの加法・減法・実数倍を理解する
2週 ベクトルの定義 ・ベクトルの加法・減法・実数倍を理解する
・ベクトルの平行について理解する
3週 ベクトルの成分 ・ベクトルの成分表示を理解する
・成分表示されたベクトルの演算ができる
・ベクトルの平行などを成分によって表せる
4週 ベクトルの内積 ・ベクトルのなす角による、内積の幾何学的な定義を理解し、計算できる
・ベクトルの成分による内積の計算ができる
5週 ベクトルの内積 ・内積を用いてベクトルのなす角を求められる
・ベクトルの代数的な計算ができる
6週 位置ベクトル ・位置ベクトルの意味を理解する
・位置ベクトルを用いて、線分上の点や三角形の重心などを求められる
7週 ベクトル方程式 ・直線をベクトル方程式で表せる
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却、定期試験問題解説
空間ベクトル
・間違った問題の正答を理解する
・空間座標を理解する
10週 空間ベクトル ・空間座標を用いて線分の長さや点の内分点などの座標を求められる
・空間ベクトルの演算ができる
11週 空間ベクトルの成分 ・空間ベクトルの成分表示を理解し、成分によるベクトルの演算ができる
12週 空間ベクトルの内積 ・空間ベクトルの内積について、幾何学的な扱いや、成分による計算ができる
・空間ベクトルの平行・垂直を理解する
13週 空間ベクトルの応用 ・空間ベクトルの位置ベクトルを用いて、線分上の点を表したり、3点が1直線上にあることを示したりできる
14週 空間ベクトルの応用 ・空間内の直線・平面・球面のベクトル方程式で表せる
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 15 試験答案返却・解答解説 ・間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。2前1,前2
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。2前3,前9,前10,前11
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。2前4,前5,前12
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。2前3,前5,前12,前13
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。2前14

評価割合

定期試験小テストレポート合計
総合評価割合801010000100
基礎的能力801010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000